「蓮花楼」見終えました【8】命と信念のどちらを全うするのか。

2025-06-09

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さて、李蓮花は笛飛声を捜して救出。決戦前、束の間の会話にしみじみ。
そしていよいよ…の最終回まで。
記事を書く時って、もう一度見直しているので二週目みたいなものなんですが、楽しかったなーあ。

所感　ネタバレです

地下牢から脱出した李蓮花は、角麗譙(かくれいしょう)の部屋に捕らわれている笛飛声(てきひせい)を救出しようと忍び込むんだけど。
笛飛声の血が止まらないよう温泉につけ、更にギザギザナイフで傷付けながら愛を語っている、独り芝居の角麗譙劇場を目撃。

いやあ、スゴイスゴイ。
中の人、王鶴潤(ワンホールン)の熱演よ。この方「長安二十四時」の他、「瓔珞」の続編「金枝玉葉」のヒロインもやってるのね。予告編だけちょいと見て見たら、化粧が薄いと随分顔が違うね。めっちゃ化粧映えする。

李相夷(りしょうい)も捕えていると聞いて、初めて反応する笛飛声。
だけど物陰に李蓮花がいるのにも気付いてるんだよねえ。
角麗譙が高笑いでいなくなった後、面白いか、李相夷、て(^m^)
その上、無条件に助けられたら負い目ができるとか言うの。

笛家に行き、単孤刀(ぜんことう)に組した理由も分かったと李蓮花が言うと、笛飛声はおまえも変わったな、無顔(ぶがん)を行かせたのに捕まるとはって。
やっぱり、雪塩は無顔経由で貰ったんだ。じゃあ、無条件じゃないじゃん。
お陰で子虫は始末したけど、母虫は奪われてしまったと伝え、笛飛声を助けて部屋を出る２人ですが。
見てコレっ。大丈夫？(笑)

顔はきりっとしてるけど。
どう見たって、肖順堯(シャオシュンヤオ)兄さんのほうがガタイ良くて、みっしり詰まってる感じで重そう。
これで足場の悪そうなデコボコ芝生の上をよたよた…否、ゆっくり歩いてるよ。

最も危険な場所が最も安全と２人は「新居」に身を隠すことに。角麗譙が用意していた新居は、赤い布地たっぷり。
そこでいきなり修練を始める笛飛声。
悲風白楊って、経脈の復元も、危機の瞬間に死を免れることもできるらしい。
角麗譙に力を廃されかけたけど、辛うじて踏み留まれたのも、悲風白楊のお陰。
ただ今回は東海の戦いの時より重篤で、復元の確率は1割。9割は失敗して死ぬ。
死なれたら助けた甲斐がないって李蓮花。それでも武芸のためなら躊躇なくやる訳だ。

これで恩は返したと立ち上がった李蓮花だけど、吐血したのを見て戻り、苦労して助けたのだ、死んだら許さぬと、内力を注いでアシスト。
ここらへんのやり取り、全て自分に返ってくる話だよ？

「守心、発すれば達せず、達して滞らずは気の理」って言ってましたが。以前もこういうのあったね。内力の上に言霊みたいなのを送って効果を上げる、みたいな感じ？

お陰で、笛飛声は完全復活。その上、悲風白楊の第８段階にも達した模様。
第８段階には破壊が必要で忘川花を狙ったけど、期せずして角麗譙に経脈を寸断されて破壊が起き、その修復に成功した。じゃあもう、忘川花も必要ないのかな。
なんって強運、なんって力強いアシスト。←でも命を削っての。
東海の時には10年かかったのに、今回は一瞬かい…最終段階はそれだけ素晴らしい？あ、もしかして10年かけて第７段階まで到達したのか？

めっちゃ満足そうにお前のお陰だ、借りは返すって笛飛声に、礼を考えるなら対決を放念してくれ、で、やっとお互いに笑顔になりました。
恩を返す方法は自分で考えると笛飛声。

奇しくもこの日は、東海の戦いの丁度10年後。２人はそこで、しみじみ酌み交わします。
初見の時は何とも思わなかったけど、婚礼用の赤い酒器を使ってるのに、意図はあったのだろうか。ブロマンス風味はほぼないと思ってたけど？
ま、どっちでもいいや。ようやくお互い素で語り合えてるんだから。
今日の月のほうが綺麗だって笛飛声に、月はいつも同じだと返す李蓮花。笛飛声のほうがロマンチストじゃん。でも、少し笑って引く笛飛声がさあ。この人、武芸が絡まなければ、普通の人じゃん感がすごい(笑)

これからどうすると聞かれた笛飛声は、刀を奪回して忘川花を手に入れ、全快したお前と戦う、て。
呆れた顔で李蓮花は、李相夷は死に李蓮花の死期も近い、私に構わず天下を取りに行けって言うんだけど、この人は李相夷以外を倒して取る天下になんて、意味を感じてない。
李相夷死すとも剣は死なぬ。相夷太剣を折るのは困難。剣と共に生きろ、と。

こんなにも生を望まれてるのになあ。
再戦したい気持ちも当然あったとしても、これはもうそれだけじゃない気がするよ？

２人共、部屋の中の同じ場所が気になり、壁板を外すと、中に笛飛声の刀が隠されてました。
よし、笛飛声の望みはもう李相夷の命を救うことだけになった。
あ、角麗譙の始末も残ってるけど、それは言わずもがな。

角麗譙は単孤刀を出し抜くつもりで、業火虫に打ち勝つ何かをここに隠しているはずだと李蓮花。
角麗譙の言葉に糸口があったはず、思い出せって言われても、笛飛声は李蓮花と違って誘導尋問なんてできないし、全部聞き流してたもんね(笑)

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夜が明ける頃、ようやく２人は隠し部屋を見つけます。
中には、あの南胤の絵の入った羊皮紙。それを手にした途端、賊侵入の鈴が鳴っちゃった。そんなもんまで仕掛けてたか。笛飛声は李蓮花に羊皮紙を投げ、飛んで来た矢を刀でスパスパ。李蓮花もさあ、驚きも慌てもせず、余裕でそれを見てるのがちょっと可笑しかった。
羊皮紙は、萱(けん)妃が業火虫を作った時の記録で、業火虫を消す方法が書かれてました。一品墳で角麗譙はこれを手に入れていたらしい。
業火虫解法と書いてあるね。血脈、とも。萱妃の血脈なら消せるか。南胤皇族の血？

そこに、婚礼衣装の角麗譙と手下達が現れた。
仕方なく外に出た２人。雑魚は笛飛声の敵じゃないけど、周辺にはカラクリがたくさん仕掛けられているらしい。仕掛けたのは雲彼丘(うんひきゅう)でした。
でも、得意げな角麗譙の話を聞く雲彼丘の、後ろめたそうな顔よ。何か察するよねぇ、李蓮花も。

慌てた雪公(せつこう)が、喬婉娩(きょうわんべん)が院主と四顧門を連れて、ふもとまで来ていると知らせに来て、全てのカラクリを起動させるよう命じられた雲彼丘。でも彼は李蓮花を窺うように見ていて、雪公に連れ去られる。
角麗譙は未だ強気だけど、襲い掛かろうとした手下達は、笛飛声の一閃で一掃よ。

ここまで想われても刀を向けるのか？
おまえに譲ってやるぞ。
恐れ多い。

ひとり立つ角麗譙の前で、こんな会話してる２人に怒った角麗譙が起動させたカラクリは、毒の煙が入った弾。うっかり切ってしまった笛飛声を、角麗譙は別の仕掛けの鎖で縛り、二階に閉じ込めます。途端にドドンッと鉄の扉が閉まる辺り、良く出来た仕掛けだわ。
李蓮花は碧茶の毒が体内にあるから、毒の類は効かないのよ。李蓮花に鼻で笑われた角麗譙は、だいぶ弱った今なら勝てると思ったのかね。切りかかってくるけど、ま、１割の李相夷にも角麗譙は勝てない。

雪公と雲彼丘のところに、四顧門にやられた部下が。カラクリは功を奏しなかったと聞き、雪公が雲彼丘を役立たずと弾き飛ばした時、方多病が駆けこんで来ます。転がってる雲彼丘を見る方多病の目は、やっぱりあの時の矢文が雲彼丘だったことを物語ってるよねえ。

方多病は、あっさり雪公を倒して李蓮花の元に到着。
魚龍牛馬幇は全滅したらしい。角麗譙は全員を道連れにする、でも李相夷だけはこの手でと言って、カラクリを起動させるんだけど。
方多病は仕掛けを見極めようとします。内容は念話で、李蓮花にも伝わってるんだな。方多病は背負って来た少師を李蓮花に飛ばし、李蓮花はそれを手にしてカラクリのポイントを破壊しに飛んでく。阻止しに来た角麗譙にも一太刀入れて。

カラクリは止まり、閉じ込められていた笛飛声も飛び出して来ました。
この期に及んでも、私達の愛を邪魔するのは李相夷だとか言う角麗譙。
私達の愛て。最初から最後まで独りよがりの一方通行だった癖に。
笛飛声は角麗譙の首を片手で掴み、２人に、行け、私が始末すると。
そしてちゃんと、諸悪の根源はお前の性根だ、他の者は関係ないって言ったよ。
夫婦になれぬなら、２人で一緒に死にましょうと、最後までブレない悪女。
こんなんを10数年もスルーし続けて来た笛飛声、もう少し早く心折っとけば良かったのに。てか、武芸以外のことは本当にどうでも良かったんだろなあ、この人(^m^)

笛飛声に首を持ち上げられて、掌打を撃ち込まれ、新居の中に飛ばされた角麗譙。
李蓮花にも切られてるし、最高段階に至った笛飛声の手加減なしの力を受けたらもう無理だねえ。
私は女子は殺さぬ、だがお前だけは別だ。そういって笛飛声は去って行きます。
あら、唯一になれたじゃん。
哀しいB.G.Mでじっくり尺を取って貰ったのは、熱演への敬意かな。

その頃、李蓮花と方多病は、カラクリの起動部が故意に破られるよう作られてたことに気付いてました。変だよなって方多病は言うけど、アータ、雲彼丘に会って何か話してるじゃない。気付けや(笑)
そこに喬婉娩たち四顧門が、雲彼丘を捕えてやって来ます。
みんなが、門主にご挨拶をと跪くのを見回している雲彼丘。今までの流れを見るに、多分この人が一番、跪きたかっただろうに。

やっぱり方多病が情報を提供して、四顧門はそれに従い楽に進めたらしい。
天機山荘の息子としての知識だけじゃなかったでしょ、それ多分。でも言わない約束でもしてる？

笛飛声も戻って来たところに、陽昀春(よういんしゅん)が。
単孤刀が業火虫を操り宮中を掌握し、公主も捕えて明日式典をするらしい。陛下が危ないと。

さーて、最後の戦いだ。
李蓮花の計画に従って、四顧門と天機山荘が出立。
李蓮花は笛飛声から、悲風白楊で一時的に力を分けて貰います。
素直にありがたいと言う李蓮花と、力を貸してくれるとは、私の見込んだ男だって言う方多病。
ちょ、いつ見込んだよぅ～(笑)
だけど笛飛声は薄く笑って、李相夷を死なせたくないだけだって答えるのよ。
２人の思いは同じね。李蓮花だけが、多分それでも尚、自分の命を諦めている。
そして単孤刀は、金鴛盟と四顧門、両方の敵。

宮中では、方則仕(ほうそくし)や公主を捕えて、封磬(ほうけい)が南胤復興の口上を垂れてました。玉座には南胤の礼服を纏った単孤刀。
封磬が業火虫の子虫を手にした時、方多病が現れ、羅摩鼎(らまてい)を奪います。
それを合図に、第一陣と陽昀春が公主と方則仕を助け、陽昀春の合図で他の皆さんも一斉に乱入。何暁恵(かきょうけい)ママ、ほぼ先頭(笑)展雲飛(てんうんひ)も大活躍。
その場は天機山荘と四顧門に任せて、方多病は子虫を持って母虫を探しに。

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李蓮花は笛飛声と連れ立って、単孤刀のいる祝融殿へ。
途中のザコを引き受けた笛飛声。刀を振って一回転するだけで、全員飛び散る(^m^)

単孤刀の両脇には封磬と無戒魔僧だけ。
ゆったりと歩み寄った李蓮花は、そのナリはなんだ、豚に真珠、猫に小判て(笑)
導火線の短い単孤刀はまんまと怒り、どこもかしこも自分の手勢ばかりっていうけど、建物の外にもひと気ないよ？広場には万人冊２位の陽昀春と展雲飛と、天機山荘に四顧門。
外に送った手下達には笛飛声、母虫探しはだいぶ強くなった方多病。
ザコがいくら多くても問題ないって情勢すら、見極められないのなー。

だけど、今頃方小宝が母虫を消してるはずと聞き、さすがの単孤刀も封磬も、ちと動揺。
この２人も、業火虫は南胤皇族の血で消えるのを知ってたのかな。

その頃、母虫の居場所を突き止めた方多病。母虫は浮屠三聖が守ってた。
この人達、万人冊１位っていうけど、３人セットで１位ってズルくない？
だけど方多病くんは、破っちゃうんだよ、コイツらを。うお、１位じゃん。でも笛飛声が復活したから２位かな。そういえば、以前笛飛声の肩に刺さった鎖鎌みたいなの、別のドラマでも先日見たなー。

広場の何暁恵も何暁鳳(かきょうほう)も、楼上に並ぶ射手全員に暗器を命中させるくらい手練れだったんすね。公主も喬婉娩が守ってます。

李蓮花は少師を構え、少師は悪人のみを斬り成敗する剣、今日こそ師匠に代わり、師門を粛清すると。
封磬と無戒魔僧が向かってきた時、外を片付けた笛飛声がやって来た。李蓮花は阿飛と呼び、手を出すなと言います。なので封磬と無戒魔僧は笛飛声が担当よ。でもそう苦労しなかった気がする。
笛飛声はそこで、忘川花を見つけました。

楽に勝てると思っていたらしい単孤刀は、だいぶ押され、力の戻っている李蓮花に驚いてる。笛飛声のお陰で、力は３割程度になってたらしいけど、おまえなんかそれで充分だって言われて、師匠最強の技とやらを繰り出すんですが。考えてもご覧よ、それ多分、方多病も破って来たのでは？

途中でお互い剣を飛ばし、肉弾戦にもなりつつ、単孤刀の暗器を避けた隙に少師を手にした李蓮花に、単孤刀は破れます。

方多病は、作戦会議で南胤皇族の血で母虫が消せることを知り、自分がやると言った訳ですが。
血を垂らしても、母虫は消えませんでした。

倒れた単孤刀は尚も、あれを破るとは、やっぱりお前だけ師匠から強力な技を教わってたなって言うんだよ。全く。どうしても虐げられた自分でいたいのか。李蓮花が使ったのは、一番最初に２人が教えて貰った技だったらしいんだけどね。すっかり忘れてたのね。
おまえを倒すのに全力などいらぬ、今までも手加減してきただけだと言われてしまうよ。
それでも諦めない単孤刀は、子虫で操っている軒轅簫(けんえんしょう)を呼ぶんだけど、方多病が母虫を持って来たから、軒轅簫はそこで固まってしまう。子虫は母虫に勝てないからね。

室内を片付け、単孤刀の後ろに飛んで来た笛飛声に、方多病が血を取れと言います。
でもさ、単孤刀の血でも、母虫は消えませんでしたよ。ほう。
まだ生きていた封磬が這いずってきて、それを目撃。
母虫は萱妃の血で生まれ、主は萱妃の末裔、なぜ主の血で消えぬ、とな。
天は私の味方をしたと単孤刀が母虫に手を出そうとするのを笛飛声が飛ばし、けしかけられた軒轅簫が向かって来ようとすると、飛んで来たのは師母芩婆(きんば)。
軒轅簫を突き飛ばし、羅摩鼎を取って李蓮花の指に針を刺し、血を垂らすと、母虫はしゅうっと消えてしまいましたよ。あらま、李蓮花が南胤皇族の子孫だったよ。え、じゃあ、角麗譙も遠い血縁ー？(笑)

あっけに取られる皆さん。
軒轅簫だけは、あれ？私は何を？になってる。

てかさあ、毎度毎度、そういう大事なことは隠すなっつーのよぅ。
雲隠山時代に全てを教えていたら、このバカ師兄もここまでにはならなかったんじゃ？

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単孤刀は私には証があると、玉佩を出したり傷跡を見せたりするんだけどさ。
封磬は自分のデカすぎるミスに呆然としてるし、師母は鼻で笑いましたよ。滑稽ね、と。
あなたは、私と漆木山(しつぼくざん)が街外れで拾った流れ者に過ぎない。
ってな訳で種明かし。

師匠と李相夷の父親は親友の間柄。李家は人助けをしたことで山賊に狙われ、息子２人だけ逃がされた。
師匠夫妻が見つけた時、長男の李相顕は既に亡くなっており、単孤刀は李相顕から玉佩を貰い、弟を頼むと言われていた。
でもその時、単孤刀はケガのために高熱を出しており、それまでの記憶を失ってた。４才にも満たなかった李相夷が、きみは単孤刀で僕は李相夷、君は僕を弟にすると言った、その玉佩は君のだと答えた。
それで夫妻は、２人共引き取って育てたらしい。
だから単孤刀には雲隠山に行く前の記憶がほとんどなく、玉佩をなぜ自分が持っていたか覚えてなかった。小さ過ぎた李相夷には、兄がいた記憶も残っていなかった。

封磬に届いた情報は、李相顕が亡くなってからのものだった訳ね。だから手首に傷がある子供が玉佩を持っているってことで、それを決め手としてしまった。南胤皇族に代々痣がある訳じゃなかったーっ(笑)

ショックの余り笑い出した封磬。封家は100年も子孫を探し続けたって言ってるけど、大元の風阿盧(ふうあろ)はアレですからね。どんだけ真面目だったんだ、封家。でも詰めが甘いのは風阿盧も同じか。
封磬は、その場で動かなくなってしまいました。

単孤刀の最後の足掻き。でも李蓮花に経脈を全て断たれてしまいます。
もう武芸はできぬ、善き道を探せと言われたんだけど。
どうしてだか、単孤刀の体が破裂しちゃいましたよ。どこかから狙われたのかと思ったけど、別に何も飛んで来てなかったよね。その器には大き過ぎた師匠の内力を取り込んだツケ？経脈を断たれて循環しなくなって破裂？

全てが終わって陛下も救出され、みんなにお礼を言う方則仕パパ。
え、軽く笛飛声だけが頭を下げたように見えるんですがーっ(笑)ほんっと普通の人になったなあ。
ただねえ、方多病は公主に褒められても浮かない顔よ。複雑でしょうともさ。
１人になりたいと去った方多病を見て、笛飛声が李蓮花に追わないのかって言うのもね。気にしてくれてるんだわ。単孤刀が破裂した時も、隣で多病くんの反応を確認してたんだよ、この人。
でも李蓮花はこういう時、１人にさせてあげる人よね。

林の中に停めた蓮花楼の前で目元に手をやる李蓮花。耳が大きく写ったのは、もう視力が危ういって表現なのかな。そこに方多病の声がしました。
さすがに実父のアレを見てしまえば、心は痛んだみたいだけど、前を向くと言った弟子に、師匠も大きく成長したことを素直に褒めます。
そこに箱を持った笛飛声が。
盗み聞きの悪癖は改めるべきだって李蓮花は言うけど、３人共そんなん同じよ？(笑)

この先は蓮花楼を修理して、心地いい場所で日を浴び、魚を釣ると語る李蓮花に、悪いがそうはさせぬと笛飛声が箱を置きました。忘川花だ。
もう友だと思っていたのにって李蓮花に、友でも関係ない、戦って貰うぞって笛飛声。
借りは返した、半月後に東海でって言って、とっとといなくなっちゃった。

希望が見えて清々しい顔になった方多病に李蓮花は、忘川花は確かに効くが、碧茶の毒はもう体に根差していて、助かる見込みは３割だって言う。笛飛声は１割だって迷わずチャレンジしたわよ？
その時自分で言った言葉を忘れたんかと、ここ以降の行動はどうしても、それが引っかかります。
忘川花は方多病が預かることに。

２人して天機山荘に行くと、陽昀春がいました。近くに来たついでに、陛下の看護で宮中にカンヅメの方則仕の着替えを取りに来たんですと。
陛下の毒はだいぶ良くなったものの、気鬱らしいんだよね。いやそれ、毒のせいじゃないんじゃないの？皇室の秘密を知ったせいでしょ？

でも李蓮花は陽昀春を追い、陛下にお会いしたい、忍び込めるか？と。
ヤーな予感がするよ。完全解毒できるからって、この人、陛下に忘川花あげちゃうんじゃないの？

陛下の元には、方則仕がいて、方多病も呼ばれてました。
陛下は２人を、特に方多病を試したかったのね。方則仕は単孤刀の子ってことを隠して甥を息子として育ててた。その上、方多病は極楽塔の中を、皇家の秘密を知っている。
だから皇帝は、まず方多病は謀反人の子だろうと弱みを突き、方多病が１人で罪を被る姿勢を見せると、方則仕を退出させて、知っていることを全て話せと言う。

正直に極楽塔の中のことまで全て話した方多病だけど、皇帝は極楽塔の話を聞いて調べさせたが既に平地だった、消えた塔が現れたことはないと言います。これは、なかったことにする宣言ね。
確かにさあ、今さら日の目を見せてはいけない真実だしなー。
方多病は物陰に隠れていた李蓮花の念話に従って、秘密を隠し通すために全て丸く収まるストーリーを伝え、これが真相で事実ですと言いました。

皇帝は李蓮花が潜んでいるのも分かっていて、無断で皇宮に入った罪は不問とするから、呼べと。
そして今度は李蓮花と２人だけで話がしたい、と。

李蓮花が出て来ると、すぐに陛下からの下命が。
方家と天機山荘にお褒めの言葉、方則仕にはご褒美、方多病個人も褒められてるけど、志は江湖にあるゆえ、朕の代わりに国土を視察することを允許す、不公平を正せ、と。
更に、公主との婚姻は再議とされました。事情を知らない公主は驚くけど、まあ、アイツの息子だからね。「再議」と「江湖視察」にはその辺りの見極めも入ってるんでしょ。いずれ公主が真相を知る日は来るのだろうか。
それでも多病くん、ちょびっとだけ公主に、希望の言葉を残してったね。

公主と方多病の会話の後ろで、ピントのあってない李蓮花が映ってるんだけど、溜息ついたりして細かく演技してました。ボケボケで(笑)

陛下と何を話したのかと方多病に聞かれても、相変わらず適当に誤魔化す李蓮花。
南胤の末裔って話もあったかもしれないけど、忘川花を渡して皇帝を全快させる代わり、方家や方多病も不問にして貰ったんでしょね。自分の命と引き換えに。国を脅かすことは絶対にないと誓って。
後で出て来る忘川花を献上した回想シーンでの陛下は、明らかに具合が悪そうだった。この謁見では普通だった。なので李蓮花が忘川花を渡したのは、この謁見より前のことだったはず。
だから多分この２人だけのお話は、確認完了、望み通りに計らう、ってコトね。

それでもいつ忘川花を試す？と聞かれた李蓮花は、もう手元にないことには触れず、明日は四顧門に行く、解決すべきことがあると言いましたよ。

刎頸(ふんけい)を手放した時と同じように、少師を振る李蓮花。これで最後感が(涙)
方多病が毛皮のついたコートをかけてくれるのが優しい。

翌日、四顧門では雲彼丘の審判が行われてました。
何一つ、申し開きをしない雲彼丘に、紀漢仏(きかんふつ)が命で償わせると決めた時、雲彼丘はふっと表情を和らげるんだよ。この人、それを待ってたんだよ。
でも石水が剣を向けた時、あの赤い戦袍を着た李蓮花が現れて石水の剣を飛ばし、少師で雲彼丘の縄を切りました。
雲彼丘、明らかに微笑んだなあ。

一斉に跪くみなさんに李相夷は、私はもう門主ではないと言うけど、紀漢仏はあなたは永遠の門主だと。
それを棒立ちで見ていた肖紫衿(しょうしきん)は、これで満足かと呟き、喬婉娩に軽蔑した目で睨まれ、呆れたように溜息をつかれる(笑)

その隙に、雲彼丘が刺さっていた石水の剣を取って自害しようとするのも、李相夷は止めました。
私は生きている、もう自分を苛むな。
私は卑劣な男ですって雲彼丘に、正しい行いもしたのに、なぜ言わぬ？と。

雲彼丘は敢えて汚名を被り、百八十八牢の図を餌に角麗譙の信頼を得、根城の防御を調べて、わざと方多病に漏らした。だからあの日、四顧門はスムーズに到着出来た。

方多病もあの時、わざとってのに気付かなかったのか。たまたま見つかって、見逃してくれたら魚龍牛馬幇の防御を教える、みたいなテイにしたのか？

色香に迷ったフリで角麗譙の警戒心を解き、カラクリを骨抜きにし、単孤刀の勢力を半分削いだ。
聞いてる雲彼丘はもう涙を流してる。

そこに方多病が、角麗譙のカラクリの設計図を持って来ます。全てに雲彼丘の筆跡がある。カラクリに通じた者なら、故意にすぐ破られるように作られた、その細工を見抜けると。

それでも何一つ弁明しなかったのは、雲彼丘が本当に悔いていたから。李相夷のことも四顧門の犠牲者のことも背負っていたから。ある意味その後悔は、李相夷にも繋がるものよね。
やっぱりあの時、李蓮花に、私は許されていいのだろうかと聞いたアレが、紛れもない本音だった。
李蓮花を刺した時も、急所を少しずらしたらしい。
あの日、本当は細工の話を伝えるつもりが、角麗譙に監視されていると気付いて、刺した。それで角麗譙は、その後の雲彼丘を疑わなくなった。

お陰で一網打尽にできた。過去の行いもおまえの本意ではない。悔い改めるなら全て水に流そう。

でも李蓮花にようやく跪いた時、雲彼丘は血を吐いて倒れてしまいましたよ。
雪公から、雪融華という邪術を入れられていたらしい。
それでも、方多病が雪公を倒す時、それを解かせるために、殺すなとは一言も言わなかった。

李蓮花はまたみんなを遠ざけて、ひとり、雲彼丘の元へ。
喬婉娩の時と同じね。僅かに残った内力を使って、揚州慢でなんとかする気だ。
命を粗末にする気はないが、李相夷は四顧門全員を守ると誓ったから、と。
ちなみにここで見えた成毅の右手は、肉体派じゃなく、頭脳派の穏やかな手相でしたねえ。

目覚めた雲彼丘に、李蓮花は昔話をし、今後は自分のためにしっかり生きろと言います。
碧茶の毒のことも、大丈夫だと嘘を言って。本当は今にも倒れそうなのにね。

フラフラになって蓮花楼に戻った李蓮花。もう檻から顔を出してる狐狸精ちゃんもぼやけてる(涙)
方多病が飛び出して来て、忘川花を食べさせようとするけど、箱の中は空っぽでした。
全てを察して怒る方多病に、自分の可能性は３割、それならもっと必要な人がいると思ったと。
だから陛下は自分達を許したんだと小宝くんも気付きます。
李蓮花の目が、本当に可愛い弟子を見る目だったよ。

だけどやっぱり、みんな助けようと必死なのに、なぜ命を粗末にするって、言いたくなるよね。とはいえ、この人はもう10年かけて諦めて来たんだよなあ。だから最後に大切な人達をみんな救っていこうとしてる。それが本人の意志だとはいえ、確かに自分を粗末に扱ってるってのは否めない。難しいところだ。

おまえを弟子にして本当に良かったと言って、李蓮花は気を失いました。
方多病は必死の揚州慢。

翌朝、目覚めた李蓮花は自分の料理を集めた食譜だと方多病に帳面を渡し、何か作ってくれと頼みます。方多病はどうせ逃げるつもりだろうと、経脈を突いて絶対に待っててくれって言ってく。
でもきっと待ってないねえ。

その頃、旅支度をした喬婉娩は、肖紫衿に腕輪を返してました。
てか、まだ持ってたんかーい。まだ別れてなかったんかーいっ。そっちが驚きだ。
肖紫衿は未だ、李相夷のために自分を捨てるのかって、ちっとも分かってない。

李蓮花は案の定、狐狸精ちゃんに別れを告げていました。
わーん、なでなでされておやつ貰って、でも遠ざかる李蓮花にワンワンいうよぅ(涙)

四顧門の前で、石水はお使いに来た子供から、四顧門の令牌を渡されます。
雲彼丘に昔話をした時、東海から戻ってお金がなくて質に入れたら50文にしかならなかったって言ってたやつね。数年で買い戻せるようになったけど、もうそれに意味を見出せなくなってたっていう。
最後に、買い戻して四顧門に返したんだねえ。

狐狸精ちゃんが吠える中、関河夢(かんかぼう)と蘇小慵(そしょうよう)と一緒に戻って来た方多病。
無人の蓮花楼の中で、貰った食譜を開けてみると、そこに記されていたのは相夷太剣の剣法でした。狐狸精と畢生の技を託されたと方多病。狐狸精ちゃんも加えてくれてありがと。

関河夢は数日後の笛飛声との決戦には現れるって言うけど、方多病は李相夷なら現れる、でも李蓮花なら、と。そだね。来ないね。

白い馬を引いて、もう目が見えにくくなっていて道を間違えた李蓮花の前に、はーあ。
肖紫衿だよ、ややこしいヤツめ。婉娩をどこに隠したって、知るかバカ。
コイツの言い分なんか、聞くだけ時間の無駄だけど。
剣を抜け、どちらかが死ぬまで戦うとか抜かす肖紫衿。
李蓮花は、死人になるのも容易ではないなと言って、少師を抜き、馬を逃がしてから、内力も残りわずかでお前の相手にはなれぬ、自らケリをつけると、少師をバラバラに折ってしまいました。
おまえに私を殺させたくないと内心で呟いて。
少師を指でなぞる時の目は、万感の思いってやつだったねえ。全く、こんな阿呆のために。
何度言っても理解しないコイツも、ようやく驚いたな。
それでも、人の信念は異なるものだって言っても、なんだって？て。分かってなーいっ！

今生に負い目は多いが、この少師剣には最もすまなく思う。
それを聞いても、きょとんだもんなー。
李蓮花は、もうこの世に李相夷も相夷太剣もない、安心するがよいと。
婉娩を失望させたのは、おまえの疑念と不信だ、私は力になれぬ、二度とこんな真似はするな。
そう言った李蓮花は、崖の上から眼下の川の舟めがけて飛び降ります。

驚いた肖紫衿は思わず、門主と叫ぶっていうなー。なんだよ、今更。
てか、舟のおっちゃん、びっくりしなかった？割と動きはなかったけど(^m^)

狐狸精たんを連れた方多病が町に出ると、講談師が李蓮花は李相夷だったって話をしています。
東海の決戦は明日だって。狐狸精ちゃんも連れてくのかな。

日本人は、まるで巌流島だと思うような気がする(笑)海辺の岩場に佇む笛飛声。
公主まで来ていて、みんな勢ぞろいだけど。狐狸精ちゃん、見えない(泣)
というかね、少師を折ったのを知ってる肖紫衿が俯くものの、黙ってるっていうな。

そこに船頭さんが、笛飛声と方多病宛ての手紙を持って来ます。
李相夷、絶筆で占められた手紙。
内容は是非ドラマを見て頂きたい。

方多病くん、背負わされてしまったけど。そんなことより、絶対に捜し出すと飛んでっちゃった。
でもちゃんと、肖紫衿を怒ってくれて良かったよ。
肖紫衿が、誤解していたとようやく口にした時、笛飛声も、ふんって顔になったからね。
周囲のみんな、理解した？
少師を折らざるを得なかったのは、最後までバカだったコイツのせいですからね。←

李相夷、私達の約束に、誰も代わりはいない。
そんな笛飛声の言葉で、お終い。

はあ、面白かった。
以前、番外編の話をちょっと書いたと思うんですが、勘違いしてました。何も分からなくなって、呑気に魚採ってるってのは、小説のほうでしたね。それなら見なくてもいいやと思ったんだけど。
ドラマのほうは、必死で捜し回るみなさんの描写がしばしあり。
狐狸精ちゃんの嬉しそうな顔や、幽霊なのか幻なのか、その後ろ姿を見る、方多病と笛飛声って感じみたいです。生死不明。まあ、ドラマならそれが妥当な線だろなあ。
でも陛下が忘川花を貰ってなかったら、どうなってたんだろなって気持ちは、少し残りました。