あらすじ
箱の奥に隠されていた母からの手紙を読んだ范閑(ファン・シエン)だが、謎は一層深まるばかりだった。一方、陳萍萍(チェン・ピンピン)は刺客が范閑だと気づいていたが隠ぺいしてしまう。盗んだ鍵を秘密裏に戻すため、太監のふりをして林婉児(リン・ワンアル)と参内した范閑。その頃、李雲睿(リー・ユンルイ)は刺客の正体に不審を抱き、宮中に紛失したものがないか調べさせようとしていた。
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ネタバレ感想
葉軽眉(イエチンメイ)の手紙にあった、謎を知りたければ覚悟して太平別院へ行けというのは、しばらく保留となりそうです。理性は危険というけど興味はあるってのも、当たり前でしょうよ、何を隠したいのかぼかしたいのか、よく分からない手紙だったしなー。この世界に真気はないとか、五竹(ウージュー)を世話してとか。
こんな風に謎を広げるような中途半端な書き方しないで、書くなら全部書け、書けないのなら匂わせなんかせずに、一切触れるなと思っちゃうじゃんねー。何よ、勿体ぶって。
でもま、今はそれよりも鍵じゃない?
と思ったら、王啓年(ワンチーニエン)がやって来たよ。やっぱりな。陳萍萍(チェンピンピン)と影子(インズ)を目の前にして、すっとぼけられなかったよねえ、キミのせいじゃないわー。
というか、なんで鍵師を逃がそうとしたところに2人が現れたのかって、そもそも鍵師、院長と繋がってる人だったんですって。なんだよー、そこかよー(笑)
だけど院長からの伝言は驚くべき内容でした。
昨夜の件は秘密裏のままだ。安心して存分にやれ。
綻びがあれば私が繕ってやる。范閑に私を信じよと伝えろ。
皇宮への侵入まで隠蔽してくれるって、いったい何が院長にそこまでさせるんでしょうか。
とはいえ、昨夜、レプリカを戻していないので、ちょっと危険なんだよね。
一回目は上手く行っても、二回目は警備もピリピリしているはず。
ここからは自分の手腕、上手く行かなかったら頼ろうという范閑ですが。
あ、婉児(ワンアル)に協力させるつもりだー。
ってことで、やっと出て来ましたよ、婉児。
皇太后に挨拶に行く婉児に、太監を装ってついていくつもりらしい。
化けていくなら太監らしくしないとバレるって、そりゃそうだわね。婉児の太監教育。半分からかって遊んでるけども。
そういえば太監役のみなさん、半分下を向いて、腰を曲げて小股でちまちま歩いてる、あれが、基本姿勢らしいです。腰に負担のかかりそうな。大変なのね。
さて、どうして太監でついて行きたいのか教えてと言う婉児に、正直に話す范閑。婉児を騙さないと約束してましたもんね。ただ、昨日盗んだ、今日返すとは言ったけど、返すのはレプリカとは言ってない。
とはいえ婉児も、そんな大変なことしちゃって!っていうんじゃなくて、それ、私に話しちゃって大丈夫なの?ってのがいいよね。
さて、婉児は太監范閑を連れて、皇宮に来ていました。
やっぱり昨夜のことで、警備は厳しくなっている様子。
途中で、二夫人の従妹の宜貴嬪(イーきひん)に会ってしまい、同行するなんてことに。
皇太后はまだ鍵がなくなったことにも気付いてはいない模様。
婉児は本当に可愛がられているみたいで、皇太后もご機嫌です。
婉児の手土産は、甘いものが好きな皇太后へのお菓子と、蚤が出るとのことなのでと、蚤退治の燻し薬。これが范閑の策でしょうね。
婉児は、さり気なく洪四庠(ホンスーシャン)の居場所を尋ね、昨夜の賊のために陛下の元にいると聞いてから、天気がいいから外に出ましょう、その間に太監に蚤退治をしてもらいましょと持ちかけました。
皇太后は上機嫌で婉児に連れられ、宮女達と共に出て行きます。
そっと残った范閑ひとり。急いでーっ。
丁度その頃、長公主は燕小乙(イエンシャオイー)とあの侍女と3人で話してました。
どうにも気になるらしい長公主が、時間と刺客の行動を整理して、ターゲットは自分ではない、自分のところにはついでに寄っただけ、本当は別の目的があったはずと気付いてしまいました。
そして、宮中の各所に、何か紛失や不審なことはないか、調べさせろと指示。更に、自分の指示には従わない皇太后には、理由を説明して命じて貰えと燕小乙に伝える周到っぷり。
うーん、ただ頭がおかしいだけの人じゃないのね、キレるのね、厄介な。
それにしても毎度毎度、この長公主付きの侍女は、意味ありそうな憂い顔で映りますな。
婉児と皇太后が楽しそうに庭で遊ぶ間、宮女達が薬で部屋を燻し、煙を充満させて出て行った後、別の扉からそっと范閑が入ります。
ベッドの下の箱を開けようとした時、扉の外に燕小乙が来てしまいました。
やだなあ、無駄にハラハラさせるコト。
部屋の中の息遣いを拾って、入り込もうとするものの、宮女に、皇太后さまの寝室だと止められて、先に皇太后の許可と命を願いに行くことにしたようです。良かったー。
燕小乙から事情を聞き、各所を調べるよう命を出した皇太后は、気になるものがあるから帰ると言い出しました。いやいや、だいじょぶ、もうレプリカもしまい終えたでしょう。
婉児さえも中に入れず、一人で寝室に入った皇太后。
ハラハラする婉児ですが、その時、列の後ろに范閑が戻ったのを見つけます。ニヤッとウィンクしたのを見て、ほっとする婉児。
皇太后も、ベッドの下の隠し箱の中に、鍵があるのを見てホッとします。
というか、どうして葉軽眉の残したライフル入りの箱の鍵を、皇太后が大事に隠してるんだろね。ちょっと意味が分かりません。そしてこの謎、確かシーズン1では解明しないんだよね?
その頃、燕小乙は、皇太后の寝室には明らかに人がいたが、宮女は否定したと、長公主に伝えていました。
長公主の推理でいくと、昨夜の刺客も今日の正体不明の息遣いも、黒幕は皇太后だと、そうなるみたいですよっ。良かーった、そっちに焦点を合わせてくれて。
婉児と范閑は既に馬車で皇宮を出ていました。
てか、早く太監の服、着替えなさいよー。
無邪気な婉児に、詩神范閑は仙人で、仙界で作った詩をあんなに立て続けに詠んだんだって噂が広まってるって言われて、困っちゃう范閑。婉児に詩を強請られて、君に贈るのは自分で考えるって言うけど、自作だとすると、その出来やいかにって感じよね(^m^)
鑑査院でも、書籍の管轄の八処、宣九(シュエンジウ)が范閑の詩を眺めていました。
実に見事な詩だが、出所が掴めないと。この世界には「黄河」もないんだねえ。
そういった川や山の固有名詞の出典が全く分からないってことで、八処では古書を当たって調べていたようです。処員の1人は、全部仙界由来だってことで、納得しちゃえよーって言ってる(笑)その通りだ。
院長に報告に行った宣九は、院長にも結局同じこと言われたようなものですね。由来はもう調べなくていい、八処として許可して印刷してしまえと。
范閑は仙界から来た詩神だとの噂が広がっているがどうするかと聞かれた院長は、停滞する慶国の文壇に詩神は必要だ、だって。八処が密かに噂を助長することになりました。あはははっ、鑑査院キモ入りの仙人詩神范閑が出来上がるー(^m^)
アッと言う間に、巷には范閑の詩が本となって流通。
鴻臚寺(こうろじ)の辛其物(シンチーウー)もご機嫌で本を読みながら歩いていた時、上の方から、怪文書が大量に撒かれます。
そこには、長公主が鑑査院の密偵、言氷雲(イエンビンユン)を北斉に売り、荘墨韓(ジュアンモーハン)と取り引きしたことも書かれていました。
早速報告が入った長公主は、内心焦りつつも落ち着きのある素振り。
皇帝に謁見した陳萍萍は、この件を調べてもいいとの許可を取り付けてました。なんだかんだと会話してたけど、結局院長は皇帝に、アンタの胡散臭い義妹、こうなっちゃもう調べるしかありませんよ?いいよね?の確認に行ったんでしょね。陛下のお望みは、結果か真相か?と聞いて、ムッとされつつ(笑)
鑑査院では、騒ぎを知った言若海(イエンルオハイ)が、朱格(チューゴー)に怪文書を見せてました。
息子が自分の落ち度で捕らわれたのなら仕方ないが、何者かが企てたものなら決して許さぬとパパ言若海。まあ、当たり前だわねえ、これは。
ただ、言若海は、范閑を推した院長のことは信用していない模様。范閑のライバルとなり得るのは、若手では今、言氷雲しかいないから。院長が噛んでいる可能性もあると。で、朱格のことは信用して、今後は情報を共有するぞって言って去って行きました。
だけど残された朱格、ちょっとどうなんだろうな、この表情。言若海親子や范閑がどうのってより、長公主がこんなふうに暴かれたことのほうを気にしてるみたいにも見えます。もしかしてアンタも、長公主の息がかかってんのかい?
さて、李雲睿(リーユンルイ)はどう出るかな♪って、るんるんしながら文書を部屋でも撒く范閑(笑)やっぱり撒いてくれたのは五竹。誰にも気付かれず都中に大量にばら撒くなんて、五竹でないと無理ね。
この策の素晴らしいのは、誰も俺までたどり着けないところだよってポーズを決めた途端、院長が来ましたよっと。バレバレですよっと(^m^)
部屋に入るなり、院長は、五竹は?って聞くの(笑)
范閑にあの怪文書を手渡して、とぼけてるのを眺めながら、お前の仕業だなって院長。
全部バレてるよー。
でもすごいのは、八処の宣九ですけどねえ。紙の手触りから材質を、材質の特徴から、都でこの紙を仕入れているのは、范閑と思轍(スージョー)の澹泊書店のみだと割り出してましたわ。
余り上質の紙じゃないみたいね、そこは倹約家の思轍のせい(笑)
八処を侮っていたという范閑に、おまえの母が設立した鑑査院だ、甘く見るなよって、嬉しそうな院長。
さらに范閑に繋がる証拠も、既にもみ消し済み。
内容は誠かと聞く院長に、長公主と荘墨韓が恋仲というのは嘘、言氷雲は真実と答える范閑。
根拠は?
実際に聞いた。
あの夜、後宮で?
頷くしかありませんわなっ。
長公主に手を下そうとしているのか?
俺を殺そうとしてるからな。
流言で扇動しても不十分。
第二弾を用意した。
礼部尚書、郭攸之(グオヨウジー)か。
参っちゃうなー、何から何までお見通しだわ。
宴席の会話から、郭保坤(グオバオクン)が長公主と荘墨韓の結託を知っていたことが分かる。長公主が荘墨韓と繋がるためには、朝廷の誰かが介入しなければ無理。それは息子では力が足りず、ならば父親、郭攸之だと。
都に来て最初の頃、ちょっとだけいなくなっていた荘墨韓は、その間に、後宮に忍んで行き、郭攸之にもその時に会っている模様。その時の車引きの証言も、既に院長は得ています。さすがだ、鑑査院。
で、これを使って暴露した結果をどうしたいと聞かれた范閑は、李雲睿を都から追放すると答えました。
はい、皇帝に呼ばれた長公主です。間には陳萍萍も。
多分皇帝によって、床に放り投げられた文書は、鑑査院の調べた証拠付きの調査結果ですな。
長公主は、荘墨韓と会ったのは、古文の解釈を郭攸之と共に聞いていただけだと答えます。
院長は、古文はともかく、後宮は政に干渉せぬが掟、郭攸之を抱き込んでいた時点で徒党を組んだ罪と言います。
そこは認めるらしいよ、長公主。で、郭攸之を刑部で審理しろときた。
皇帝に、自分の味方も守らんのかと言われますが、ほんそれ。
長公主は、法に情けなし、身から出た錆だと言い放ちました。
皇帝はニヤリと笑いますが、この言葉は、絶対ブーメランだと思うぞ、自分に降りかかるぞ。
哀れ、郭家には刑部の捜査が入り、郭攸之は連行されます。
でも、礼部尚書でしょ?長公主の異常さにカケラも気付かなかったのかな。息子がやられたからって、范閑憎しで、目の前曇ってましたかねえ。
息子、ばおくんが飛び出して来ますが、どーにもならんよ。
郭攸之は息子と話をさせてくれと願い、ばおくんに言いました。
周囲の兵を見てみろ、刑部の他、禁衛もいる。これは陛下の指示だ。だから何をしても無駄だと。
郭攸之は気付いてましたねえ、バカ息子が墓穴を掘ったのだと。なんで一緒に連れてっちゃったかなあ、なんで喋っちゃったかなあって、後悔しても遅いけどな。礼部尚書まで上り詰めておきながら、アナタも油断し過ぎよね。
てか、息子、自分のせいで父親のしたことが露呈してしまったって、この事態の大きさに、ホントに気付いてる?大丈夫?
郭攸之は、自分と親子の縁を切り、自分だけを悪者にして奏状を書いて、家族に累が及ばないようにしろと言いますが、ま、この人には無理でしょうなあ。
郭攸之は、いつかお前が官職を極めることを願っていたって言うけど、それこそ、身内贔屓が過ぎる見方でしょ。父親が守っていたからこそ、ここまで偉そうにできてたけど、この息子、そんなデキのいい子じゃないでしょ。文才もそこそこ、腹芸もできない、すぐ騙されるし、感情的になって人前でも構わず他人を罵る。パパ、そだてかたー!
ということで、次回です。
ちょっとびっくり、長公主よりも一足先に失脚する大物がいたよー。
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