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猟罪図鑑 第14話「息子からの動画」あらすじとネタバレ感想

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猟罪図鑑
画像出典 SHANGHAI LINMON PICTURES CO., LTD.
目次

あらすじ

沈翊は自殺したかつての恩師・許意多(シュー・イードゥオ)の家を訪れていた。沈翊は断筆した際に全ての絵を焼却していたが、許意多の家にはなぜか焼却したはずの絵があり、一部を画廊に売却していたことが分かる。許意多の携帯を調べてみると、アメリカにいるはずの息子・許思文(シュー・スーウェン)が父親に送金を懇願する動画が送られていた。沈翊は帰国した許思文を問い詰める。

(C)2022 SHANGHAI LINMON PICTURES CO., LTD.

猟罪図鑑~見えない肖像画~ 2023.11.10現在のリンクです

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ネタバレ感想

許(シュー)先生の家の窓に、22日午後に絵を持って行く約束の付箋を見つけた杜城。
そこに現れたのが沈翊の絵画仲間の女性。許先生の弟子仲間でもあったみたいです。
ただ、この人、ふてぶてしい感じで、何考えてるか分からないからさあ。何か知っていても飲み込んで黙ってたりする、なんというか「底」がちょっと怖いんだよね。
そういえば今まで、名前出て来たことあったっけ?

先生のアトリエで、未だ立ち尽くす沈翊を見ながら、彼女は、人が海に飛び込んだら当然噂になる、先生の追悼展をやりたいと言います。先生の絵は人目につかなかったから、放っておけばますます価値は下がると。
沈翊はちょっとムッとするんだけど。
当人の死というニュースを使ってでも、絵に価値が出るならばってビジネス姿勢も、芸術家にとっては必要な役割ではあるんだよなあ。芸術家だって、認められなきゃ売れなきゃ、生活できないし。
沈翊が持っている芸術に対する愛情とは、ちょっと方向性は違うかもしれないけど。

ただ、さっき沈翊が見た自分のサインの入った絵を、彼女は黙ってじっと見ていました。
沈翊が絵を燃やした時、一緒にいた人なので、この絵が燃えていくのも記憶にあったんだろな。
お互いに何も言わないまま、気が付いてしまっている。沈翊も気まずそう。

猟罪図鑑
画像出典 SHANGHAI LINMON PICTURES CO., LTD.

彼女は、追悼展は、沈翊との連名で開催したいと希望しました。
興味がないと言った沈翊に、彼女は、バレるのが嫌なら本人が描くのね、恩師なんだから、と。

沈翊は、君の恩師でもあると言って、自分のサインの入った絵を持って去って行きます。
これは僕の絵だと。

杜城も、2人の間に漂う不穏な雰囲気を、黙って見てたねえ。

付箋に書いてあった画廊に行った杜城。
店主は、許先生は何度も絵を売りに来たと言います。
画廊に残っていた1枚を見せて貰うと、やっぱり沈翊のサイン入り。
7年前の断筆直前の作品で、許先生が所蔵していたものだと言っていたらしい。
最初に持って来たのは無名の画家のものだったので、買わなかった、すると、沈翊の絵を持ち込むようになったのだと。

杜城も、それがどういうことか、気付いてしまいましたな。
画廊から持って来た絵を眺めながら、沈翊は絵を全部燃やしたと姉弟子から聞いたと蒋峰(ジャンフォン)相手に話す杜城。
許意多(シューイードゥオ)はこの1枚だけではなく、半年のうちに何枚も売っているんだそう。
可能性は2つ、姉弟子の話が嘘か、許先生が売った絵は贋作か。

そこへ、李晗(リーハン)が許先生の携帯に残っていた動画を持ってきました。
動画は、先生の息子、許思文(シュースーウェン)からの金の無心。25万ドルって大金よ。
今度こそ最後だと言っているので、アメリカに住む息子に何度も頼まれて、送金していたのでしょう。
贋作の理由が出てきちゃったよ。

沈翊の家にやって来た杜城。
林敏(リンミン)っていうのか、沈翊の姉弟子は。
杜城は林敏から、沈翊が自分の作品を全て燃やしたことを聞いていると言い、画廊から持って来た絵の写真を見せます。
それを見た沈翊は、一目で気付いて、残っていたかもと呟くんだけどね。全部燃やしたんじゃなく、ね。
杜城に、違う、許意多による贋作だと言われ、先生は芸術家だぞ、あり得ないと言い返すんだけどね。

けど、もし金が必要なら?と動画を見せられ、気付いたから、持ち去ったんだろう、先生が不完全な芸術家だと、と言われてしまいましたよ。もう庇えなくなっちゃったよ。

沈翊は、先生の描いた自分のサイン入りの絵を塗りつぶし、そこに泣きながら先生の肖像画を描きました。
自分が慕って一緒にいた頃の、若い頃の先生の顔。

追悼展に、その絵は飾られていました。
会場には、子供の頃の沈翊と先生の写真や、弟子達との写真も。

肖像画の前に、息子の思文が立っていたのに気付く沈翊。
思文は、先生の絵を全て躊躇なく売り払おうとし、驚く沈翊が止めようとするのも振り払い、さっさとサインしてしまいます。
俺は絵は素人だし、写真にも俺はいない、俺と親父は世界が違った、と思文。
なるほど。才能ある弟子を育てるのに懸命だった父親に対して、絵に才のなかった息子には、思うところがあった訳だ。

猟罪図鑑
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帰国したのは金のためかと聞かれた思文は、そうだと言い、明日家を売ると言います。
沈翊に、先生の本や日記は自分のところにある、親子の思い出の品もあると言われた思文は、それはおまえとの思い出だ、親父の思い出に俺はいないって。
嫌われていた、ここ何年も連絡すらなかったと聞いて、沈翊は先生に送金させただろうと聞くんだけど、思文には心当たりがありませんでした。
アメリカで仕事もしているから、そんな必要はない、送金されても受け取らないと。

思文、取調室へ。
許先生は、君に送金した後、自殺していると杜城から聞いて、驚く思文。
講座もクレジットカードも、全て調べてくれと言いました。
杜城から、動画の台詞を印刷されたものを見せられても、思文は「父さん」とは呼ばないんだって。
だけどその台詞を、怯えた感じで読めと杜城に強要されちゃってるけど(笑)

思文に言わせた台詞と動画を見比べていた沈翊は、動画は思文じゃないと気付きます。
台詞じゃなくて、表情からね。表情筋の収縮が違うんですとっ。普通の人じゃ、なかなか気づかないっしょ、そんなところはっ。

取調室に入った沈翊に、思文は動画を見せて貰いました。
許先生が詐欺に遭ってお金を奪われ、自殺したことに気付いたのね。涙目です。
ショックは二重だよね。年老いた父親が、そんな詐欺にあって亡くなってしまったこと、それも自分のことを思ってだったこと。心配してくれるなら、なぜ長年連絡もくれなかったのか、自分さえ離れなければ、こんなことにはならなかったのではないか。

沈翊からも、お前の生活を邪魔したくなかったんだろう、お前に冷たくされるのも怖かったんだろうと言われてしまいましたよ。
だけど、これが偽物だと気付いて、先生は絶望し、自殺したんだ。
動画を残したのは、息子の顔だから。偽物でも残したかった。
いやあ、沈翊先生、容赦ない。
この親子のすれ違いは、思文だけのせいじゃないと思うんだけどねえ。

動画をじっくり見た沈翊は、光と影の法則に合致しないと気付きました。
だけど説明し始めたら、杜城に、人間の言葉でって言われてる(笑)
要するに、これは作られたもの、自然光では、こんな不自然な光と影にはならないんですと。
この動画は、高齢者をターゲットにした詐欺グループが、AIで家族になりすまして作ったものでした。

日本のオレオレ詐欺の上を行く、動画バージョン。怖いな、これ。
AIの技術は、本当にコレができるところまで来てますもんね。
今、AQUOSのCMで松田優作の映像が普通に喋ってるのも、この技術だよね。

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さて、特殊詐欺事件の捜査が始まります。
被害者は予想以上に多く、先生のように破産して命を絶つ人もいたらしい。
拠点は北江にあり、銅城(トンチョン)社というセキュリティの会社が、この技術を研究中なんだとか。

早速、銅城社に行った沈翊と杜城。
一見して見分けがつかないほど似ていたなら、犯人は技術に通じているだけでなく、自分でモーションキャプチャーを使い、動きを演じる必要があったはずだと教えて貰いました。
銅城社では、実際の本人の映像があれば、フェイクの判別もできるんだって。
映像合成ができるのは2通りの人物。アルゴリズムを改良できるプログラマーか、多くの写真や映像に触れる機会のある者。でも前者は年収100万元はあり、詐欺をする理由がない。
ただ、今の技術では、合成前の元の人物の映像に戻すことは不可能。

判別にかけていた動画は、やっぱり表情筋が一致せず、偽物判定が出ました。
沈翊先生の観察眼、コンピューター並みっ!

被害者達から集めた動画は11本。
それをじっくりと眺めた沈翊は、表情の特徴と筋肉の動きの類似に気付き、おそらくこれらは1本の動画が基になったはずだと推測。
李晗と共に、パーツ毎に徹夜で解析です。

朝やって来た杜城は、コンピューターでも無理だったものを肉眼でやっしまうとはって驚いてるけど、沈翊は、複雑な人間性や事物に関する洞察は機械より人間のほうが上だ、自信があると。
描き上がった基の顔は、余り特徴のない顔でした。
被害者達の周囲を探ると、許先生の家に出入りしていたヘルパーの女性に似ているとの情報を得るんだけど、似ていたのは女性だったよー。
てか、この男の絵を見て、あのヘルパーさんの女性に似てるよって言えるじーちゃんがスゴイ(笑)

そのヘルパー、張小雪(チャンシャオシュエ)の情報を確認すると、ヘルパーとして通っていた相手のうち、許先生を含めて5人も、詐欺の被害者が。
ヘルパーなら家に入るし、子供が長期不在とかも分かるし、家に写真が飾ってあれば顔も分かる。

張小雪を呼んで話を聞くものの、ヘルパーとしての訪問は、所属しているセンターから割り振られて派遣されるもので、張小雪自身が選んで訪問していた訳ではありませんでした。
訪問先の日誌を見に、李晗と一緒に張小雪の家に行った沈翊は、部屋のライターや髭剃り、高い位置においてあるトイレットペーパー等から、男性の存在に気付きます。

さすがの観察眼。
見落としが怖いと言って、蒋峰を押しのけて自分が来た沈翊だけど(笑)蒋峰じゃあ、確かにここまで観察はして来ないだろうなあ。
ただ、小雪のパソコンや携帯には、被害者家族の周辺を探った後は皆無でした。パソコンに至っては、長期間、使用した形跡もないらしい。

沈翊は、小雪は犯人じゃないと言います。
普通、詐欺を働いた後は姿を消したり、バレないように身分を変えたりして次の標的を探すものだ、と。それには杜城も同意しました。何も今までと変わらない小雪は、犯人、もしくはグループの一員の行動としては不可解。

李晗はSNSで異常な動きをするアカウントを、銅城社の協力を得てピックアップ。
4つの怪しいIPアドレスを絞り込みます。住所を絞り込むと一か所だけ。1人がIPアドレスを複数使い分けていました。そしてその住所は、小雪の部屋。

もう一度呼び出した小雪に、男と同居してるねと切り出す沈翊。
小雪はそれを認め、だけど既に別れていると言いました。それも先週。
相手の男は、胡志峰(フージーフォン)。パソコンの営業をしてたらしいけど、もう離職したとか。

胡志峰のいるホテルが見つかり、杜城が作戦会議だとか言ってるうちに、ふらりと出て行く沈翊。

猟罪図鑑
画像出典 SHANGHAI LINMON PICTURES CO., LTD.

あー、ひとりで行っちゃうよー。
あれ、どこ行った?なんつってる場合じゃないでしょー、先生を騙して自殺させた犯人だぜ?ちょーっと考えれば分かるっしょー。急いで追ってー。

沈翊は、布をかけたキャンバスみたいなのを手にして、胡志峰のいる部屋に向かってますわよぅ。
なんで、絵?なんの絵?

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