5回目は、真相の隠された3万年前の追体験の旅。
だけど、初空は間違いなく初空として存在しているのは分かっていても、元彩雲で現3000才の祥雲がどういう形で存在しているのかは、行く時は不明なんだよね。
ただ、初空と祥雲の元神が同源ってことは、3万年前に初空が無くした記憶の中に、その真相も隠されているのではないか、ならばそこに祥雲もいるはずだっていう予測の元の賭けです。
視聴者にはそれが滄海だと分かってるけど、現時点の祥雲には分からないから、かなり覚悟して飛んでるはずではある。ほいほい行っちゃってるけど。
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所感 ネタバレです
25話の最後に3万年前に飛ぶんですけどね。
最初に出て来たおじさんがさ、祖先の戒めに背き、天に逆らったとか、言う訳。
全て自分一人で決めたことで、娘は関わりない、いかなる罪も私が引き受ける。
でも、ぜーんぜん引き受けられてないのよね。それで最悪の状況になるのよね。
とは言っても、この部族の背負ってる設定が過酷すぎるんだけどさあ。
そして3000年後。この世界では、誕生して3000年経つと、成人と見做されるようです。
祥雲の顔をした女性は、やっぱり滄海でした。摩羅族王族の娘。
罪をなんたら言ってたのは父親ね。摩羅族の王族は必ず双子で生まれるらしいんだけど、滄海は1人。それがさっきの誕生時の秘密に関わる。女帝と呼ばれているので、既に父親は亡くなってて、引き受け切れなかった罪だけ残してってるっていう。
錦蓮と同じ顔の護法が出てきますが、これは錦蓮パパ、錦城。小言の多いじいや的存在。
この時点で修茗は、摩羅族の人質となって1000年が過ぎてる幼馴染。
護法は、滄海の縁談相手は修茗でもいいんじゃ?と思ってるけど、滄海にその気は一切なし。ならば、麒麟族の第二皇子もなかなかと、初空の存在もチラついてます。
ここでの修茗は、滄海になんだかんだ纏わりつく弟分みたいで、体が弱いんだから休んでなさいと頭数に入れられないこと多し。まあ、アレだ、大事にされてはいるけど一人前扱いはされてない。
あ、護法の子、錦蓮と錦蘿も、体の弱い双子、まだ子供として存在してます。
小さい時から、同じ男性の後ろ姿の夢を見ていた滄海は、一番ご利益のある人間界の姻縁祠へ。
そこで夢に見た後ろ姿の相手に出会います。それが麒麟族第二皇子の初空。
2人は互いの素性を知らないまま、滄海が、まーいわゆる中国古装ドラマおてんば女子あるあるの手法で、妖族の蠍まで使って迫り、知り合います。

ん?妙に芝居がかってない?と最初は思うものの、ズルズルだ(笑)
だけど既に天帝サマの魔の手が延びてた。天帝は初空が摩羅族に近付かないよう、傷つけて阻止したいらしい。それで初空を襲ったりするんだけど、女帝滄海の霊力は強く、賊は蹴散らされます。
2人はお互いに惹かれちゃって一緒に過ごし、早々にずっと一緒にいると誓い合うんだけど、初空には摩羅族の女帝との縁談が来てた。断ったよって言う初空に、滄海も相手は自分だと打ち明けない。勿体ぶってんだか意地張ってんだか知りませんが。
ここで、初空は滄海に、麒麟族の護神呪をかけました。ここでかけちゃったから、二度目はダメだったんかー。
2人が隠れ住んでいた家に、ひょっこりやって来た天帝サマは、案の定、拗らせてました。この時点ではまだ天帝じゃないので、昊軒(こうけん)サマですが。
自分のほうが兄なのに族長候補は金の麒麟を持つ弟、しかも力のある摩羅族との縁談も、父親は弟に持って来た。自分は銀の麒麟。金には勝てない。それで初空を襲った訳ね。
だから初空が別の少女を気に入ったと知って、ニヤリとはしてたけど、一応ここでは摩羅族との婚姻を勧めています。
そこに、滄海の霊力を追って、錦城と修茗が探しに来ちゃいました。
素性を知らないまま、両家の顔合わせ(笑)摩羅族サイドは気付いてるかな。
兄は初空が摩羅族以外の嫁を娶るって言い張ってるからご機嫌だけど、蓋を開けたら…になる訳だ。
そして修茗は、最初から全く脈はなかったけど、決定的に振られてたよ。

でも麒麟族として、摩羅族の女帝への謁見は不可避ってことで、兄と一緒に嫌々向かった初空は、そこで玉座に座る滄海を見て驚き、拗ねます(笑)あっという間に仲直りしたけどね。
昊軒にしてみれば、運命はこれほどまでに初空を選ぶのかと思ったことでしょう。更に族長の座は渡せないと決意してしまったよ。
ただ、この時点での初空は何の憂いもなく昊軒に甘えてるし、族長なんてヤだと言ってるし、族長としての心持ちも育ってはいません。やりたいのに生まれながらに格が足りない兄と、やりたくないのに格だけ備わってる弟。そして親は格を重んじて弟を持ち上げようとしてるって図式ね。
うーん。なんちゅーか、よくあるお話…
昊軒サマの歪みの原因がこれだけだとしたら、もう少し別のやり方があったでしょうに。
なんとか婚姻をぶち壊したい昊軒サマは、護法と話しながら、護法が何かを隠していることに気付いてしまったかも。傍らの海に浮かぶ岩が纏った黒いモヤモヤ。
一方、修茗は初空に、滄海を諦めないって言い張ってました。
帝休族の皇子だけど、体も霊力も弱い修茗は、幼い頃から軽んじられて両親からも顧みられず、人質として送られたんだそう。そんな中、滄海だけが自分を大事にしてくれたってのが、その執着の根っこなんだけど、それって滄海にしてみれば、ただの庇護対象だよね。
さて、護法が隠していた海中の黒いモヤモヤは、滄海の双子の妹、明月でした。
最初の滄海パパの、天に逆らったってのは、彼女を生かしておいたこと。
摩羅族の王族に生まれる双子は、男女の双子なら問題はないんだけど、同性の双子の場合、片方が神、片方が魔となるんですって。だから魔となる方は、生かしておいてはいけないってのが祖先の戒めってヤツだった。
赤ん坊を見て、即、この子は魔だからと手にかけるなんて非道、難しいよなあ。
だから、明月は小さい頃から海中に封印され、それは先代帝君から託された護法しか知らないことだったんだけど、成長するにつれ、明月の魔の力は増大していきます。
自分の境遇のことも何も知らない明月は、護法に言われるまま、素直に自分の魔を抑えようと努力するんだよね。元々悪い子じゃないのよ。だけど同じ顔の姉は、光の中で生きているのを知ってしまった…
初空は滄海と相談して、身分を隠して結婚しようとし、昊軒にも協力を頼むんだけど。
いくら身分を隠したところで、摩羅族女帝の夫となれば、立場が強くなり、初空が族長になる流れは変えられないと、昊軒は策を弄し始めました。
初空もさあ、まあ、この時点では言動見てもお子ちゃまだし、自分のことで精一杯だったんでしょうが、先に兄貴を族長に据え、自分は絶対に継承しないを明言してから、結婚話に着手すれば良かったのでは?でもそれだと、滄海は昊軒と結婚ってことになっちゃうのか?
手始めに、昊軒は護法に、体の弱い子供達のためにと霊薬を渡します。それですっかり体調が良くなった双子。喜ぶ護法。いやー、本当にパパの顔だったわー。中の人、この時まだ30ソコソコだったのに。
その頃、修茗は初空の存在に焦り、百草の力を取り込もうとして元神を損ない、倒れてました。
滄海と初空が駆けつけ、初空が自分の元神を使って助けます。
何もかも、叶わないよねえ。

金の麒麟ちゃん、デカイ版。
でもこれで、滄海は修茗に天穹玉(てんきゅうぎょく)を渡したんですね。少し自分の力が込められていて、持っていると少しずつ元神を補うもの。
この時もまだ修茗は、少しでも自分に望みはないのかと繰り返す。しつこい。
こういう人、よくいるけど、こんなふうに相手に甘えてしつこく食い下がる人には、望みなんてないよ。相手の幸せを思って見守ろうって方向に早めに切り替えて、側にいてくれる人なら可能性はあっても。
だけど、そこに来た初空と滄海のやり取りを見て、心のままに拗ねたり笑ったりする滄海を見て、修茗もようやく、執着を捨てなくてはいけないかもと思うようになったわ。
ん?待てよ?この時点で護法に、金の麒麟ちゃんの力が正しく伝わっていれば、護法はズルズルと昊軒に縋らなかったのに。なんでこういう時に、側にいないのよぅ(>_<。)
そして更に昊軒の策略が動き出しました。
護法はあの薬の追加を求め、昊軒は引き換えに摩羅族の秘密、明月のことを聞き出そうとする。
子供達の命か、摩羅族を裏切るのか。
薬が切れて子供達が倒れたことで、護法は結局、裏切ってしまうんだな。
最初は摩羅族の元に滞在する初空の動向を知らせる程度の依頼だったものが、護法は子供のためならなんでもするだろうと足元を見られ、子供達の命を盾に、誘導尋問で明月の存在を知られてしまうことに。
その頃同時に、昊軒は父親から、大事な神託を任されてたんだよね。
父親の意図は分からない。やる気がありそうだから任せて様子をみようだったのかもしれない。でも昊軒は、どうせ気紛れだろうと、初空達を陥れる手を緩めようとはしなかった。
昊軒が受け取った神託は「摩羅王女、入魔滅世 (摩羅の姫君が魔となり世を滅ぼす)」
昊軒はそれが明月のことと知りつつ、世に知られた摩羅族の姫は滄海だけ、滄海が世を滅ぼすって神託なら、初空の婚姻も力を失い、摩羅族も非難の的になると、神託の「王女」を「女帝」に書き換えてしまいます。
この天に唾する行為のために、昊軒の腕には厄誅痕(あくちゅうこん)が出来てしまった訳だ。
くだらん。独り相撲で歪みやがって。
両親の意向も、金の麒麟ってのもあったかもしれないけど、そもそも初空は族長は兄がふさわしいと言い続けてきたのに。兄弟で力を合わせて、両親や金銀の前提に立ち向かえば良かったのに。
素直に兄にそれを持ちかけられれば、弟はものすごく頑張って叶えようとしたでしょう。嫁だけは譲らなかったと思うけど(笑)
何も知らずにラブラブしてた2人の元にも、神託の内容が知らされました。
慌てて確かめに行った初空は、兄と決裂、滄海の元に戻り、修茗とも和解します。
そんな時、また護法の子供達が倒れ、急いで昊軒の元に行くものの、2人を助けられるのは金の麒麟を持つ初空の元神だけだと言われてしまう。霊薬は一時的に治ったように見せるものの、元神を癒す訳じゃなかったみたいね。
2人を助けることで、初空の元神を損なわせるのが目的かぁ。護法もそれに気付くも、時遅し。
初空と滄海が2人だけで婚姻の儀式をしていた時、子供達を連れた護法が飛び込んで来たわ。
当然、初空は助け、2人はさらっと回復するものの、初空はかなり元神を消耗して倒れてしまいます。
その頃、昊軒は世間知らずの明月を唆し、言うことを聞けば自由を与えると言って魂の契約を結んでました。まず、帝休族を滅ぼさせ、摩羅族に阿るものは滅ぼされる、滄海は妖魔だと噂を立てさせる。そして明月を取り込み、その力を自分が使えるようにして、帝休族を明月が滅ぼしたという証拠も無くす。
倒れた初空に力を注いでいた滄海は、明月の危機に胸に痛みを感じます。あれ、同性の双子はその程度なの?錦蓮錦蘿みたいに、命の連動はないのね?
でもさ、ここで初めて、滄海は明月の存在を護法に知らされる訳だ。いやはや、寝耳に水とはこのことだろう。しかも夫が倒れていて心配な時に。
明月の辛い境遇を知った滄海。そしてそんな妹が昊軒に取り込まれてしまったことを知り、滄海は昊軒に剣を向けるんだけど。護法はやられちゃうし、昊軒の力には明月が入ってるから。明月がオーバーラップしてしまって、滄海は昊軒を倒すことができません。
崖の上に追い詰められた時、目覚めた初空が駆けつけ、昊軒と対峙。だけど元神を損なっている初空は、その攻撃に耐えることしかできない。
それを見た滄海は、昊軒の中の明月の力は自分と同源、ならば自分が死ねばその力も消え去ると考えて、崖から飛び降りてしまいました。

手を伸ばし、纏っていた布だけしか掴み取れなかった初空は、ここで我に返ったのよ。
仙界の初空の記憶が戻り、ここで記憶を消されて真相が分からなくなるのだと、後ろ手に天機盤を準備。
昊軒から記憶を消されたと共に、天機盤のお陰で元の世界に戻れることに。
滄海が落ちてった後を、金色の麒麟ちゃんが追ってったね。護神呪の。
このお陰で滄海は完全消失せずに、初空の元神を使った同源の彩雲となって近くに戻って来たってことか。
仙界に戻った祥雲は、勢いのまま天帝の元に押しかけちゃう。
いろいろ経験してきても、短慮は変わらんのだなあ。アンタひとりに何が出来るよ。余計な事言ったら、捕まって人質にされて、初空に迷惑かけるだけだわ。
と思ったら、少し遅れて、しゅんっと初空がやって来た。
初空に止められて、私は滄海じゃなかったって(笑)これが3000才と30000才の違いなんでしょうか。
ひとまずケンカの振りで誤魔化し、2人はじっくり作戦会議。
錦蓮の元に天機盤を返しがてら、祥雲も連れて行きます。
錦蓮と滄海しか知らない思い出話をされた錦蓮は、祥雲が滄海であることを認め、錦蘿と紫輝を探すのをやめました。
ただし、昊軒の謀略の証拠がまだつかめてないんだよね。ストーリーとしては分かったけど。
一方、修茗は初空が3万年前に行ってきたことを確かめ、証はまだだと聞き、こちらもまた鼻で笑うんだけどさ。でも碎魂箭(さいこんせん)を作っていた修茗に、初空は何やら余裕で企んでる顔です。
そのためにわざとなのかどうなのか、修茗が碎魂箭を作っていたことが天帝サマにバレます。めっちゃ怒られます。(字幕、砕魂箭の時と碎魂箭の時とあるね)
更に天帝は、妖族の長と手を組んで、滅妖陣ってのを作ってたらしい。テキトーな妖怪を上手いこと騙して妖族の王にして滅妖陣を作らせ、それで今度は妖王の力を取り込む気みたいだよ。
だけど滅妖陣には大物妖怪7人の金丹が必要らしくて、難航中の模様。ついでに妖王は、うっかり捕まった錦蘿を連れて来てた。
うーん、錦蘿よ。こんなヤツに捕まるくらいなら、錦蓮とよぉく話し合った方が良かったのでは?
厄誅痕を確認しに行った初空だけど、天帝は巧みに厄誅痕を隠し、わざとらしく腕を見せつけてきた。お互いにバレバレじゃん(笑)
ならばと初空は、無界にいる滄海の力を取り戻す手を考えていました。
なんて話を2人でしていた時。初空は背中から矢に撃たれます。
あー、これで修茗と手を組んだのか。やっぱり天帝に砕魂箭がバレたのは、わざとだね。砕魂箭の存在を明らかにしておいたんだ。
それで初空が射られた⇒初空は魂ごと砕かれたと思われ、邪魔は入らない。修茗はその間、針の筵かもしれないけど、天帝の陰謀の証を手に入れるためだ、しばし我慢してくれ、みたいな結託でしょうか。
蓬莱居で目覚めた祥雲は、修茗に閉じ込められました。
これも、初空に頼まれたんだろね。危険だから追ってこないように。
だけど祥雲も、自分の牽糸引(けんしいん)が消えてないことで、初空は生きていると確信。
昔から修茗は、むやみに人を殺さない、初空が無実なのは知っているはず、ならばあの矢もこの軟禁も、初空と修茗の芝居だと詰め寄ります。
修茗は祥雲を解放しました。
初空は詭界に飛んでたよ。そこは妖族の住む世界のようで。詭界で妖王の力を得て無界に行き、滄海の力を取り戻すため。砕魂箭にあとひとつ足りなかった、古の元神も初空が補ってた。
ならば急がないと。
天帝の据えた妖王が滅妖陣を完成させちゃうより先に、妖王の力を手に入れないとだ。
ということで、32話の中盤から、お話は詭界へ。
ちょっとだけ飽きてきたけど(笑)確かこれが最後だから。
で、猫耳付きの初空が出てきます。ここでも丁禹兮(ディンユーシー)猫だー(^m^)
こちらの猫初空、白髪ヅラの造形もなかなか良い塩梅なんでございますよ。
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作品情報
- 制作 2023年発表 全38話 爱奇艺
- 原題 「七时吉祥」
- 原作 「一时冲动,七世不祥」九鹭非香
- 監督 李南、杜林
- 脚本 李丽莎、徐弘
人物相関図

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