あらすじ
許攸(きょゆう)の屋敷に入ろうとし捕まった曹丕(そうひ)は、役所に現れた司馬懿(しばい)を見て袁紹(えんしょう)側についたと勘違いし暴言を吐く。しかし、司馬懿は拷問するどころか縄を解き逃げるよう促した。審栄(しんえい)を利用して袁紹の屋敷に潜り込んだ司馬懿だが、袁紹の息子、袁熙(えいき)の夫人である甄ふく(しんふく)とその付き人、呂姫(りょき)に見つかり…。
三国志 Secret of Three Kingdoms 公式サイトより引用
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ネタバレ感想
捕まった曹丕の元にきた司馬懿。周りの兵達を退かせて、曹丕に向かいます。
単純に司馬家が袁紹に付いたと思っちゃう辺り、やっぱりまだまだ青いぞ、曹丕。
司馬懿は許攸(きょゆう)の元に行った理由を尋ねますが、まあ、言う訳はなく。
司馬懿は焼き鏝をチラつかせて見せますが、もともとやる気はないよね。さっくりと縄を切って逃がしてくれました。
劉平の元には、目論見通り、儒学生達が集まっています。
でもこの人達、愚痴ばっか零しててさ、本当に役に立つんですかねえ。そして審栄と共に、司馬懿が分かり易く敵扱い。盧毓(ろいく)は伏寿に命じられたこともあってか、思慮深そうにただ黙って聞いているだけなんですが。
劉平は、誰か一人でも袁紹に会えたかと聞きますが、誰も会えてはいない様子。
戦が始まったのに、鄴に留め置かれている我々は人質なのだと劉平は言いました。官渡やそれぞれの一族に何かあったら、生きては出られないでしょうと。
審配が付き人達をみんなから引き離したのは、何かあった時に簡単に人質を処刑するため、みたいなことを言って、儒学生達に危機感を植え付け、袁紹から精神的に引き離してるっぽい。
全員が帰った後、部屋に戻ると司馬懿がいました。あはは、やっぱり司馬懿の策か。あと一押しで、儒学生達は劉平につくってよ。
戻った曹丕を待っていたのは、劉平、伏寿、そして司馬懿。
ようやく、司馬懿は潜り込んでるんだと気付いたかな。
なぜ捕まったのですと伏寿に聞かれ、警戒が厳重な屋敷があって探りを入れたら捕まったと、曹丕は言いますが、司馬懿は信じてません。ただ、許攸の屋敷は、袁紹の屋敷よりも警戒が厳重なのは本当のよう。
曹丕を下がらせた司馬懿は、まだ郭嘉の影響下にあるのかと言いますが、劉平は曹丕がついて来たのは郭嘉にも予想外だったはずで、単に兄の死の真相を確かめに行ったのだろうと。
そこは当たっておる。
司馬懿も、曹丕がなぜ許攸の元に行ったかは分からないまでも、警戒が厳重ということは…に気付いて、劉平を連れて外に出ます。
でも、伏寿に嫌味を言うのも忘れないところが司馬懿だな(^m^)
残された伏寿、ムッとしながら、床に敷いて寝てる劉平の布団を蹴とばしてますよ。
司馬懿はいつまでも弟がそんな扱いで、みたいな嫌味を言ったけど、それ、敢えて劉平がそうしてるんでねえ。兄嫁だってところ崩さないし。私達の子供は~なんて、前回市場の帰りに言ってたけど、そんなことは言う癖にさあ。前の晩、夜空を見上げながら私達はどうなりますかって伏寿が言ったのは、そういうことも含まれてると思うのよ。応えてやれなかった朴念仁め。
許攸の屋敷を偵察する司馬懿と劉平。表向き、許攸は公金横領で軟禁されているらしいのですが、牢に入れられてもなく、役職を解かれてもいません。許攸の出自等々考え合わせるに、名簿はここかと。
そこで町人のおじさんに見つかるのですが、手を繋いで逃げた2人を見て、おじさんは、はあ、嘆かわしいことだ、だって。男色の2人が隠れて会ってたみたいに見えたよね(^m^)
名簿が手に入ったら、袁紹の力を借りて曹操を討ち下すと言う劉平ですが、司馬懿は袁紹は思い上がった中身のない嘘つきだぞと言います。鄴さえも収められず、配下はやりたい放題、そんなヤツが天下を捕ったら終わりだと。郭嘉と同じ意見なんだけど、司馬懿は郭嘉には気を付けろと言う。意見は同じでも、目的が違うと。まあ、確かにそうか。
劉平は、火中の栗を拾って、袁紹の力を借り、名簿と儒学生を使って漢王朝の力を取り戻し、争いのない世の中にしたいと言います。
司馬懿は、伏寿とはどうなってるって、余計なおせっかいなんだかナイスアシストなんだか。
その上、伏寿にまでその話をして煽ってしまうという。あー、そのやり方は逆効果だよう。
皇后との間に子供が出来なければ、漢王朝のために妃を臣下が選ぶと言うけど、曹操の娘はどうだって言う司馬懿に、伏寿は確かにその通りです、許都に帰ったら私が選びます、ですってよー。
陛下が気に入るのなら、曹操の娘でも司馬家の娘でも受け入れましょうって。
ほらみろー、伏寿って人を見誤ってるよ
慌てて司馬懿を返す劉平、でも送りがてら話した、袁紹の屋敷には入れるのかだの、唐瑛を少し待たせなければだの、お前の布団を寝台に戻せだの、曹丕に聞かれてますよ。気を付けろって言ったのは司馬懿なのに。これもワザと聞かせた訳じゃないよね?
その後のシーンはもうね。伏寿がかわいそ過ぎるなあ。
ただ当初は伏寿も難しい立場の皇后として、亡くなった夫からあんな計略を任せられて、普通の女性の幸せは完全に諦めきってたみたいに見えたけど、徐々に変わってきている訳ですよね。それを求めたくなってしまっている。劉平はまだまだ頼りないけど、そろそろそっちも腹くくってくれないとねー。
翌日。袁紹の屋敷前にぬんっと立つ司馬懿。
審栄と共に、袁紹夫人の誕生祝いに来たようです。おお、袁紹の屋敷に入れた。
司馬懿はトイレを借りる振りで、屋敷内を見て回るんですが、そこに甄宓(しんふく)と侍女の呂姫(りょき)が来てしまいました。
何を盗みに来たのと司馬懿を疑う甄宓、取り押さえようとする呂姫。
司馬懿は落ち着いて、友人から頼まれたものを盗みに来たと言います。面白そうなら手伝うという甄宓は、呂姫を遠ざけました。司馬懿じゃないけど、ホント変わった女だな、甄宓。旦那の袁紹次男、袁熙(えんき)はつまらない男なんでしょうか、相当退屈してんのね、日々。
司馬懿は、あなたのせいで死にかけた男がいる、盗みたいのは目の前にあると。心当たりのある甄宓ですが、会いたければ自分から来いと言って、去って行きます。
この人、また余計なアシストしたのでは?
審栄と共に袁紹邸を出た司馬懿を、そっと見ていたのは任紅昌(じんこうしょう)です。
やっと出て来たー。この人が絡んでくるのを待ってました。
それに気付いていた司馬懿は、郭嘉の間諜だと思い後を付けたものの途中で見失い、劉平と伏寿を連れておびき出そうとします。皇帝と皇后を平気で囮に使う司馬懿さん(笑)
すると任紅昌、かなり目立つところにいました。
人だかりの中で、袁熙と会って琴を弾いていたという。
劉平と伏寿は面識ありますからね、お久しぶり~、ですよ。
任紅昌からお茶だかお酒だかを振舞われる3人。迷うことなく飲んだ司馬懿に任紅昌は、毒を入れたかも、なんて言います。郭嘉はそんな手は使わぬと言った司馬懿に、伏寿が、郭嘉のことが分かっていないと言い、劉平も、董承は遅効性の毒を盛られたぞーって。
そう言いながら、劉平も伏寿も普通に飲むんですけどもね。怖い4人だわよ。でも、司馬懿が一番相手を分かっていない状況って、ちょっと珍しいかも。
任紅昌は、郭嘉の命で来たのではないと言います。なので劉平達や自分の居場所は知らないだろうと。
とは言っても、郭嘉は任紅昌が鄴に行くのはお見通しだったよね。個人的な理由だとしても。
あんなに堂々と袁紹の息子に会えば、すぐに知られると司馬懿は言うけど。
任紅昌は、袁夫人の祝いの宴で舞う予定なんだとか。
袁紹の屋敷に入るのを手助けするので、その代わり、ある物を持ち出すのを手伝って欲しいと言います。それは人だろう、手枷をつけた女かと司馬懿。
おおお、当たりなんですね、ちょっと戻って見て来ましたよ、見逃してましたよ。
甄宓の侍女、呂姫、確かにガッチリとした鉄の手枷がついてました。異様だわ。
呂姫は呂布(りょふ)の娘、任紅昌は董卓(とうたく)と呂布を引き離し、後に呂布の妻となった貂蝉(ちょうせん)でした。
史実では、勇猛な武将だった呂布は、親子の契りを結んだ董卓を傍らで守っていましたが、董卓の専横を危ぶんだ王允(おういん)により引き離され、それによって董卓は討伐されています。
小説「三国志演義」では、その時に呂布と董卓の仲を裂いたのが、王允の養女で絶世の美女、貂蝉であったというお話になっています。
漢王朝にとっては、ありがたい働きをしてくれた人。伏寿が笑顔で頭を下げます。
左右から、司馬懿と劉平が次々に質問するする。呂布は優しかった?とか聞かれた任紅昌が、お二人は一体何が知りたいのですかって呆れるくらい。
名高い呂布といたのなら、病の郭嘉といても楽しくないでしょうと言う司馬懿に、任紅昌は、皇后様の言う通り、司馬懿は郭嘉のことが分かっていないと。ホントそうー。人の心は複雑よ、将棋の駒を動かすようにはいかない。知ったか司馬懿の鼻を明かしてくれて、ちょっと嬉しい←
曹操は下邳(かひ)で呂布を破った、あの子供達は下邳の者達では?と聞いた伏寿に、任紅昌は、あの子達は曹操に親を殺された子供達だと。任紅昌は下邳の人々の恨みを晴らすために、曹操を狙っていた様子。
劉平は任紅昌の手助けをすると決めました。
郭嘉はどこまで知ってるんだろ。きっと分かってるよね、任紅昌の正体も子供達のことも。だって郭嘉だもん。
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