さて、次の行先は、玉楼春の漫山紅。
方多病(ほうたへい)情報では、漫山紅というのは、玉楼春が毎年紅葉の季節に6人の奇人を集めて催す酒席のこと、みたいな話だったものの、玉楼春が女宅って場所に招く宴は、どうやらもっとアヤシイ集まりだったようで。
▶ 「蓮花楼」視聴はこちらから U-NEXT(25.5.11現在)
所感 ネタバレです
冒頭は、喬婉娩(きょうわんべん)に糾弾される肖紫衿(しょうしきん)。
喬婉娩は、この軋轢の原因はあなたよって言い切ってるけど。
いやー、それだけじゃない気がするよ?
だって喬婉娩が、この器の小っちゃい肖紫衿を本当に愛しているようには見えないもん。そろそろ諦めてこの人の手を取るべきよね、程度にしか。
そら、小心者には気が気じゃないでしょ。
それに、いくら支えてくれてたって言っても、石水みたいに本質を見極めて毛嫌いしてる人もいるのに、この人を選ぶってことからして選択ミスだからさ。戦利品が欲しかっただけなのねってのも、当たりでしょうが、元々自分を大きく見せたい見栄っ張りなのも知ってたじゃん。
別に肖紫衿を庇う訳じゃないけど、喬婉娩も喬婉娩だよなーとは思いますぜ、私は。
で、肖紫衿はそのイライラをまた李相夷のせいにして、決定的な墓穴を掘るアホの子な訳だ。
李相夷の悪意ある噂を知った方多病は、漫山紅に招待して貰うため、奇人として目立つ準備をしていたのも放り投げて、四顧茶会に向かいますが。
まあ、主催がアレなんで、仕込みも充分って感じ?
劉如京(りゅうじょけい)も来ていて、李相夷を悪く言う人達に怒りをぶつけるけど、四虎銀槍(しこぎんそう)の1人だった何璋(かしょう)が証言を始め、どんどん李相夷擁護派は分が悪くなっていきます。
この人、風貌からして妙に怪しい作りね。当時から反李相夷派だったのでは?
劉如京は当時、自分だけ最後まで何も知らされなかったと言ってた。もしかしたら1人だけ、違う内容を聞かされてたかもしれない。単孤刀(ぜんことう)の側近である四虎銀槍の中で、一番李相夷に心を寄せてたから、みたいな?
そこに、喬婉娩が厳しい顔でやって来た。無礼が過ぎると言いながら。
ここは私の私邸、私は誰も招いていないって、肖紫衿をジロリと睨み、先代の門主を貶めるなら、みんな帰れと言い放つ。

喬婉娩から、あの者たちの話は全てが真実ではないと聞いた方多病は、私はずっと李相夷を信じていると言って帰りました。
朝廷から傘下に入れと言われて、江湖の安寧を守る独立した組織でいたかった李相夷はそれを蹴った。それで朝廷は単孤刀に密書を贈り、おまえが門主になれとけしかけた。朝廷と繋がろうとした単孤刀が、李相夷とケンカになった。ここまでは本当だよね。
単孤刀を金鴛盟に向かわせて、双方潰そうと一石二鳥を謀ったってとこから違うんだな。
閻王尋命に、単孤刀から決闘状が届いたと聞いて、李蓮花は驚いてたもん。え、こっちからだったの?と。でも実物は単孤刀の筆跡ではなかった上、金鴛盟が到着した時、既に単孤刀は死んでた。
笛飛声と話したように、四顧門と金鴛盟双方を狙った謀りで、どうやら南胤が関係してくるってことで、間違いない筈。
ただ、李相夷の筆跡で、単孤刀に揚沙谷へ行けって密命はなんだろ。
金鴛盟の秘密の総壇が揚沙谷にあるというのは、何璋が李相夷に教えたらしい。だとすれば、劉如京抜きでコソコソしてた時、単孤刀が四虎銀槍に調べさせてたってことでは?そこに何やらきな臭さを感じますわな。何璋の作りが怪しいだけに。
喬婉娩は、肖紫衿が仕組んだことを確認し、婚姻はなかったことにと告げました。
ほら見ろ、言わんこっちゃない。自業自得ですがな。
だけどさ、喬婉娩、李蓮花のところに謝りに来て、肖紫衿を許してやってとか、憎まないと約束してくれとか言うのよ。この人のこういうとこ、好きじゃないわー。以前も、まだ私を恨んでるの?攻撃してましたが。
恨むも恨まないも、この人の勝手よ?指図すんな。
そういえば以前も方多病が、今回も笛飛声が、李蓮花と喬婉娩に対して、変なお節介を口にしたね。お互い、そう見えてしまうってことでしょ。ほら、喬婉娩、肖紫衿だけを悪者にするのは違うよ。抑えようとしつつ、李蓮花もただ漏れてるんでしょうが(^m^)
茶会後、様子のおかしい方多病をフォローする李蓮花だけど、これでお互い隠し事はなしって言われた盃を、飲めなかったねえ。口から出まかせはスラスラ出て来るのに、肝心のところは正直者なんだ(^m^)
そして翌日、何もしていないのに、玉楼春から漫山紅への招待状が届きました。
あちらも会いたいらしい。なら、金満堂の死を知って、ってことだよなー。
一緒に行こうとした笛飛声と蘇小慵(そしょうよう)を撒いてまで、玉楼春は李蓮花と方多病だけを招きたかったみたい。
辿り着いたのは、玉楼春の屋敷の女宅と呼ばれる場所で、女性の家宰、碧鳳(へきこう)以下、女性達が集団で住んでいました。
一緒に招かれた人達もみんな、妙に怪しいわ。
中には、漫山紅の本当のもてなしを知っていて、それを楽しみに来ている人もいます。ま、要するに、女宅に招かれた客は、ここの女性達を宛がわれる訳だよ。
そのうちの一人が、施文絶(しぶんせつ)っていう、昔、李蓮花が頼まれて自殺を偽装した人(笑)1話辺りで話、出て来たのかな。忘れちゃったよー。
案の定、玉楼春は李蓮花達に金満堂の事件について、探りを入れて来ます。
でも逆に方多病に、氷片を知っていることを探られてしまったな(^m^)
刑探本採用になったからか、この辺りから、方多病くんの捜査もなかなか堂に入ってくるんだよね。
ただ李蓮花でさえ予想もつかなかったのは、方多病に宛がわれた清児って子が、攫われた許婚の昭翎(しょうれい)公主だったこと(^m^)
結婚を嫌がった方多病が江湖に家出したと聞いた公主は、江湖ってどんなところなんだと、警戒心もなく一人でウロつき、まんまと攫われてしまったっていう。ねえ、バカなの?な展開。
公主は方多病の素性を知り、ちょ、オマエだったんかーいっ!と内心怒ってるから、めっさ塩対応。まあ、頭いいんだか悪いんだか…って言動の多い子ではある。まだ子供なのね。
だけど気のいい方多病は、逆に心配してやっちゃうという。怒りつつ公主も、なんだか方多病を気に入ってしまうという(^m^)
さて、漫山紅の晩、客達は料理と女達の口紅が混じると、麻酔薬になる薬を盛られ、眠ってしまいます。口紅に触れなかった方多病だけはウロウロしてたけど、李蓮花は西妃に指で口紅を付けられて、寝ちゃってた。
そしてその間に、玉楼春もまた、殺されてしまいました。
結局この事件の犯人は、ここの女性達全員だったのよ。
女宅のみんなは、売られたり攫われたりして連れて来られ、監禁されてた。
彼女達は誰かが死ぬと、遺体と共に自分達の私物も載せた筏を川に流した。それは外界との連絡手段もない彼女達が、行方不明になっているはずの自分を捜して欲しいという、藁にも縋る行動。
それに気付いたのが、失踪した赤龍(せきりょう)という恋人を捜していた、暮容腰(ぼようよう)。
暮容腰から10か月前に届いた貢物を見た赤龍と碧鳳を中心とし、彼女達は、玉楼春を殺して財宝を奪い、逃亡する計画を立てた。赤龍を助けるため、暮容腰はそれに乗った。自分の腕まで斬り落として。
流れで、当初の予定にはなかった覗き趣味の侍衛長と一番悪人の客の1人も、殺す羽目になっちゃったけど。
ちなみに、連れて来られてまだ日の浅い公主は、その計画から外され、守られてました。
だから何も知らなくて、碧鳳の作った麻酔薬になる口紅を、方多病には付けなかった訳ね。
ただ、全ての罪を被ろうとして暮容腰が崖から飛び降りたら、即座に、死ぬ気なら私の上を飛ぶなって言う笛飛声に連れ戻されちゃったのには笑っちゃいましたよっ。
そうそう、ここでの笛飛声は、撒かれても自力で2人の居場所を探し当て、2人が阿飛と呼ぶとひょいっと出て来たり、ぬんっと目の前に、しかもすんごく近くに現れてドンッとぶつかったりって、面白い扱いになってました。何度かあるので、楽しめます(^m^)

どんっ。
全ての根源は玉楼春の悪事。
だから方多病も李蓮花も情状酌量を鑑みて、今後玉楼春の仲間に狙われないように彼女達に宝を返すよう促し、やって来た百川院の石水も、誰にも濡れ衣は着せないと宣言しました。
でも、自分を知ってる陽昀春(よういんしゅん)を見た昭翎公主は名乗りを上げ、全員を無罪とし、即刻家に帰せと命じます。
あははっ、陽昀春、びっくり困ってるけど、こりゃあ、仕方ないなー。
あ、そういえば陽昀春の中の人、王彦鑫(ワンヤンシン)、どこかで見たことあるなーと思ってたら「宮廷恋仕官」のお兄ちゃん、蕭瑾璃(しょうきんり)じゃん!
なんかこう「真っ直ぐさ」ってのが、いるだけで表現できる風貌ね。
もうお一方、暮容腰役の劉迦(リウジア)は元々ダンサーで、大学で古典舞踊の講師をしてたりもするらしいよ。劇中の舞もご自身で踊ってたわ、すごいわ。22話の真ん中くらいで見られます。

この2人は舞を見ながら、今にも寝そうだったけど。なんかお似合いだわよ。
招待客の中に、角麗譙(かくれいしょう)の駒、李一輔(りいつふ)が紛れてたけど、簡単に炙り出されたよ。更に首を吊っていた碧鳳は、自害ではなく、コイツに殺されてました。
氷片は、碧鳳がハンカチの刺繍の中に隠し持ち、握ったまま亡くなってた。それを2人が回収。
碧鳳は、李一輔から氷片を渡せと迫られて断り、それが何かの宝だと知って李蓮花達に託そうとしていたので、殺されたらしい。でもちゃんと、李一輔を示唆する証拠を残して。
女好き施文絶もまた、10年前の事件に多少掠っている人だった。
この人は、神兵谷ってとこの人なんだけど、昔、単孤刀が稀物の天外雲鉄ってのを持ち込んで、李相夷に贈る刎頸(ふんけい)という宝剣と自分用の鎧を作らせたらしい。それを着ていれば、同じ素材の刎頸でしか貫けないはずで、金鴛盟に刺殺されるはずがないんですと。
方多病は、単孤刀の遺体が銀色の薄手の鎧を着ていたのを見たけど、着ていなかったと答えました。
そして疑念を抱えた、となー。
侍衛たちに盛られた毒の解毒剤の処方を捜すため、秘密の祠を見つけた李蓮花達は、そこで玉楼春の帳簿も見つけます。女宅に客を呼び込んでいなかった頃、ここに来るのは金満堂以外には2人、金鴛盟の四象青尊と黄泉府の主だけだったらしい。これが南胤4家の子孫全員ね。
そういえば笛飛声が捜してた三王は、炎帝白王、四象青尊、閻王尋命でしたっけ。金鴛盟を一緒に作った3人って言ってたけど、最初から南胤の子孫が紛れ込んでたのか。
でも、名前を出されても今の笛飛声にはわからない。
ただ四象青尊は、既に百八十八牢で死んでるらしいよ。
ということで、次は黄泉府の主、連泉(れんせん)捜しとなりました。
でも、方多病はちょびっと李蓮花を疑いたくなってます。
祠のトラップに引っかかった時、笛飛声に李蓮花から教わった蘇州快を当てたら、笛飛声はすかさずそれを揚州慢だと言ったから。記憶もないのに、なんで揚州慢を知ってるんだって話だけども(笑)
だから李蓮花は、以前宗政明珠(そうせいめいしゅ)を撃退した白衣の侠客ではないか、李相夷なのではないか、とねえ。そうなると、父親、単孤刀を刎頸で殺したのでは?って疑念に繋がる。
ま、まだまだボロは出さない李蓮花だけどさ。
でも李蓮花は、単孤刀が天外雲鉄を手に入れてたことを知りませんでした。
天外雲鉄は滅ぼされた賀家が持っていた宝。死ぬ間際の当主から、生き残りの息子を祖父の元に送り届けて欲しい、代わりに、息子から天外雲鉄の在りかを聞いてくれと遺言されたけど、李相夷は弱みに付け込みたくないから、天外雲鉄はいらないと答えてた。
単孤刀はその時、李相夷を遠ざけ、自分が息子を送り届けた。
後に、その息子が殺されたのを知った李相夷だけど、単孤刀は、ちゃんと送り届けたが、仇敵に賀家は根絶やしにされたのだろう、これも因果応報だと言ってた。
なのになぜ、単孤刀が天外雲鉄を神兵谷に持ち込んだのか。
天外雲鉄を内緒で入手してたことを知ったのに、それでも、そんな人ではない、単なる憶測で名誉を傷付けてはならない、て。どこまで人がいいんだか、李蓮花さん。
劉如京の話、笛飛声と閻王尋命の話、施文絶の話、内緒にされた話。ちびっこ方多病に冷たかった話。
単孤刀、裏表ある人っぽくなーい?
方多病の質問を嘘で誤魔化したのを聞いてた笛飛声の、なぜ人を騙しながら守ろうとする?ってのが、的を射てましたなー。
さて、蘇小慵の調べで、黄泉府の主、連泉が最後に現れたのは石寿村だと分かったみなさん。
内力を高める柔腸玉醸酒ってのが有名なところで、武芸者が大勢訪れた村らしい。
蘇小慵も一緒に行こうとすると、笛飛声にビシッと動きを止められてしまいます。
この間、一緒に撒かれて、だいぶ2人は揉めたらしいよ。女宅にひょっこり現れた時、笛飛声は蘇小慵がうるさくて殺そうかと思ったって言ってたっけ(大笑)
うるさい者は一人で充分だって、方多病を見ながら言う笛飛声でした(^m^)
石寿村を探す3人が道に迷ってる途中で、李蓮花と方多病を殺すよう角麗譙から命じられた雪公(せつこう)と血婆(けつば)に襲われ、笛飛声は雪公に盟主と呼ばれてしまいます。

このまま葬って頂いても良かったんだけど(^m^)
あ、この時、道に迷った云々で、方多病の、砂漠でも迷うものかって台詞はアレか?「終極筆記」(^m^)
血婆の放った雷火弾を避けて湖に飛び込んだ3人は、湖底から村のある場所に行き着いたよ。
寂れ果てていた石寿村自体も、幽鬼が出るって話も、村の長老も、全部が怪しい。
その頃、雪公たちから報告を受けた角麗譙は、笛飛声に記憶をなくすまで無心槐(むしんかい)を注いだ万聖道(ばんせいどう)の主に怒り心頭。そこに封磬(ほうけい)が現れ、喬婉娩の体内に揚州慢があった、李蓮花は李相夷ではないかと伝えました。角麗譙の怒りは矛先が変わってしまったなー。
笛飛声のために動いていたのに、相手は仇敵と一緒に行動していると。いやアナタ、今回は記憶ないんですケド?半分はアナタのせいですケド?
怪しい客桟を調べていた3人は、スケキヨみたいな白塗りの異形に襲われました。なんだコレ。
その後招かれた長老の家でも、警戒して何も口にしない李蓮花と、当たり前に疑っている笛飛声と、普通にご飯食べたい方多病。
だって長老の話はどーにも胡散臭い。これをまともに信じるのは方多病だけでしょ(笑)
女宅では、方多病がだいぶ出来るようになったと書いたけど、まだまだね。兄さん達2人には、洞察力も判断力も追いつかない。
女宅でもそうだったけど、ここでも笛飛声がとっても頼りになってて、すっかり仲間感。
柔腸玉醸酒で名高い石寿村、たくさんの武芸者がここを目指したって話は伝わっているのに、その後、その酒はどうだったのかって評判は全く聞こえてこないことに、李蓮花は気付いていました。
要するに、みんな、消息を絶っている。
その晩、寝ずの番をしていた方多病と笛飛声は、部屋に無心槐の入ったロウソクを焚かれ、行方不明になった名のある武芸者達の異形に襲われます。
それを蹴散らしたのが、また白装束で面紗をし、そこらへんで拾った竹の棒を持った李蓮花。
前回は直前に屋敷に吊るされてた白い服が一瞬映ったけど、今回はこんな寂れた村よ、そんな綺麗な白い服、どこから持って来たよー!(笑)
その隙に、内力で毒を抑え込んだ2人。方多病が呟いた、李相夷って名前は、笛飛声の記憶を少し呼び戻したっぽいね。
白い侠客が飛んで逃げた後、急いで李蓮花を見に行くと、異臭に気付いて身を隠してたとヘラヘラ現れましたわ。そろそろ誤魔化すのも限界だねえ。
異形達は仲間を呼んだらしい。わらわら現れたソイツらと一緒に戦ってくれたのは、女宅で会った大酒飲みの陸剣池(りくけんち)でした。別れ際、李蓮花に大事そうに持ってた瓢箪をくれた人。
だけど方多病はさっきのは李蓮花じゃないかと疑っているので、李蓮花に戦えと剣を投げた。でも既に内力を消耗していた李蓮花は、剣を取り落とし、その上、攫われてしまうという。全く、余計なコトを。
怪物たちは、血を見て興奮し火を恐れると気付き、ひとまず、追い払ったみなさん。
陸剣池は毎年この時期にこの辺りに来ると言う。
3年前、親友だった崑崙派の乾坤如意手、金有道と、あの湖で腕比べをする約束をしてたんだけど、一か月待っても現れず、金有道は行方不明になってたんですと。この近所の女宅に行ったのも、実は手がかり探しだったんだと。
陸剣池の話から、長老の話には嘘がいっぱいあったことを知る2人。しかもこの大騒ぎに、村人は誰一人として出てこない。もう村全部が怪しい。
そういえば客桟の指の跡は、崑崙派だと李蓮花が言ってたよね。
武芸者達は噂でこの村におびき寄せられ、客桟で戦い、薬か何かで異形にされてたっぽい。
ただ笛飛声は、客桟で最初に戦った異形だけは、他のと違って理性があったようだと。
客桟の指の跡を見た陸剣池は、間違いなく金有道の技、乾坤如意手だと認めました。
客桟に隠し部屋があることに気付いていた方多病が、阿飛と呼ぶ前に、笛飛声ってば高い天井の仕掛けを動かしたよ(^m^)
ドヤ顔の笛飛声に、にんまりする方多病だけど、陸剣池にあうんの呼吸だとか言われると、真顔で反発する相変わらずの2人ですわよ。
中にはやっぱり南胤の秘術を使った仕掛けがあったわ。
そして最初のスケキヨが襲って来た。ただ陸剣池は、その顔に見覚えがある。
もう、間違いないよねえ。金有道は、湖に行く前にここに来て、異形にされちゃったんだね。1人だけ理性的な理由は分からないけど。企んだのは、長老以下、村人達。みんな南胤絡み。
方多病、笛飛声、陸剣池は、人の頭蓋骨で育てた虫を使った邪術のトラップを回避し、その壺を持って、長老と村人のところへ。どうやらこの壺の液体を浴びると、異形になっちゃうらしいよ。
長老を捕えて、李蓮花の居場所を教えないと、壺の中身を浴びせるぞと脅し、案内された洞窟。
中には、使者と呼ばれる異形達がいるらしい。長老でさえも、近づくのを嫌がる洞窟の中に、スタスタ入っていく3人。
中では、李蓮花が返り血を浴びて寝てました。
李蓮花は、あのスケキヨくんに助けられたらしい。その上2人で、他の異形を牢に閉じ込めてた。
彼は最初から、李蓮花が陸剣池に貰った瓢箪を見て、それに見覚えがあって、3人を殺さなかった。
スケキヨくんは、陸剣池の探していた金有道でしたよぅ。こんなになっても友達の瓢箪を覚えてたのかーい。気の毒に。
結局、異形達は、柔腸玉醸酒に釣られてやって来た武芸者達を邪術の実験台にした成れの果て。
邪術は未だ未完成だけど、昔のものと3年前に金有道が浴びたものとでは、質が違っていた模様。研究が進み、金有道は、光も恐れず知能も失くした獣みたいにはならなくて済んだらしい。
結局、ここでは黄泉府の主は見つからず。
来た痕跡はあったけど、多分異形にはならずに逃げ出してるっぽい。
陸剣池は金有道を連れて、解毒の旅へと出発しました。
ただ、洞窟の中で、李蓮花は南胤の壁画の拓本を見つけてた。
古い邪術の説明だったけど、完全ではなく、新たに邪術の虫を作ることはできなかった。だから作成を諦め、古い羅摩鼎(らまてい)を探し、中の子虫を使って母虫の行方を探すことにした模様。子虫は母虫の居場所を感知し、母虫がいれば、いくらでも子虫を作ることが可能だから。
この実験で出来た異形は、虫を使って人々を意のままに動かそうとした企みの失敗作だった訳だ。
邪術で人を意のままに動かす。
ここに来る前、李蓮花が言ってたように、南胤の目的は捲土重来で間違いないねえ。
その拓本の中に、無心槐の解毒方法もありました。
あー、ここで笛飛声は離脱なんだー(寂)
解毒を済ませて、笛飛声は記憶を取り戻し、気を失ってしまいましたわ。
笛飛声を連れて外に出てみると、亀の子みたいな形の大砲を持参した雪公と血婆、角麗譙までやって来てたよ。
だけど今、戦えるのは方多病だけ。どう考えても多勢に無勢。
李蓮花が立ち上がりました。もう仕方ないよね。方多病と笛飛声を死なせないために。
自分だって、これだけの数と戦えば、危ういのに。

李蓮花にやられて、血婆は戦死。
だけど李蓮花が李相夷だと、方多病にも角麗譙にもバレてしまいます。
相夷太剣を破るため、10年技を磨いてきたなんて偉そうに宣言した角麗譙だけど、内力1割の李蓮花にも勝てず、仕方なく急いで笛飛声を連れて逃げて行きましたよ。
うう。兄さん、持ってかれたぁ←
そのまま倒れてしまった李蓮花だけど、駆け寄ろうとした直情型で単純な方多病の感情は、もーぐちゃぐちゃよ。
李蓮花が多分腰に巻いてた軟剣が、天外雲鉄で作った刎頸だったんだね。
天外雲鉄は血を帯びると、青く光るんだそうな。なんでそれを方多病が知っていて、李相夷が知らなかったんだか。しかも当人は刎頸の素材が天外雲鉄だとは知らず、18才のお祝いに単孤刀に贈られて喜んでた訳で。
李蓮花は内心、単孤刀から欺かれていたことを、ようやく認めたけど。
ただ、根底にあるものは違ってたけど、自分も方多病を欺いていた訳でなー。
単孤刀は刎頸で殺されたかもと疑っているこの子に、天外雲鉄について説明すれば、単孤刀への疑念も話さなきゃならない。でもまだ証拠はない。だから答えられない。
方多病は玉でできたっぽい笛を折り捨て、決別を宣言して去って行きましたわ。
李蓮花はそれを拾うんだけど、この笛、なんかエピソードあったっけ?
めっちゃ長くなってしまったので、ひとまずこの辺で。
27話、丁度真ん中あたりです。
2人共去ってしまって、しばらく蓮花楼は狐狸精ちゃんだけか?寂しくなるねえ。
作品情報
- 制作 2023年発表 全40話 爱奇艺
- 原題 「莲花楼」
- 原作 「吉祥纹莲花楼」藤萍
- 監督 郭虎(沈香の夢、美人骨、運命の桃花~宸汐縁~)、任海涛(沈香の夢、雲間の月は輝きて ~運命の恋人~、運命の桃花~宸汐縁~)
- 脚本 刘芳(琉璃~めぐり逢う2人、封じられた愛~、長安 賢后伝)、王威、李惠敏、程妤
人物相関図

まとめ記事、各話記事のあるドラマ一覧はこちらから⇒作品概要と一覧
単発記事の中国ドラマはこちらから⇒華流その他
タイトルリストはこちらから⇒50音順リスト
複数記事のあるドラマ一覧は、カテゴリーから選択してください。
コメント