【1】は全部見終わらないうちに書いてたんですが、その後、全部見終えて、何をどう書いていいのやらーとなってました。面白かったんですよ。特に、李蓮花と方多病と笛飛声が集まると。
だけどラストがなー、寂しいよなー。仕方ないと分かってはいたんだけども。
番外編があるらしいですが、私は見なくてもいいかなと思いました。どうしても彼を探したいって残された人達の気持ちも分かるけど、本人の矜持を考えると、見つけ出されたくはなかっただろうよと思っちゃってねえ。
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所感 ネタバレです
李蓮花(りれんか)と方多病(ほうたへい)が直面していく、巻き込まれる?事件は全部で多分10個。
それらの事件に、少しずつ疑惑のヒントが混じっていて、結局のところ黒幕は…となる。
薄々気付くような流れではあったけど、なんってコトだよ、この10年はなんだったんだよ、まったくもうっ!って話がはっきりと語られるのは、30話かな。
事件は、前半がほとんど李蓮花の推理と洞察力で解決していき、方多病は使える立場を持った武力担当、ただし身の程知らず(笑)みたいな感じだったんだけど。
気付けばいつの間にか、エエトコのボン育ちだから多方面に渡る知識があって、それを実際に使える上、正義感も強く腕も立つ、いっぱしの江湖人になってくんだよね。そこら辺、とっても上手に方多病の成長が描かれてました。
まあそれも、適宜李蓮花が声がけして、導いたみたいなもんだけど。
香を焚いて眠らせ、2 回目に置いてきぼりにした時だって、李蓮花は師匠の墓の前で、昔の自分に似ている見どころのある若者がいるんだけど、めんどくさいから置いてきたって言ってるしさ。かなり早いうちから、コイツは伸びると確信してるんだよね。
あ、1件目の事件の後で、方多病が、なぜ李相夷(りしょうい)を勝手に師匠と仰ぐかも明かされます。
彼は単孤刀(ぜんことう)の甥で、10才で李相夷と出会った時に木剣を貰い、形を100通り覚えたら会いに来い、弟子にしてやると言われてた。
病弱だった方多病は、単孤刀には失望されたけど、李相夷の言葉を胸に必死で体を治し、武芸の鍛錬をしたらしい。以来、ずっと李相夷を神格化しながら、その面影を追ってきている。
それを聞いた李蓮花は、そんなことすっかり忘れていたけど、あの時の子がと複雑な思いになりつつ、今の腕なら叔父御も満足だろうと励ましはするものの、翌朝は置いてきぼりにするというね(一回目 笑)

ただもうこの時点で既に、李蓮花は毒による発作の間隔が狭まっており、独自の内功、揚州慢っていうので、なんとか抑えている状態。余命わずか。
だから李蓮花は、新しい人間関係なんて築きたくはなかったんでしょうね。
そして回顧する訳ですよ。
笛飛声(てきひせい)との戦いで、ボロボロになって海岸に流れ着き、なんとか四顧門の町まで戻ってみると、町も金鴛盟によって荒らされていて、人々は口々に江湖の争いで庶民が割を食う、何が神仙だと文句を言ってた。武力で正義や庶民を守ってきたつもりだったのに、人々からは災い扱いされてた。
四顧門の門前でも、門弟たちが大勢傷付き、倒れ、苦しんでた。
言うても、笛飛声の挑戦を受けちゃったのは、自分の独断、私怨だった訳で。
百川院の院主になってる人達は李相夷を庇ってたけど、他の門弟や肖紫衿(しょうしきん)は、周辺の町や門弟達にこれだけの犠牲を科し、四顧門を存続不能に追い込んだのは、李相夷の独断専行だと言ってた。
ショックを受けて海岸に戻り、倒れていた李相夷を拾ってくれたのは、普渡寺の大師、無了(ぶりょう)。
そこで、残った内力は1割程度、余命10年、碧茶の毒で容貌も変わったと告げられます。
李相夷は無了に口止めをし、李相夷にも四顧門にも戻らないと言って消えました。
大師の部屋で見た禅語の「心清らかなればいずこにも蓮花は咲く」って言葉から、李蓮花となって。
李相夷が頑なまでに以前の自分に戻らないのは、もう体も武芸も以前とは違うってだけじゃなく、自分がしてきたことが間違ってたのかって、衝撃と後悔に打ちのめされ、独断で対戦に向かった自分自身を許せなくなったからだよね。だから反省と諦観で現状を受け入れちゃってるんでしょうけど。
陰口叩いてたヤツら以外の、本当に門主を思っていた人達がその選択を知れば、どれだけ歯痒くやるせないだろうかと思うけどねえ。
でも今の李蓮花は、単孤刀の亡骸を探して埋葬することだけが、生きる目的となってます。
2つ目の崑崙玉城事件の後、5話で笛飛声の生存判明。
ここの城主夫人、玉紅燭(ぎょくこうしょく)は金鴛盟十二鳳の1人で、裏山の洞窟で傷を癒していた笛飛声(てきひせい)を匿ってたことが分かります。
この場所を探すのに、狐狸精ちゃんが匂いで発見してくれるのが可愛かったな。
狐狸精ちゃん、あまり出番はないんだけど、ほんっとーにカワイイ。
成毅(チョンイー)に懐いて見えるのは、撮影の間、きっといっぱい可愛がって貰ったんだろなーって裏側が透けて見えて、微笑ましいのよー。ただ近付いてくるだけのシーンとかでも、ものすんごく尻尾振ってたりするし。
そう言えば、狐狸精ちゃん、スイカの種食べてたけど、犬ってスイカの種も食べるんだって初めて知った(笑)
ここでは、宰相の孫で監察司の指揮使、宗政明珠(そうせいめいしゅ)ってのも出てきます。
コイツ、最初は朝廷の高官として出てくるけど、結局は悪玉の一味。
監察司の副使、陽昀春(よういんしゅん)も初登場。
腕も立つし真面目だし、とっても頼りになるいい人で、百川院の石水に気がある設定(^m^)最後まで、いろいろと活躍してくれます。
ちなみに彼、李相夷と笛飛声が消えた後の「万人冊」っていう、武芸者のランキング2位の腕前。
1位は東瀛(とうえい)の浮屠三聖、3位は血域の無戒魔僧。陽昀春についてる御賜天龍ってのは武芸の派閥名かな。東瀛や血域ってのは地域名みたいだけど。
笛飛声の生存が分かり、李蓮花は単孤刀を探すのに、どうしても会って話を聞かなくちゃいけなくなったんだけど、直後の事件で即、再会できます。
あ、笛飛声の復活の場にいたことで、百川院にも李蓮花って人物の存在が認識されちったね。
方多病や石水は、笛飛声が生きていたなら、李相夷もきっとって希望を持つんだけど、喬婉娩(きょうわんべん)に惚れてる肖紫衿(しょうしきん)は、今更李相夷に戻って来て欲しくないから、めっちゃ否定的。
ここら辺の動きで、肖紫衿も10年前、何か悪さをしてたのではって、ミスリードを誘いますが、結局この人は、そこまでの人物でもなかったんだよねえ。ただの小者。ふふふ、パイセン…(笑)
金鴛盟に戻った笛飛声だけど、東海の戦い後、金鴛盟も大きな打撃を受け、それを再構築した角麗譙(かくれいしょう)が着実に自分の部下達、雪公、血婆(けつば)を手駒にしていることをまだ知りません。
今のところ、笛飛声にずっと忠実なのは、護衛の無顔(ぶがん)だけかな。
角麗譙は、笛飛声を天下一に押し上げ、その上で自分のものにしたいだけなんだよね。そこにあるのは、独りよがりの歪んだ愛情と私心のみ。
で、盟主のためって名目で、裏でいろいろと画策しまくってた訳だ。
だけど笛飛声は、東海の戦いの時に裏工作をして、四顧門を狙った部下をいきなり殺します。
余計な画策は、自分の純粋な武芸勝負を侮辱し、邪魔をしたのと変わらない訳だから。
その謀略には角麗譙も関わってたんでしょうが、そこまでは知らない。
李相夷が毒を盛られてたことも知らない。
反派のボスには違いない笛飛声だけど、倒すべきライバルだった李相夷のことだけは、武芸者として誰よりも尊重してたっぽい。
角麗譙はそんな主君の心を掴んで離さない李相夷のことも、要するに邪魔だった訳だ。
ただここで笛飛声は角麗譙から、武芸を強める霊薬の観音垂涙の在りか、一品墳の地図を貰いました。
未だ6割の力を完全回復するため、笛飛声は一品墳を目指します。でも、完全回復しても全力で戦う相手がいないと呟く笛飛声は、寂しそうなんだよなー。
これを見るだけで、李相夷と戦うために師兄を殺すなんて、やっぱり指示してないよねえ。
部下が勝手にしたこと、だから始末した、師兄の死については、ま、こういう世界だ、仕方ないだろう、くらい?
笛飛声は無顔に、金鴛盟を一緒に興した3人を探すことを指示しました。
ということで3つ目は、一品墳の墓泥棒事件。
ここは、既に滅びている南胤って国の技術で作られた、トラップいっぱいのお墓。
この南胤ってのが、最後まで謎を引っ張るキーワードです。
角麗譙の本当の目的は、笛飛声に一品墳を暴かせて、観音垂涙ではない別の南胤の秘密の宝を手にすることだったんだよね。便宜上、結託している南胤関連の組織と共に。
結果、その目的は果たされ、なんだか分からん箱が封磬(ほうけい)ってヤツの元に。
この人には更に主ってのがいるらしいよ。
さて、一品墳の財宝を手に入れるために、衛荘の荘主は墓泥棒達を集めてたんだけど、荘主が連れて来てた手練れの仮面の子供がかなりアヤシイ。子供のクセして、やたら強いわ、傲岸不遜だわ。
李蓮花は、途中で気付いたんでしょうな。
方多病には、自分も病気を治したいから、観音垂涙を狙っているとは言ったけど、碧茶の毒がそれで解毒できる云々って話は一度も出てきていないので、これは笛飛声も観音垂涙を狙って現れるに違いないと踏んだからだね。
案の定、ちびっこは笛飛声が化けた姿だったんですよぅ。
なんでもアリだな、全く。子供にもなれるんかいっ、と、思わず口に出ちゃったよ(^m^)
観音垂涙は笛飛声が手にし、飲んだことで古傷も癒えたらしいんだけど、ただでは渡さなかった李蓮花は、観音垂涙の中に経脈を封じる毒を入れてた。
それを解毒する技を後で教えるから、その前に、自分の正体を秘密にしたまま、単孤刀の亡骸がどこにあるか言えと交渉。
だけどここで笛飛声、いきなり、10年ぶりだな、変わりはないかって言うの。
え、変わりはないか、て(笑)
どの口がって話だけど、でもこの台詞で李蓮花も、碧茶の毒の件はコイツも知らないところで起きた話か、もしかして、と思ったかもね。あるいは、強烈な嫌味か(^m^)
笛飛声は、相貌が変わってるらしい李蓮花を見ても、すぐに李相夷だと気付いちゃうし、有無を言わさず引っ立てて飛んだら、気持ち悪い、吐きそうって言われて、素直に降ろして、ほら、吐けって。
行動は雑だけど優しくないか?笛飛声くん。不思議な人だよー。
李相夷の力は以前の1割程度で、余命も僅かだと知った笛飛声も、交渉に応じます。
だけどなんとか霊薬みたいなのを探して、李相夷を復活させようって心に決めただろうよ。
生きてたのなら、もう一度戦って純粋に決着をつけたい、そして一番になる!なんでしょうが。
無顔から、あの時、単孤刀を検視したのは普渡寺で育った獅魂(しこん)って人だったと聞いて、みなさん今度は普渡寺へ。
一旦戻って方多病を連れてくって言う李蓮花に、面倒なヤツになったって呟く笛飛声が可笑しい。
こういう、昔馴染みの話が通じる感を、方多病は敏感にキャッチして妬むのも可笑しい。
誰もが怖がる金鴛盟の盟主笛飛声が、李蓮花のテキトーな出自話で、衛荘主に騙された哀れな人扱いになってるのも可笑しい。
ってな訳で、笛飛声もまた、阿飛と呼ばれ、道連れとなりました。
いきなり、何も知らない方多病に、真正面から挑まれて辟易してる笛飛声。
それを鍋の蓋で止める李蓮花。ぷ。

普渡寺で久しぶりに無了大師に会った李蓮花は、あの時毒を盛ったのが角麗譙に騙された雲彼丘(うんひきゅう)だったことを知ります。だけど彼はものすごく後悔して、百川院で謹慎してるらしい。
更に、百川院が李相夷の少師剣を見つけたので、披露会をする話も。
大師から、獅魂は慧源って人物だったことを聞き、書庫を当たっていた笛飛声も同じ情報を得ます。
あの後の金鴛盟討伐の際、悪事を犯してない者を釈放し、その名簿を喬婉娩が持ってることも。
これでみなさん、仕方なく百川院へ。
顔が割れてる笛飛声は、普渡寺に行く辺りから仮面の人になってるよ。
毎度思うんだが、中国ドラマ。半分顔覆ってても、分かるってっ(笑)
だけどさ、ここでも笛飛声は、安心しろ、必ず見つかるって台詞を吐く。
安心しろ、て。恐ろしい反派のボスの言葉とは思えん。
2人の声、意外と質が似ていて、ちょびっと肖順堯(シャオシュンヤオ)のほうが低いかなと思うんだけど、背中を向けてるとどっちの言葉が分かりにくい。でもこれは笛飛声だよね?
おまえは今、内力がないんだから口は慎めってのが、李蓮花で。
百川院では方多病が、李相夷の絵姿と李蓮花を見比べて、横顔が似てると一瞬思うんだよねえ。でも、ひょっこり話に混じった笛飛声に有耶無耶にされちゃう。
笛飛声くん、正体を隠すって約束も、きちんと守ってくれてますな。
それにしても、少師を目の前にして、若気の至りを方多病から得意満面で聞かされる本人、恥ずかしいんじゃなかろうか。赤いリボンつけて剣舞を舞ったとかさあ。カッコいい逸話ではあるけども、当人にとっては、鼻高々で目立ちたがりって感じで(^m^)
赤い花を取った者に少師を触らせると言われて、早速飛び出す方多病。
我関せずだった李蓮花だけど、にんまり笑った笛飛声に背中を押し出されて、飛んでっちゃう(笑)だけどすかさず前にいた人の仮面を取って、飛んでく間につけるっていう、アンタ、どんだけの早業だい。
結局花は李蓮花の手に。方多病くんもさあ、自分が取れなくても、喜んでくれちゃう性格の良さ。
だけど百川院にはいっぱい四顧門のみなさんがいるのに、誰も気付かないというね。
李相夷と同じ姓ってだけで、ドキッとしただけ。なんなんだ、キミ達は。
ま、その後会話してく中で、それなりに面影を感じてはいるものの。それでも一番気にしてたのは、喬婉娩と雲彼丘かな。
結局、少師は偽物でした。
剣を抜いた李蓮花と、見ていた笛飛声だけは気付いたんだね。
笛飛声の飛ばした石みたいなので、あっさり砕ける少師剣。
見つけたのは本物だったらしいけど、保管している間にすり替えられたんですと。
すり替えたのが普渡寺に新しく入った料理人の静仁だと分かり、みんなで普渡寺に行くんだけど、四顧門に戻って解毒の術を探せと勧めてる大師は、わざと李蓮花と喬婉娩を2人にします。
李蓮花は獅魂のことを尋ねるだけだけど、その癖を見て喬婉娩も、もしやと思ってしまう。
更に、静仁に攫われ、洞窟に助けに来た李蓮花に、喘息の発作で朦朧とする中、相夷と話しかける。
李蓮花も、後で誤魔化せばいいと思ったんだろうな、幻の相夷のふりで会話しちゃいますよ。
この時の表情は、これが過去にいっぱい悩む男主を演じてきた経験値かと思いました(笑)さりげないんだけど、上手いよね。
だけど外に連れ出した後は、完璧に李蓮花。さっきの会話をうわ言で片付けた(笑)
喬婉娩が李相夷に送った香袋を出して、海岸で拾った、周囲には亡骸がいっぱいあったと告げて、未練を断ち切らせようとします。
雲彼丘のほうも、どうしても諦めきれずに確認しに来るんだけど、上手いこと誤魔化し、こちらにもまた、もう過ぎたことは忘れてもいいと思うぞって助言しちゃう。
なんちゅーか、あっちこっち大変だね。
そういうジタバタを、半笑いで眺めてる笛飛声が可笑しい。
真っ直ぐジタバタしてる方多病も可笑しいっちゃ可笑しいんだけど、こちらは更に、真相を知った時のショックが雪だるま式に増えてってる気がするわ。
完全に李相夷の生存を諦めた喬婉娩から、獅魂の手紙を見せられた李蓮花。
次の行先は、薛玉鎮、采蓮荘。
だけどここで角麗譙に碧茶の毒を盛られた話を大師としてたら、笛飛声が立ち聞きしちゃった。
大師がいなくなった後、怒りまくって飛び込んできた笛飛声を見て、李蓮花も、え、コイツ本当に知らなかったんだーと気付きます。
やっぱり笛飛声はそれを侮辱だと感じ、私が認める敵は生涯ただ一人って、ある意味ラブコール(笑)
なんとしてでも解毒させて、再戦って目標を掲げてしまった。
でもようやく、笛飛声も角麗譙に不信感を抱きましたなー。ちょっと遅いぞ?
李蓮花は方多病に百川院に報告されている采蓮荘の事件を調べさせ、それを解決にいくってテイで采蓮荘に向かいます。花嫁衣裳殺人事件ね。

この事件では3人が並んで話しながら歩くシーンが多くて、妙にほっこり。
両脇の2人はケンケンし合ってるけど(^m^)

こっちコンビは仲良く談笑。話の内容は物騒だけど。
ここで、李蓮花は笛飛声と呼んじゃってるし、外では方多病が聞き耳立ててたんだけど、内容は聞こえてなかったらしいよ。このドラマ、立ち聞き多いねっ(^m^)
事件の検証のために、李蓮花が女装するって聞いてたけど、ただ花嫁衣裳を着てみただけでした。これは女装とは言えないな。どうせなら、笛飛声に着て貰えばよかったのにぃ。サイズ、合わないか?
獅魂は殺されちゃってたんだけど、遺品から、単孤刀の遺体は腐らないようにして采蓮荘の柳の下にひとまず隠したとの書き置きを見つけます。
でも12話なんだよね。見つかるの早過ぎる。ということで、これには裏があった訳だ。
それにしても獅魂の「盟主の命を未だ果たせぬが」ってなんだろうな。穴掘ってる李蓮花を見てる笛飛声の顔が、痛ましげなんだよ。そこへきて盟主の命、「ひとまず隠した」って文章。
盟主よー、何かあるなら早く話せよー!
師匠、漆木山(しつぼくざん)の隣に、単孤刀を埋葬した李蓮花。
方多病に聞かれるまま、単孤刀と李相夷の昔話をします。
2人共、親はなく町をウロついていた孤児で、単孤刀が10才の頃、4才の李相夷を拾った。師匠に引き取られていなければ、2人して野垂れ死んでたような暮らしだったけど、子供の頃の単孤刀は優しいお兄ちゃんだったらしい。
だけど、四顧門を立ち上げた後、李相夷は兄弟子を見下すようになり、対立することも増え、単孤刀が傷付いて去った後、金鴛盟に殺されたってのが、李蓮花の認識。
回想を見る限り、間違いなく李相夷も思い上がってはいたんでしょうがねえ。
ここでまた、方多病を置き去りにし、約束通り、師匠の洗経伐髄訣(せんけいはっすいけつ)って技で、李蓮花は笛飛声の毒を抜くことに。
鍼を刺して、きっかり49日間、瞑想して気を巡らせるらしいんだけど。
いやあ、肖順堯兄さん、まつ毛、ながっ!
でも、その間に逃げ出そうとしたら、無顔がいて止められ、それでも逃げようとしたら笛飛声が飛んで来て、薬魔の元に連れて行かれます。
苦い薬を飲まされたり、無理矢理、笛飛声の内力を入れられたり、蛇の巣窟に突き落とされたり。
なんとか解毒させたい気持ちで一杯なのは分かるけど、盟主くん、やり方荒い(^m^)
余計、弱っちゃうじゃんかっ。
最後に薬魔から出て来たワードは、忘川花。
笛飛声が悲風白楊とかってのの第8段階を突破するのに、役立つ花なんですと。この人は今第7段階ってことなのね。でもきっと、自分じゃなく李蓮花に使おうとするでしょうけどね。
だけど、摂取してしばらくは内力が戻るけど、少しすると結局死ぬらしいんですけど?
笛飛声は、長寿は求めない、戦える体に戻したいだけだって、あーた(笑)
やり取りを聞いていた李蓮花は笑います。
それを摂取したとしても、戦うかどうかは別だと。
だけど笛飛声は、単孤刀はどうして死んだか知りたくはないのかと言います。
金鴛盟の三王に殺されたことになってたらしいけど、どうやら違うっぽい。
単孤刀は刺されて亡くなってたものの、三王の中で剣を使う人物はその時、戦えない状態だった。
あの時は5年の停戦を約束していたのに、単孤刀が殺されたせいで東海の戦いとなり、四顧門と金鴛盟共々没落してしまった。その恩恵を受けたのは自分達ではない。
これか、笛飛声もそれを不審に思って、獅魂に単孤刀の遺体を隠させたのかな。
金鴛盟を一緒に興した3人ってのが三王で、だから探してたのか。
ほんっと、言葉足らずな武芸者の典型だな、この人。
死んだ義士達や師兄の仇を討ちたければ、真相解明に手を貸す、その代わり、再び対決すると約束しろ。
そう言われても、李蓮花は敵を打つべき相手は李相夷だって言い張る。
笛飛声は、じゃあ、応じなければ、単孤刀の息子を殺すと言ったら?て。
盟主、どんだけ調べ上げてるんだい。方多病は単孤刀の甥じゃなくて息子だったよっ。
母親は天機山荘、何暁恵(かきょうけい)の妹で、既に亡くなってる何暁蘭(かきょうらん)だったよ。
天機山荘のママは伯母さんだったよー。
方多病のほうも李蓮花が心配になって蓮花楼を探すと、丁度出て来た笛飛声に挑まれ、罡気(こうき)ってのを注入されてしまいます。内力が戻った笛飛声は、方多病には全然歯が立たなかった。方多病の素質は認めてくれたけども。
笛飛声の罡気は強烈で、放っておくと死んじゃうみたいなので、李蓮花は方多病に揚州慢を教えることになります。阿飛は笛飛声だったと明かして。
弟子にしてやれなかった償いだと内心で思いつつ、揚州慢じゃなくて、蘇州快だ、なんてテキトーに誤魔化して。だけど方多病はすぐに、それがすんごい奥義だってことには、気付いてくれたわね。
そえいえば笛飛声の生い立ちも出て来ましたね。
笛家では、子供達を集めて殺人兵器みたいな育て方をしてた。決して当主を殺せないように、何やら薬で操って。その制御から抜け出して復讐するのに、悲風白楊の第8段階を突破したかったらしい。
なんかもー、みんな訳アリが過ぎるわー。
これきっと李蓮花、笛飛声の復讐にまでお付き合いする羽目になのでは?(笑)
そこに角麗譙が、百八十八牢の中に、三王のひとり、閻王尋命がいる情報を持って来ます。
百八十八牢の地図って、雲彼丘を脅して手に入れたヤツだね。
雲彼丘、あれだけ後悔してたんだから、テキトーに話を合わせて、いずれ裏切って角麗譙を追い詰める作戦だと思いたいんだが。でも正統派で来た人に、裏工作で角麗譙に勝てるとは思えないんだけどなー。
ただここで笛飛声も、碧茶の毒の件を角麗譙に突きつけました。その場ではオロオロして見せてたけど、笛飛声がいなくなった後の顔がスゴイぞ。あっぱれな悪役っぷりです。
うーん、2回で終わらせようと思ったのに、振り返りながら書いてたら、まだ13話くらいだよ。
【3】【4】まで続くかもしれない…
や、でもね、恋愛模様の余り絡まないドラマのほうが、私には合ってるんだけど、なかなかない訳ですよね。こういうの久しぶりで楽しかったんだよー。
ということで、続きます。
作品情報
- 制作 2023年発表 全40話 爱奇艺
- 原題 「莲花楼」
- 原作 「吉祥纹莲花楼」藤萍
- 監督 郭虎(沈香の夢、美人骨、運命の桃花~宸汐縁~)、任海涛(沈香の夢、雲間の月は輝きて ~運命の恋人~、運命の桃花~宸汐縁~)
- 脚本 刘芳(琉璃~めぐり逢う2人、封じられた愛~、長安 賢后伝)、王威、李惠敏、程妤
人物相関図

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