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猟罪図鑑 第5話「ガジュマルの木の下で」あらすじとネタバレ感想

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猟罪図鑑
画像出典 SHANGHAI LINMON PICTURES CO., LTD.
目次

あらすじ

沈翊は杜城を呼び出し、任暁玄の日記の一部に虚構があることを伝える。そこから2人は少年の記述にも嘘があると気づく。一方、監察医の何溶月(ホー・ロンユエ)は、白骨化した遺体に残っていた土から、任暁玄の遺体発見現場にないはずの成分を発見する。残された証拠と、暁玄の絵にあった2つのキスマークから浮かび上がったのは、意外な人物だった…。

(C)2022 SHANGHAI LINMON PICTURES CO., LTD.

猟罪図鑑~見えない肖像画~ 2023.11.10現在のリンクです

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ネタバレ感想

任暁玄(レンシャオシュエン)の日記には虚構があると気付いた沈翊(シェンイー)。
杜城(ドゥーチョン)のパソコンに、犬の絵のついたメモを張って、部屋に来てくれって。
この警察犬っぽい大型犬(^m^)やっぱり杜城はそう見えるよね、ぷぷ。
杜城自身は、俺はおまえに命令される犬か?みたいに勘違いしたっぽく怒って入って来たけど。

猟罪図鑑
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城隊長、メモ見たら俺の部屋に来て!

沈翊は、任暁玄の日記では晴れと書かれていた4/1、田林(ティエンリン)の供述では雨、生徒たちの素描の同日の影の描き方や、同じ生徒の描いた別の日の絵の明度差から、4/1は雨だったと推測。ネットで天気の記録も調べると、日記の天気は嘘だったことが分かったと。
そしてその嘘の天気が書かれた複数の日付には、全部、例の少年のことが書かれていた。
少年のことが書かれている内容には「嘘」が混じっている。

何溶月(ホーロンユエ)からも、白骨に関する新しい情報が伝えられます。
致命傷は刺し傷、でも骨盤についていた土から、ガジュマルの花と工事現場には存在しない成分も検出された。

任暁玄の絵には、ガジュマルの木を描いたものが何枚もありました。その中の1枚にあった唇の形は、任暁玄の形と一致します。口紅を塗って絵にキスマークをつけたっぽい。
沈翊がその部分を斜めにした時、下に別の形があったことに気付きます。キスマークを重ねた?

トレーシングペーパーを使って、下敷きになっている唇の形を写し取る沈翊ですが、その形は男性のものとしては繊細過ぎました。
エロ教師、趙梓鵬(チャオズーホン)が言っていた「少年の背は高くなかった」を思い出す杜城。
日記には彼と書いてあったけど、それが書いてある日の天気は全て嘘、ならば内容も「彼」ではないのかもしれない。
自分の描いた少年の絵とトレーシングペーパーの唇を重ねた沈翊に、杜城が鉛筆を取って渡すんですわ。いやあ、すっかりバディになってきたじゃないの、大型犬と気紛れ子猫(笑)

沈翊が唇の形から書き直した「彼」の絵は、瞿藍心(チューランシン)がショートカットにした顔でした。
趙梓鵬に見せると、コイツだと。うりょ?10年も前のことで、顔なんかちゃんと見てないって言ってなかったっけ?10年前にチラ見した人の顔なんか、私、絶対覚えてないわ。

沈翊は、瞿藍心の今までの言葉を思い出していました。
全部、分かっていて話したことだったのか…っていうねえ。

杜城達は、任暁玄の絵にあったガジュマルの木に向かい、木の周辺の捜索に入ります。
その頃、瞿藍心は髪を切り、机の天板の飾ってある学校の廊下を歩いていました。
木の根元から大振りのカッターが見つかった時、学校の方を振り向いた沈翊は、屋上の端に瞿藍心が立っているのを見つけます。

杜城が、早まるなと言っても反応のなかった瞿藍心は、沈翊の、任暁玄を描いてみたという言葉に反応しました。4月1日、雨の日、試合に出た君を応援する姿だと沈翊。
たた、上手く描けない、完成させて。

振り向いた瞿藍心は、その絵を見て、上手く描けてるって言うけど、沈翊は、暁玄が見たいのは僕の絵ではなく、君が描いた絵だと。
暁玄が本当の笑顔を見せたのは君だけだ。

瞿藍心は、2人で話したいと告げます。
杜城達は念のために救急隊の準備をさせつつ、屋上から姿を消すことに。

沈翊は、その髪を似合ってると言い、こっちに来ないかと言ったものの、動かない瞿藍心。
仕方なく、平均台より少し広いくらいの幅しかない、手摺りもない梁の上を頑張って歩き、瞿藍心の元へ。ちらっと映った右側の梁は、もっと幅あったけどもね(笑)
ぷるぷるしながらたどり着き、高い場所は苦手なんだと座り込んだ沈翊の隣に、瞿藍心も座って、沈翊の描いた任暁玄の絵を手にします。
沈翊は杜城に電話をして、会話を聞かせてますわね。

任暁玄と瞿藍心の出会いは、エロ教師、趙梓鵬が任暁玄に後ろから近づいて絵筆を握っていた、あの時。
持っていたバスケットのボールを近くにあったキャンバスにぶつけると、趙梓鵬は慌てて逃げていきました。
あの日から私を、空想の人と重ねたのかもと瞿藍心。でも私は失望させてしまった。

ボーイッシュで一見男の子のようだった瞿藍心は、女子トイレで変態って言われちゃったりしてたけど、いやあ、これはないだろう(笑)モブ女子、アホ過ぎだろう。
とはいえ、当人は、昔からそうだったから別に平気だと、無視してたみたいですが。
それでも、排除された者全てが平気ではない。
任暁玄のことですね。彼女は同性のクラスメイトからもいじめられてた。てか、こんな分かり易い嫌がらせって、もっとガキんちょのすることじゃないの?

そんな彼女に、自分もくわえてた棒付きキャンディを放り投げて、何も言わずに去って行く瞿藍心。
あー、こういうやり方は、思春期の男の子のテレ混じりの行動そのものだわな。女の子の感性があれば、分かり易い慰めなんて言わなかったとしても、黙って上から放り投げてくってことは余りしないと思う。このやり方は、女の子の場合、気に入らない相手に仕方なく何かを渡すやり方だし、教師となった10年後の彼女が、女性として違和感なく生活できているのを見ると、年を経て繕う術を覚えたのかな。
やっぱり瞿藍心は、見た目だけじゃなく、心も男の子だったのかもしれません。

だけど当然、そんなことに気付く筈もない任暁玄は、キャンディを手にして、微笑みました。

瞿藍心は沈翊に、理解されない感覚は知ってるでしょと聞きます。理解できない相手でも尊重すべきだと言った沈翊に、瞿藍心は、あの子達はそう考えなかった、と。
瞿藍心も任暁玄も、輪に入れないはみ出し者同士。彼女を慰めるはずが、瞿藍心にとっても、最初は仲間が出来たと感じてたんだわね。いずれ仄かな愛情に育ったのだとしても。じゃないと、キスマークの説明がつかないしなー。

食堂でも校庭でも美術室でも、任暁玄が見て微笑んでいた相手は瞿藍心。毎度手前に田林がいたのは、何の因果かね。
だけどこれで、同窓会の時、田林を見る瞿藍心の目がかなり鋭かったことに納得がいきました。コイツがくだらないことしたせいで、任暁玄はあんなにも追い詰められた…っていうなー。

瞿藍心は、そっと近くにいるようになり、4月1日の雨の日から、その交流は深くなった。彼女を孤独から救いたいと思っていたらしいけど、直接会話することなく、ガジュマルの木にプレゼント置いたり、メッセージ置いたり。
てか、話せよ、直接。黙って後ろにいるって怖いから。ただ、それだけで良かったのに。
瞿藍心自身も、もしかして怖かったのかな。自分の心を暴かれることが。男の子っぽいのは、見た目だけのことではないと、バレてしまうことが。

沈翊は、ガジュマルの木の下から衣服の断片と、大量の血痕が見つかったと言いました。
それから、君の左中指の傷だけど、カッターで切った痕だろう。
過去の傷でも、血痕から君のDNAを検出することは可能だ。

どうしてなんだと聞く沈翊に、瞿藍心は話します。

自分は、スカートが嫌いで短い髪が好きだっただけ。人は外見で誤解して自分を孤立させたけど、任暁玄だけは、本当の自分を受け入れてくれたのだと思っていた。なのに彼女も同じだった。
瞿藍心は、任暁玄の描いた自分の絵を見て、彼女もまた、自分を男の子だと思い、淡い恋心を抱いてしまっているのだと気付いてしまいました。
だから本当の自分を見て貰おうと、ワンピース姿で任暁玄に会いに行ったのに。
任暁玄は、瞿藍心、彼じゃない、と。

猟罪図鑑
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劉美彤(リウメイトン)さん、ワンピース着た高校時代の瞿藍心は、めっちゃ似合ってない感がすごかったー。

だからさ、まずキャンディをあげた時だよ、一言で良かったんだ。声を出しておけば。少なくとも、励まし合える普通の友人になることは可能だった。

パニックになった任暁玄は、私にとって唯一の光だった、なぜ台無しにしたの、みんな私の邪魔をする、どうして私を傷つけるのと叫びます。
それは、最後の望みの依存の糸を断ち切られた絶望だけのことだったのか、勘違いで恋していたことへの居たたまれなさも羞恥も混じっていたのか。
瞿藍心にとっても、任暁玄の存在は救いだったのに、それがボロボロに砕かれたのに、ごめんなさい、あなたなら受け入れてくれると、真実を見て欲しかったと言いました。
やっと手に入れた光を、あなたが消した。
それを聞き、去っていこうとした瞿藍心。
その背中に、いつもそう、真実は嘘より残酷だわと呟いた任暁玄は、カッターを手に自分の胸を刺してしまいます。

いやはや。確かに繊細過ぎるかもしれない。
境遇はかなり可哀そうだったから、既にメンタルは危うかったんだとは思うけど、瞿藍心に対しては、単純に任暁玄の思い込み。瞿藍心、さほど悪くない。この人も複雑な人ではあったけど。

瞿藍心だって、抱え持っていた心の傷を、ざっくりと任暁玄に抉られてるんだよね。その上、本物の瞿藍心なんて必要ない、自分の幻想の対象でいて欲しかっただけだと言われてるんだもん。
これさ、思い込みで嫌がらせした田林と任暁玄の逆ギレは、行動の種類自体はあんまり変わりないわ。ベースが違い過ぎるけども。
その上、目の前で自殺を見せられるとか。
ここまではむしろ、瞿藍心だって被害者だったと思うわ。

瞿藍心は、死んだのは私達2人と言いました。
自殺だったのかと聞かれて、イエスでノーよと。
自分が招いたことだから。任暁玄が求めたのは幻想の中の私、私は間違っていたと。

んにゃー、そこまで背負ってやることはないよなー。既に普通のメンタル状態じゃなかったとは言っても、こういう人を慰めたり友達になろうとしたりするのに、そこまで負わなくちゃいけないのだとしたら、リスクが大き過ぎる。見て見ないフリしてたほうが利口ってことになっちゃうよ。
瞿藍心も、平気な顔はしてたけど、やっぱりかなり孤独だったんでしょうけどねえ。
通報も考えたけど、結果に向き合う勇気がなかったと瞿藍心。
あ、やっぱりそこか。瞿藍心にも隠し通したい心の問題があった。見た目だけのことじゃなかったってところでしょう。

だから埋めた。
でもあのガジュマルの木の場所に道路ができると聞いて、私の側に連れて来た。

話を聞いていた蒋峰(ジャンフォン)は怪しいというけど、杜城はカッターナイフと2人の身長差、傷の角度から、供述が本当だったかどうかは割り出せると言ってます。

あれから10年。誰にも話さなかった。ありがとうと瞿藍心。
瞿藍心の絵を描きながら、沈翊は微笑みます。

瞿藍心は10年前に、任暁玄の絵を描いていたんだそう。
廊下の机の天板。任暁玄の描いた少年の絵の裏側に、微笑む任暁玄がいました。

ひとりで瞿藍心の部屋に向かった沈翊は、壁の未完成の絵に釘を打ち、黒い糸を追加していきます。
どんな顔にするか決めかねていると瞿藍心が言っていた絵は、任暁玄になりました。
暁玄と呟くと、足元であの白にゃんこが返事をします。
この子、暁玄って名前だったんか。

整形外科医んとこの亀さん同様、にゃんこ暁玄も沈翊宅の住人になるんだよね。

海辺の廃虚に、花束を持ってやって来たのは杜城。
沈翊の描いた雷一斐(レイイーフェイ)の絵の前に花束を置き、絵に触れ、絵も年を取るとは思わなかった、なんて呟く杜城。
そこへ、同様に花束を絵に捧げる女性が。
知り合いかと聞いた杜城に、女性は、描いた人とねと言いました。
毎年、この日に来るんだって。
ああ、雷一斐の命日でしたか。

この女性は、杜城と以前会ったことがあると言います。だから刑事だと知っていました。
沈翊を参考人として連れて行った時に、一緒にいたんだって。
沈翊に絵を描かせた女は見つかったのかと聞いた彼女に、杜城は、そいつの顔を奴は描けないと答えます。

それを聞いて、当時の沈翊の言葉を思い出す女性。
絵で人を動かしたかった、こんな形は望んでいない、と若かりし沈翊。
彼女は、美術の歴史は犯罪史でもある、カラヴァッジョは殺人を犯したけど傑作を残した、その怖れと興奮を創作に生かしてと言ったけど、沈翊は無理だよと答えてます。

そして沈翊は、彼女と共に自分の絵をトラックで運び、灯油をかけて火を点けました。
信じられないという彼女に、沈翊は、結末を変えてみせると火を見つめながら呟きました。

あの時、作品を全て焼いてしまった。
その後、彼の姿は美術界から消えた。

この女性は、画家沈翊の生と死を、一番近くで見て来た人ってことかー。
廃虚の雷一斐の絵は、この人にとっても、画家沈翊の墓標みたいなものなんでしょう。
杜城にも、沈翊がどんな覚悟で公安に入ってきたか、少しは伝わったかねえ。

北江分局では、沈翊が壁の黒板に広報を書いていた菲(フェイ)さんに捕まって、清書させられてます。
得意でしょと言われて、かわいく、嗯、なんつって引き受けてるけど、美術界に名を残せるほどの天才に、黒板の壁新聞書かせるてな。
しかも、その内容は自分への賛辞。それを読む菲姐さん、ノリノリ(笑)
微妙な笑顔になっちゃう沈翊です。平和だな(^m^)

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そこへ、張(チャン)局長を訪ねて来た女性が。
怪しいと思った菲さんが、局長は不在だと答えたのに、ずんずん中に入ってっちゃった。菲さんが慌てて後を追ってったもんだから、廊下で沈翊は一人で、自分賛辞の壁新聞を書く羽目に。
更にそこに杜城が来てしまうというなー。

美術界を震撼させた天才が、7年間の沈黙を破り、警察で黒板新聞を書いている。世を忍ぶ仮の姿か、なんて嫌味をかますのも忘れない杜城は、ある人に会ったと言いました。
聞きたいかと、言った途端、奥の部屋で何か物音。

次の事件の関係者ってことですね、さっき局長を訪ねて来た女性は。
不機嫌そうな顔してたもんなー。

いやー、それにしても。思春期の繊細なガラス細工みたいに壊れやすい心がベースだったとはいえ、どーにもすっきりしない事件でしたな。瞿藍心はどうすれば良かったんだかさ。

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