あらすじ
杜城たちは、雷一斐が殺害された事件などの証拠が銅城(トンチョン)社の陳舟(チェン・ジョウ)社長の所にあるとにらむ。そこで陳舟のホスト機へのアクセスを試みるが、アクセスに3回失敗するとデータが消えてしまうという。銅城社が新セキュリティーシステムの記者発表会を行う日、杜城たちはホスト機もパスワードも分からぬまま、銅城社に乗り込む。
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ネタバレ感想
銅城(トンチョン)社の銀鷹(インイン)システム発表は、明晩の予定らしい。
部屋でニュースを見ていた杜城のところに、沈翊と路海洲(ルーハイジョー)が来ました。
路海洲、いーい顔で、にーっこり笑ってますわよ(^m^)
おめでとう、復職できるぞ。
杜城はそれを聞いても、訝し気な表情のまま(笑)
路海洲は市局が捜査を進めたところ、ホテルの映像も音声も偽物だと分かったって言うんだけど。
その割には、張局長に進言した態度は、疑いの段階、まだ捜査途中の段階としては、だいぶ断定的に見えたけどなあ。一時的に捜査から外す、ではなく、停職処分になったんだもんね。個人的には路海洲、完全に読み違えてたよね。杜城と直接話して、ようやく気付いたけどさ。ま、杜城も沈翊にすら何も言わなかった訳だけどさー。
ホテルだけじゃなくて、図書館の周俊(ジョウジュン)のアリバイ映像も偽物だったらしい。
どちらの防犯システムも銅城社のもの。銅城社にはデータも技術も改竄の機会もあり、杜城が疑われた映像を本物だと言ったのも、自分達の改竄を隠すため。
Mが電話で聞いたボスらしき声は、銅城社のCMの音声、だからMの日記の「?」は、おそらく陳舟(チェンジョウ)のこと。
そこまで沈翊が話したところで、李晗(リーハン)と蒋峰(ジャンフォン)が、隊長~、いい知らせ~と飛び込んできました。カワイイ。いち早く知らせようとして。
てか、アンタら、まず電話しなはれ、一番早いよ?
でも、蒋峰にお帰りなさいと言われて、ようやく杜城の表情が緩みました。
杜城の部屋って、窓際にたっくさんのダンベルが並んでたね。
沈翊のアトリエ部屋とはまた大違い。かなり片付いててキレイだけども。
明日の晩、8時に銀鷹システムの発表があり、大手携帯メーカーの社長も招かれてるらしい。その場で、提携の契約書にサインするイベントを準備中の模様。そうなると北江(ペイジャン)の携帯8割に、銀鷹システムがインストールされちゃうんですと。表向きはセキュリティシステムだけど、結果、市民の大半が、陳舟にプライバシーを覗かれることになる。
沈翊は陳舟の経歴を調べていました。
高校時代に掲示板を開設し、それがブームとなって学校で伝説の人となった。それがアイツの勘違いの始まりね。
でもその掲示板は、言論が過激だと閉鎖された。アプリ零近(リンジン)よりも前の話なので、これが犯罪の起点となる。
杜城は、サイバー捜査官が、銅城社の機器を調べているそうで、結果が出次第逮捕だと指示。
とはいえ、セキュリティ会社の機器ですから。なかなか尻尾は掴めません。
ネットワークの中で、パラメーターが異常な箇所を見つけますが、セキュリティが厳重で、アクセスに3回失敗するとデータが消去されてしまうらしい。ただそれを管理できるデバイスが1台ある模様。
恐らく陳舟が持ち歩いているスマホで、パスワードが必要ではないか、と。
沈翊は、陳舟が会場に向かうルートを確認します。パスワードの件は僕が考えると言っているので、その間に、何か仕掛けるのかな。この人なら、潜在意識に訴える方法とか、なんかそういう手かな。
更に、機密情報を隠すパソコンなら、あの社長室だろうと。
でも、証拠がないので令状は取れません。
杜城が張(チャン)局長に直談判しに行くんだけど、疑惑の段階で令状を出す権限が局長にはないんだって。
言い合いになっているところに、路海洲登場。
市局に特例で頼んだ、私が責任を持つと、捜査令状を差し出します。
ん?市局の副隊長は、分局の局長より権限があるんですか?
分かんないケド。ま、いいか、詳細捜査の任を受けて来たものの、方向性を間違えて足踏みしちゃったお詫びで、責任取ってくれたってコトで。
驚く杜城に、杜隊長、信じてるよと、手を差し出した路海洲でしたが、杜城は令状を持って急いで出てっちゃう(笑)すかさず代わりに、局長がその手を握り、感謝しますって。
何気に、ここの局長の動きが可愛かった(^m^)
廊下で路海洲に会った沈翊が令状のお礼を言うと、路海洲は、目的は一緒だ、礼はいらないと。
沈翊は、杜城を信じたんですねって言うんだけどね。
路海洲は、市局の局長から命じられていた目的は、真相追及と仲間を守ることだったと言います。それに自分は、人ではなく証拠だけを信じる。
市局の調査も進み、全容が解明された。私の役目は終わり、後は任せた。吉報を待っている。
言ってることは間違いないんだけどね。沈翊も納得して、笑顔を見せてますし。
でも今回のように、巧妙に陥れる証拠を偽造されちゃうと、その綻びを見つけるには、経験とか勘とか、人を見る目とか、そんな曖昧で感覚的なものも必要なんじゃないのかなあ。
ただまあ、捜査員全員が人を信じるタイプだと、それも騙される危険性がある訳だからね。双方いて、バランスなんでしょう。
まあ、この人も有能って訳だけどな。ただ、杜城には一言、謝っとこうよっ(笑)
発表の時間が近付き、陳舟は車で会場へ。
このルートを知りたがった沈翊が、道中何か仕掛けをしたんでしょうが、流れる映像を見るだけでは余りよく分かりません。
杜城と蒋峰、李晗は銅城社のビル前、車の中で待機中。
発表の会場には、沈翊だけが入っているみたい。真っ赤なブルゾンを着て、目立ってますな。
沈翊から、準備はできたと連絡が入り、杜城は李晗に、銅城のネットを遮断させろと指示。
映像改竄の疑いで捜査すると、銅城社に突入です。
受け付けのお姉ちゃんがこっそりスマホを手にしたので、何かアラート的なものが入っているのかも。
杜城は、沈翊があの日、チェスの駒から採取した指紋で作った陳舟社長の指紋付き指サックで、セキュリティを解除して社長室に入ります。
そこに蒋峰が、銅城社は通信が途絶えて一定時間が経つと、予備プログラムが作動するとの情報を持ってきました。猶予時間はあと5分。その間に証拠を見つけないと、陳舟が気付いてデータを削除してしまう。
杜城は、部屋の中にあった、大学時代のトロフィーに目を留めました。
ネットで調べた陳舟のプロフィールに「技術への夢は大学時代に」との見出しがあったのも思い出します。過去の栄光。そのスタート地点。
棚に備え付けられていた学生時代に貰ったトロフィーを回してみたところ、隠し部屋の扉が開きましたよー。
部屋の中には数台の古いコンピュータと、たくさんのモニターが。
この中のどれがホストなのか。残り時間はあと2分。
悩む杜城は閃きます。90年代のパソコンはどれだと。
李晗の指摘で、そのパソコンのテンキーから指紋を取り始めました。
会場では陳舟が、得意そうに演説中。そこにスマホにアラートが入ります。
受け付けのお姉ちゃんが知らせたのね。
沈翊のところにも、杜城から、32091という数字が送られてきました。
それをひとつずつ画用紙に書いて、ステージの陳舟に見せる沈翊。
更に陳舟のスマホに「ホストコンピュータに今から侵入する」と送りました。
沈翊を見て落ち着かなくなり、言葉にも詰まり始めた陳舟は、話の途中で、技術責任者へと場を譲ります。ステージを降りて、即、パスワードを変更した陳舟は、ほっと一安心して、席に戻り「次の手があれば孤独でいられる」と沈翊にメール。
それを見た沈翊は杜城に「任務完了」と送信しました。
ステージでは、携帯メーカーと銀鷹システムの契約の締結が。
そこで沈翊が声を上げました。
本当に安全なのか?
署名すれば、銀鷹に問題がないと保証したことになる、そんな責任を負えるのか?
ここら辺の台詞がちょっと分かり難いんだけど。
要するに。
試用の時点で満足度は70%、それが人々の選択だと陳舟は言うけど、ユーザーが選択できるのはせいぜい試用くらい。スマホメーカーの機種リリース時点でシステムが搭載されてしまえば、ユーザーに拒否はできない。あなたはそれをユーザーに強制している。
陳舟はユーザーに無料で安全を提供するためだと言うけど、沈翊は、それは個人情報の取得が真の目的だからだと暴露します。保護の名目で携帯に入り込み、情報を盗み出そうとしているのだと。しかもこの泥棒は、その「安全」は無料で対価は必要ないと言う。
携帯メーカーの社長は、契約を締結せず、ステージを降りていきました。
沈翊は陳舟を見上げて、あなたは高所から人を見下ろすのが好きだ、だがもう高所には戻れないと言いました。
手錠をかけられて取り調べ室に座っても、陳舟は余裕でふてぶてしい。
パスワードを変更したから、証拠など見つからないと高を括ってんのね。
黙って言わせていた沈翊が「close2u」と呟くと、陳舟の顔色が変わります。
杜城が、自分を陥れた映像改竄のコード、周俊(ジョウジュン)のパソコンの光点滅ウイルスのコード、人身売買の記録、裏金のやり取りの記録、周俊に雷一斐(レイイーフェイ)を殺させた証拠と、次々にホストの中から引き出した証拠を見せました。
さすがの陳舟も、諦めた笑い。
どうしてパスワードが分かったのかと聞きます。
沈翊は、あなたが僕たちに送ってくれたと。ふむ。こういう言い回しが分かり難いのよっ(笑)
沈翊がチェスをした時に陳舟を怒らせたのは、ホストコンピュータを狙うと知らせるため。
わざと不安の種を植え付け、会場でも揺さぶって、パスワードを変更せざるを得ないよう追い込んだ。
人は緊急時、潜在意識でパスワードを決めるから、準備したパスワードを使うよう、潜在意識に働きかける暗示をかけてたんですとー。
「close2u」というのは、陳舟が高校時代に作った掲示板のURL。このURLをバラバラにして、陳舟が会場入りするまでの間に、目にする各所に配置してたんだそう。
町の看板やチラシや、宣伝の着ぐるみが持っているプラカードや、通り過ぎた車のボディのペイントや。それらは全て赤い文字。それを思い出し易いよう、沈翊も赤い服を着て、赤いペンで数字を書いた。
元々のパスワードはテンキーの指紋から、よく使う数字は割り出せたけど、並び順までは分からなかった。だから解析したと誤解させるために、今からホストに侵入するとメールして「close2u」に変えさせた。
まんまとしてやられた陳舟だけど、バカげてると言うんだよ。自分の技術は完璧だったのに、君達素人に負けるなんて、と。
負けたクセに。まんまと揺さぶられて、易々と暗示にかかったクセに(^m^)
技術がペテンに負けた、なんて負け惜しみも言ってるよ。
でも沈翊は、そもそもお前の技術は偽りだったと言い、杜城も、犯罪の末路は失敗と決まってるんだと言い。
失敗じゃない、私は成功者だと激高して叫んだ陳舟は、私にとって他人など虫ケラだと言いやがりました。うっわ、気持ち悪い。10代で分不相応に肥大してしまった、自己顕示欲と自信過剰の成れの果てね。どんだけエラくなったつもりだったんだか。
7年越しの事件解決。
閆(イェン)さんが李晗に、どうして杜城はホストコンピュータが90年代のアレだと分かったのかと聞きました。
実は李晗も、あの後、その場で杜城に聞いてたみたいよ。
杜城は、沈翊に触発された、と。
陳舟はうぬぼれが強く、全てを極端に支配したがる。秘密を隠すなら自分しか知らない確実に安全な場所。故に社長室の隠し部屋ってコトね。
室内の古いパソコンを見て、自身の最も輝かしい時、掲示板で風雲児となった時代のものを選択しているはずだと考えた。密室を開ける鍵だったトロフィーからも、それが90年代だと確信した。多分犯罪も、この当時思いついたのだろうから。
閆さんと李晗、杜城すごいって言いながら、仲良し親子みたいにお茶飲んでる。カワイイ。
そこに蒋峰。今度は蒋峰が菲(フェイ)さんに、黒板新聞を頼まれたらしい。
何かアイデアがあるみたいだけど、閆さんも李晗も、全く聞いてやらない(^m^)
だけど蒋峰のアイデアは、仲間達の似顔絵をみんなで描くことでした。ほぅ、蒋峰にしちゃ、なかなかじゃないのっ(笑)
何溶月(ホーロンユエ)も参加して、みんなで画用紙に絵を描いていきます。
その頃、自分のロッカーの雷一斐(レイイーフェイ)の資料を整理していた杜城のところに、沈翊が雷一斐の優秀功労者の盾を持って来ます。
厳しく優しく教え導いてくれた上司を思い出しながら、盾も一緒に箱に仕舞う杜城。
沈翊が廃虚の壁に描いた似顔絵の写真も、資料の中にはありました。あと、沈翊の描いた杜城の子供時代の悪ガキ顔も(笑)残してあったかと沈翊に笑われ、重要な証拠だからなと杜城。でもそれは箱に入れずに、デスクの上の書類の間に挟み込んだよ(^m^)沈翊はそれに気付いたけどね。
そこに路海洲が挨拶に。
やっぱり沈翊のことは引き抜きたい模様。考えてくれ、返事を待ってると笑って、出て行きます。
行きたいかと聞かれた沈翊は笑って、まさかと答え、俺は誰かの切り札だからなと、杜城が書類の間に隠した悪ガキ似顔絵を引っ張り出します。
みんなが描いた似顔絵は、黒板新聞に貼り付けられました。
どうやら「画伯」杜城も、部屋に長い時間籠って真面目に描いたらしい。以前出て来たあの絵を描いた人が、時間をかけたところでコレが描けるとは思わないけど、まあまあまあ(笑)
蒋峰は、亡くなってしまった李俊輝(リージュンフイ)のことも描いたらしいよ。
李晗がチョークでハートを描いて、私達は家族♪ってさ。
この似顔絵、閆さんが一番似てるわ(^m^)
沈翊と杜城は、あの廃虚の雷一斐の絵に花束を捧げていました。
2人共、きりっと制服姿で。
7年経って、やっと敵が討てた、お前の悪夢も終わると杜城。
沈翊も、この絵が人生を変えた、何度も考えた、次に見る時はどんな心境かと、と。
とはいえ、何度かここに来てる気がしますが。
ホッとしたか、感無量かと聞かれた沈翊は、感激してると言います。
許(シュー)先生が俺を美術に導いたように、雷隊長は俺をいるべき場所に導いた、と。
2人は、制服じゃない恰好で、廃虚の屋上にペイントしてました。一瞬、雷一斐の絵を消したのかなと思ったんだけど、あの似顔絵が描かれてたのは少し下の階だったみたいね。
赤い背景に白と黒でラインを入れた絵は、告別でもあり開始でもあるんだって。
そしてどうやら杜城にはまた見合い話が来てて、沈翊は杜城のお姉ちゃんのお供に連れ回されるらしい。お姉ちゃん、めっちゃ沈翊のこと気に入ってたからなー。連れ回したいの、分かる(^m^)
だけど、最後に。
沈翊の部屋に、フードを被った男が忍び込んでますわよ。
男は、今まで沈翊が事件で出会った人たちが描かれたスケッチブックの絵を一通り見て、カッターを手にし、多分沈翊の自画像の描かれたキャンバスを切り裂きました。
そう、恨みの籠った切り裂き方は、きっとコレよ。15話の切り抜きみたいなんじゃなく。
だけど、目の部分を切り取ると、その後ろに、大きく見開いた不思議なモノクロの目が出て来ましたよ。
いやいやいや、なんだなんだ!?
ってことで、シーズン2に続くー。
撮影は既に終わっているらしいので、公開が待たれますねえ。
以前より日本に入ってくるのも早くなってるけど、いつになるんだろーう。
猟罪図鑑は、檀健次(タンジェンツー)くんの正しい使い方(笑)のひとつじゃないかと思います。
彼は、もっと影のある、闇落ちしてる人物もすごくお上手だし、魅力があるのですが。
白檀健次、黒檀健次、どっちもいいけどさ、代表作になったのではないでしょうかねー。
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