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「虚顔 ~偽れる顔と真実の愛~」ショートドラマだって、やればできる!の証明かも。

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虚顔

「命がけブライダル」の監督&脚本と知って、期待して見ました。
うん、ショートドラマだから無駄がなく、でもストーリーもきちんとしてて面白かったー。
ちゃんと最後に、え!待って!まで用意されてましたもん。
ショートドラマだって、やればできることを証明して貰った感じですよ。
いかに普段、だらだらと引き延ばされた冗長なのを見ているかってコトなのかねえ。
これでもか、これでもか!なトラブルの連続も、上手に作ってくれていれば、ハラハラドキドキ楽しいけど、毎度このパターンかぃ…ってのも少なくないので。←なんか見た(笑)

目次

所感 ネタバレです

主人公は、絵師の十七。
彼女は妓女の絵を描きながら、妓楼で姿を消した姉を捜していました。
姉の肩には梅の刺青があるらしく、肩や脚をはだけた妓女の絵を描いているのも、そのためね。
そんな十七のところに、相国の娘、沈沁(しんしん)が現れ、自分ととある男との閨房絵を描いて欲しいと依頼してきます。一旦は断る十七だけど、姉の居場所を知ってるみたいなそぶりを見せられては、断り切れず。

のっけから、結構艶めかしいシーンが続きます。オトナねっ(^m^)
相手の男は皇帝の息子、寧王でした。

沈沁には父親の決めた将軍蕭寒声(しょうかんせい)という許婚がいて、婚儀も間近。
でも寧王は、蕭寒声を自分の味方につけたい野望があり、手を付けた沈沁を送り込もうとしてた。
沈沁は寧王の子を身籠ってたみたいだけど、寧王は鼻で笑って、自分のために嫁げと言い放って出て行きます。沈沁のほうは、こんな男でも愛してるらしいよ。

絵を描き上げた十七は、沈沁に騙され、よく分からない秘術を使う男に、沈沁と顔を取り据えられてしまいます。ただ、変えられたのは顔だけ。体は元のまま。

虚顔
画像出典 百度百科

顔の取り替えって、結構中国ドラマでは出てくるよねえ。どういう秘術なんだか。
沈沁の顔になった十七だけど、元からあった泣きボクロだけは残ってるんだよね。
顔を変えるって皮膚全部変えるんと違うの?ホクロだけ残るってなにー?
ま、この程度はスルーできる設定ってコトで(笑)

その直前、沈沁に、恋をしたことがある?と聞かれた十七。
彼女には、3年前、命を救ってくれた人がいて、名前も知らない相手のことを密かに想い、その人のことも捜したいと思ってたんだよね。

沈沁の顔で目が覚めた十七は、自分が将軍府にいて、今日が蕭寒声との婚礼当日だと知り、パニック。
屋敷の中を走り回り、容疑者を捕えて尋問していた部屋に入り込んでしまい、将軍に剣を振るわれて気を失ってしまいます。
沈沁には沈沅(しんげん)ってアホな兄がいるんだけど、寧王に阿る余り、その思惑を読み違えて先走り、妹を殺そうとします。侍女に殺されそうになった十七を助けたのは、蕭寒声でした。

その顔を見て驚く十七。
蕭寒声は、十七がもう一度会いたいと願っていた、3年前の恩人だった訳だ。
でも、今の十七の顔は沈沁。
ただ、姉が沈沁のところにいるっていうのは後から知るので、婚礼の晩、十七は何度か本当のことを言おうとするんだよね。でも、刺客が屋敷に入り込んでるのに気付いてる将軍は、聞いちゃくれないの(笑)
だけど蕭寒声のほうも、3年前に助けた女性を密かに想ってたって設定よ。だからその時、自分が放った矢で、十七が落としたイヤリングを大事に持ってたりする。

この国では少し前に皇太子が喘息で亡くなっていたらしいんだけど、その遺品の中に玉佩があって、それを蕭寒声が何かの証拠品として保管してたらしい。
蕭寒声の軍師が、沈沁は皇太子の死を探る糸口になるとか言ってる意味が分からなかったのだが。
相国が何やら企んで、皇太子の死に関わっているのではないかと疑ってるってことかな。そんな時に来た縁談だし。

その玉佩は寧王のものだったらしく、沈沁は姉を人質に、それを十七に奪わせようとします。
十七は、本当のことを言えなくなり、沈沁に従うしかなくなるんだけど。

でもほんの少しの接触で、蕭寒声は十七の腕に拉致されたような痕が残っていたのに気付き、直感で十七は悪人ではないと感じてました。で、無関係ならば守らねばと。
更に少し会話をしただけで、あの時、助けた女性と同じことを十七が言うのにも気付きます。
勘のいい、揺るぎない将軍、すげーのよ。目で見たものではなく心を信じるって言う。この男主は安心して見ていられる人だ。

助けられた時、十七は、腹に矢を受けてしまった将軍を、梯子みたいなのに乗せて縄を引き、必死で安全な場所まで運んでいました。その時、肩に縄で出来た傷が残ってたんですね。
変えられてしまったのは顔だけ。体にあった傷はそのままだから。それも蕭寒声が、顔は違っても、ここにいるのはあの時の人だと確認するに至ったひとつ。

面倒くさいのは、沈沁と十七の顔が入れ替わったのを知らない寧王が、十七に会うと、沈沁だと思って、やたらと接触してくるんですよ。困ったアホぼん。
それを知った沈沁は面白くないわな。なんとか寧王の近くに侍るようにはなったものの、自分の顔は十七で、寧王は数多いる遊び相手としか認識してはくれない。
寧王は以前とは違う十七への執着を強め、沈沁はどんどん嫉妬していく。

将軍は戦死した副将の娘、圓宝(えんぽう)を引き取って育ててました。
その娘が、2人の間を取りもとうとしたりする結構なオマセさん。十七も優しい子だから、3人ですっかり家族然となってたりするのは、ほっこりしました。

虚顔
画像出典 百度百科

あと、十七は親友の盈袖(えいしゅう)にだけは本当のことを話し、信じて貰えたことも大きいよね。
心強い味方がいるのは。
とはいえ、大の男を引きずって歩いたりする根性の人だからこの人も。最初こそ、沈沁に巻き込まれてアタフタしてたけど、意外と腹は座っています。
沈沁に言われた通り、玉佩を手に入れても、偽物を作って渡してたりする。
今の顔を傷つけるからねっと、沈沁を脅したりもできるようになってる。
それもこれも、蕭寒声のことを思って。
あ、蕭寒声のいない間に十七を襲いに来た寧王を殴って、ハサミ突きつけたりもしてましたね。ふふっ。びっくりして慌てて帰る寧王の小物っぷりよ。

でもそれで、寧王は更に執着しちゃう訳だ。
本物の沈沁が寧王の子を妊娠してると言った時は、けんもほろろだった癖に、十七が蕭寒声の子を妊娠したと聞くと、自分の子だと勘違いし、心を入れ替えて尽くすとか言い出す始末。

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十七は本物の玉佩を返し、更に離縁状を渡すんだけど、蕭寒声はまだ隠していることがあるのかと聞いた上で、話せるまで待つから離縁はしないってそれを破いちゃいます。
嬉しそうな顔で出ていった十七を見て、にんまり笑って破いた紙をぱーっと散らす蕭寒声。
ちょっと噴き出すくらいのニヤケ顔だったんだけど、気付いたら扉が開いて、忘れ物の簪を取りに来た十七が見てたのが可笑しかったわー。
すうっとびっくり顔になって、気まずそうに後ろ手で簪を渡す将軍がっ。
ここ、一番の笑いどころだったかもしれない(^m^)

十七は自分が沈沁ではないことを言い出せなくなってたんですが、その分、蕭寒声のほうが着実に詰めてくるのも良かった。
だいたい、何か言えない秘密を持ってる人のお話はさあ、相手がそれでどんどん誤解して傷が広がってくことで膨らませるのが多いけど、蕭寒声は違うんですよ。
元の沈沁の性格や好みを調べて、それが十七とは全く違うことを確認するし、最初に十七が依頼されて描いた沈沁と寧王の閨房絵を見ても、むしろこれで、自分の妻は沈沁ではないと確信したと、ニヤリとするし。このブレなさよ。

ちびっこ圓宝もいい働きを見せるんだよね。
十七が以前描いた、初めて蕭寒声に会った時の絵を持って来て見せちゃう。母上はずっと父上のことが好きだったってって言いながら。それはあの時の十七でなければ描けなかった絵。
それを見た蕭寒声のニンマリがまた(笑)やっぱり妻は沈沁じゃなくて、あの時の子~♪って、内心の小躍りが見えるようでしたわよ。圓宝に十七の言ってたことを何度も言わせるしさ。意外に子供っぽい(^m^)

絵を持って盈袖にも確認しに行って、よし、十七って言うのかって、嬉しそうに帰ってく蕭寒声。盈袖のほうは、どうしよう十七の素性がバレちゃったっハラハラしてたけど、だいじょぶだいじょぶ。
帰ってから、期待たっぷりで、でも何気なさを装って、十七って呼びかけるのも良かった。
それに無意識に、あいって返事しちゃう十七も可愛かった。

結局、皇太子の死因はそのまま喘息。だけどその時側にいた寧王は、苦しんでる皇太子に薬をやらなかったんですと。ならまあ、寧王が殺したようなもんだ。その時、落とした玉佩だったらしい。
更に沈沁は、相国府でも虐げられていて、あのバカ兄貴のせいで子供の頃、右目にケガをし、右目が見えなくなってました。その時、寧王だけが助けてくれたんですってよ。

とはいえ。もうひとつ、最後に仕掛けがあります。
沈沁の寧王への執着は、実はこの人自身の思い出ではなかったっていう仕掛けが。
それは、お姉ちゃんはどうなった?ってのも含めて、見てのお楽しみってことで。

このドラマ、ツッコミどころはほぼ、顔を変えるってところだけだったんじゃないかなあ。
期待に違わず、よく出来たお話だったと思います。面白かった。
沈沁顔の女優さんも可愛かったし、将軍のニヤケ顔も良かったわー。

作品情報

  • 制作 2022年発表 全18話 日本配信8話 芒果TV
  • 原題 「虚颜」
  • 監督 曾慶傑(命がけブライダル)
  • 脚本 趙林(命がけブライダル)

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