あらすじ
唐泛が順天府の府尹に就任した初日、高義将軍の夫人が順天府に押しかけ、帰宅した夫は偽者だと訴える。手がかりに困った唐泛は隋州にも捜査協力を要請。高義に面会した隋州は、その身分に偽りがないと確信しつつも、元捕虜らしからぬ振る舞いにいささか違和感を覚える。そして高夫人から話を聞いた唐泛は、この謎の突破口を夫人から切り開こうと決意する。一方、高義の過去の足取りを探るため、汪植も配下の賈逵をオイラトに派遣していた。
成化十四年~都に咲く秘密~ 公式サイトより
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ネタバレ感想
陛下の意向も時勢も読めない唐泛が刑部尚書の地位を蹴って、順天府尹となったため、潘賓(はんひん)も共に、刑部侍郎になり損ね降格となっちゃいました。唐泛、尹は師兄に任せるとか言ってるけど、それがまかり通るものか。
どうしてこういうところはアホなんかねえ
高義将軍、家に帰れずに宿に落ち着いてるんですか。気の毒。
将軍の体に何か特徴はと唐泛が聞いても、答えられない夫人。なんで?
騒ぎは陛下の元へも伝わり、順天府と共に西廠も真偽捜査をすることになりました。
汪植から借りた高義将軍の治療記録を持って、本人に会いに行く唐泛。
賈逵は、汪植の命でオイラトでの将軍の足取りを追うことに。
将軍の背中は火傷の痕でいっぱいでした。先帝を守るためエセンから拷問を受けた痕で、古い傷が分からなくなっているほど。将軍は唐泛が何を確かめに来たのか分かってます。
隋州の冬児へのお料理講座が可愛かったな。
そうよ、本当にいい先生だもの、大人になる頃、スゴイ料理上手になるんじゃない?
そして料理を絶賛した唐泛に、隋州も嬉しそうなんだわ、心の支えめっ(^m^)
今度は隋州が将軍に会いに行きます。将軍、一目で隋州を元軍人だと見抜いた。
隋州は自分だけ生き残ったことに罪悪感を持ってたけど、自責は無用、それは運ではなく非凡である証って全肯定されましたね。存在価値があるから生かされている、国に報いよって。
この言葉はきっと心に沁みたんじゃないかなあ。だから例え偽者だったとしても、軍人として並みの人物ではないと分かる将軍なんですよね。
その間に、唐泛は高夫人の元へ。
高夫人は仲の良い夫婦だったと言います。土木の変で行方不明となり、1年後に戻って来たのは先帝のみ。将軍の生死は不明のまま、8年ほどしてようやく諦めがついたと。それから21年くらい経ったってことですね。この人、いくつなんだろ。
夫と過ごした時間は長い、本物なら一目で分かるって言うのに、元々あった背中の傷の場所が分からないんですよ。それはないと思うぞー。
帰り際、唐泛は高家の息子に会いました。最初「母上」って字幕だったんですけど、高家が途絶えぬよう養子を迎えたと夫人が言った後は「義母上」となるんですよ。
この親子のちょいと決まり悪そうな顔もねえ。
都に潜んでいたオシュ・テムルも、高義将軍の件では頭をひねっています。
都にいるオイラトの重要人物なので、何か企んでいるには違いないのですけどねえ。
東記に集まる隋州と唐泛。隋州は将軍から、すぐ出征したので結婚生活は短かったと聞いていました。なんだと?でも、だとすれば夫人が傷の位置を覚えていなくても仕方ありません。
夫人の嘘はそれか。偽者だと言い張るそこに理由があるとすれば、あの養子じゃない?夫人の実子?浮気を隠すため?でももう夫は亡くなったと諦めた後なんだよね。
世間体もあるとは思いますが、この状況で夫人が別の人の子を産んでいても、仕方ないよねって話ですよねえ。だって30年だよ?でもま、できれば隠したいですわね、息子を守るためにも。
そして隋州も高義将軍の余りにも将軍らしいところに、逆に疑問を持っていました。捕虜生活30年にしては、堂々とし過ぎているところ。多分将軍として生きてきた年数より捕虜年数のほうが長いはずなのに。確かに隋州がそこに違和感を持つのは当然かも。
ここで隋州が高義将軍の言葉を思い出すシーンが入るんですが、将軍のこの言葉は、自分自身が心に刻み付けて生きてきた言葉なのかもと思いました。同じ立場なんだよね。
唐泛と隋州は、夫人の周囲から探ることにします。そして向かった薬輔回春堂。
店主の言う守秘義務も最もなんだけど、東西廠、錦衣衛以外には見せられないって言っちゃったもんだから、錦衣衛の百戸に復帰してる隋州がそこにいるぞと。
なんだかこの店主、憎めなくって、いつもお疲れ様って言いたくなるよ。
高夫人の調剤記録を裴淮に確認すると、ああ、やっぱりでしたね。
夫人は将軍が行方不明になった当時、精神的にかなり強いダメージを受け、でも徐々に回復した模様。それが20年前、堕胎薬を処方されているものの、直後に安産用の処方となり、その後は産後の体力回復から子供用の処方となっている様子。養子と言った高祥は、夫人の実子ですね。
その頃、賈逵はオイラトの酒場にいました。他民族を破ったオイラトの歌に出てくる黒将軍。エセンが捕らえた明の将軍で、帰順して大きな戦功を立てた人物のよう。
唐泛が夫人の元に向かい、謎が解けたことを寓話的に伝えます。そこに隋州と共に高義将軍もやって来て、もう夫人も偽ることを止めました。ただ息子だけは、と。結局それだったんですね。
高祥に会う高義将軍。素敵。この人、やっぱり人間としても間違いない人なのでは?
捕虜であった30年の間に何があったのか。賈逵の調べていた黒将軍が、高義将軍であることもきっと間違いないでしょうね。
家のゴタゴタも収まり、ようやく陛下と盃を交わす将軍でしたが、黒将軍の件が分かれば立場は危ういですよね。でもこの人が、何の考えもなしにオイラトに寝返っていたとも思えません。
ただ土木の変は、当時の王振という宦官のせいでもあったため、高義将軍は目の前に汪植がいるにも関わらず、宦官の讒言には耳を貸さぬよう陛下に進言しました。
汪植は違うんだけどなあ、でも30年外に出ていたら分からないよね。東廠は怪しいけど西廠はその点を鑑みて作ったものだとか、そういう内部の経緯は。
今度はその誤解解消も含め、黒将軍の謎解明ですね。
オシュ・テムルも李子龍の動きも気になるなー。
その頃、黒将軍を調べていた賈逵は襲われてました。ささっと返り討ちだけども。
ウユンの元に行った唐泛。ドゥルラとアラスの祭壇の前にあった、何やら立派な懐中時計みたいなものが。老人が置いて帰ったと聞いて、慌てて追いかける唐泛。置いていったのはやっぱり高義将軍でした。んー?アラスを知ってたの?
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