あらすじ
第27話 兄妹三人のアンバランス
「家族の名において」公式サイトより
李尖尖が密かに兄2人に告白された悩みをつづったSNSが注目を浴びてしまう。特殊な家庭環境から、みんな尖尖だと気づき、凌霄と賀子秋も互いが尖尖に好意を寄せていることを知る。凌霄から尖尖と付き合っていると告げられた子秋はショックを受け、尖尖を避け始める。一方、凌霄は尖尖とのデートで大学へ行き一緒に願い事をする。凌霄は尖尖に子秋とは少し距離を置くよう念を押し…。
第28話 暗闇のトンネル
凌和平は凌霄を漢方医院に付き添わせる。凌霄が不安障がいと不眠症を患っているため和平がウソをついて息子を医者に診せたのだった。賀子秋を放っておけない李尖尖は、作品の版権を売った前払い金を貸そうとするが、更に子秋を傷つけてしまう。一方、尖尖に問いただされた凌霄はシンガポールでの出来事を話す。あまりに絶望的なシンガポールでの日々を聞いた尖尖は心を痛め…。

ネタバレ感想
宴会中、周淼(ジョウミャオ)が見つけてしまったとあるサイト。
衝撃的だとか騒ぐので、さっさとシェアしなさいって言っちゃったもんだから、ヤツは全員にシェアしてしまいました。
それは、悩んだ尖尖が書いた、秘密吐露のページ。
そんな環境の人、そうはいないから、身近な人が読めばすぐにバレてしまう。
例え見つけたとしても、普通は騒がない。こっそり本人にだけ伝えるとか、気を遣うよ。
だーからバカだってのよ、この男は。
みんな真剣に読み込んでしまい、ニヤニヤしているのは、コイツだけ。
凌霄と子秋が、互いを見合ってるのが怖い怖い。
みんなが無言になっちゃう中、バカ男は、これって二股ですよね、とか言いやがる。
月ちゃんと唐燦(タンファン)で両腕をホールドしつつ、部屋に戻る尖尖だけど、ドアを開けようとしたところで、兄2人から拉致されました。
ネットに全部書くなんて、バカよ、だから早く2人には説明しろと忠告したのにって月ちゃん。知ってたの?私だけ仲間外れ?と怒る唐燦ですよ。
部屋では主に、凌霄と子秋がケンカしとります。
でも凌霄が尖尖の肩を抱き、俺たちは付き合ってると言ったことで、子秋も驚いて黙る。
でも、なぜなんだ、なぜみんな俺を捨てるって、子秋の言葉は、それが紛れもない本音なんでしょうけど、その感情は、恋愛とか結婚だけのものじゃないよね。尖尖のことは好きでしょうけど、違うものが混じってる、どう考えても。だから、それを押し付けられたところで、どうにも出来ないんだよ。
とはいえ、隠してきたことで、余計に傷つけたのは事実。
三者三様の眠れない夜です。凌霄は薬をざっくり飲んでたよ。

朝、唐燦が目を覚ますと、ベッドには尖尖も月ちゃんもいました。
この3人の会話は、なんかいいよね。
だけど、部屋を出るとリビングには子秋がいて、朝食の準備をしていました。
視線は鋭いけども(笑)
帰ろうとする子秋を呼び止め、怒らないでと言う尖尖。
怒ってないと言って子秋が廊下に出ると、向かいでは凌霄がドアを開けてた。
尖尖には彼氏の登場だと笑い、凌霄には話したくないと部屋に入っていく子秋。
アトリエでも、サイトを見た普段連絡のない高校時代の友人から電話が入ったりして。尖尖は自分じゃないと言い張るけど、ま、無理っすよ。杜鵑(ドゥージュエン)と周淼も好きなこと言うしねえ。
そこに、著作権料が入った知らせ。
尖尖は使う予定があるからと、自分の分を振り込んで貰います。
凌霄のところにも、サイトを見た馮希希(フォンシーシー)が駆け込んで来ちゃう。
相変わらずズカズカ踏み込んで来る馮希希に、凌霄は、俺なら知らないふりをすると牽制するものの、この人には何の役にも立たない。輝かしい経験談ねとか言われた凌霄は、さすがにムッとしたね。
幼い頃、両親が離婚、父親は多忙で隣人に預けられ、高校卒業後、シンガポールで母親の介護。それが輝かしい経歴なのかと言って、いなくなります。
さすがに、怒らせたと気付いたか?馮希希。
そこに、陳婷(チェンティン)から、大学近くのパインタルトの店はどこだと電話が。すぐに切ったけど、うぇぇぇ、これ、手土産に持ってやって来るのでは?怖い怖い怖い。
不穏な気がした凌霄は、小橙子(シャオチョンズ)に電話すると、最近、陳婷は機嫌がいいと言われます。凌霄はちょっと安心したみたいだけど、違う違う、甘い甘い。
こりゃ、間違いなく、来るよ、ラスボス。
客のいない子秋のカフェでは、荘北(ジュアンベイ)が月ちゃんと待ち合わせしてました。
目的は、月ちゃんが知り合いのために、法律関係のアドバイスを貰いたかったらしいんだけど、2人は、子秋が余りにも普通なので、逆に心配してました。
一緒に育ったのにどうして恋愛感情なんかって月ちゃんに、だからこそ他人は眼中になかったんだろうと荘北。
うーん、そうとも言えるけど。
子秋のは見捨てられ不安が根本で、その絆に縋ってるだけにしか見えないんだよなー。
賀梅(ハーメイ)のサロンには、羅紅(ルオホン)が来てました。
羅紅は子秋を、いい子だった、母親似ねと言ってくれたよ。
子秋を迎えに行く気はないのと聞かれた賀梅は、李海潮(リーハイチャオ)が苦労して育てたのに、どの面下げて奪えと言うのかって。
これだけでも賀梅は、陳婷なんかと比べたら、遥かにちゃんとしてるって分かるのよねえ。
自分の生活で手一杯だったのも本当だろうし、長い目で見れば子秋のためだったとは言え、不義理をして押し付けたには違いなく、そこに一線を引けている。
だからわざと自分が恨まれるような言動を取るけど、それでも気にかけ、手を差し伸べたいけど出しゃばらず、踏み留まってもいる。
確かに、羅紅の言うように頑固なのかもしれないけど、筋は通そうとしてる。
その時、息子の冬冬(ドンドン)が友達を噛んだと、幼稚園からの呼び出しの電話が入っちゃった。おもちゃを奪われたりすると攻撃してしまうらしく、特別学級へ入るよう、勧められてました。
どうやら後天的な症状で、心療内科にも通っているらしいんだけど、幼稚園が不安な環境なら、通い続けるのは逆に良くないと言われて。
うーん、仕事してると、サポートは難しいよねえ。
月ちゃんの知人へのアドバイスが終わった荘北。
元々月ちゃんはマスコミ志望だったのに、母の希望で法学部を受験したものの、緊張で失敗してしまった。母も仕方なく地元で通うことを条件に、メディア学部で妥協してくれたと聞いてます。
だけど月ちゃんが母親から見合いをさせられていると知り、ちょっと焦ったのかな、諦めの笑いかな。
アトリエには、凌霄が迎えに来てました。そんなことのできる今に、ご機嫌の凌霄。
尖尖も、凌霄の大学時代のことを聞きたがります。そなのよ、コレよ。いろいろ知りたい。それが当たり前なんだわ。凌霄は月ちゃん経由で、いっぱい知ってるけどねー。
2人は尖尖が学生時代、校内に植えた木を見に行きました。
尖尖の木は大きくなっており、みんなの願いの木になっていて、巾着や飾り房や付箋がいっぱいついてる。
凌霄も「一家が健康で平穏に」と書いた付箋を貼って祈ります。勿論、それが一番なんだけど、若者にしちゃ、渋い願いだよね。
凌霄は尖尖を抱き上げて、木の前でキスしました。ふふん、身長差な(^m^)
宋威龍(ソンウェイロン)、185センチ。
大学前の店でご飯を食べながら、指輪を買ったら跪くなんて言う凌霄に、付き合ったばかりで重いよと慌てる尖尖。いんにゃ、兄さんはハナから、そこ視野に入れてますからね。
でも、いつもの癖で小兄さんと口にしてしまう尖尖に、凌霄はあいつとは少し距離を置けと言います。
尖尖は、子秋の前では私達も少し距離を置こうと言いました。向こうもしばらくは辛いだろうから。
いやー、どうなんだ、それは。残酷だとか言ってるけど、どうせ尖尖のことだ、妙にわざとらしくなるんじゃないの?むしろ気を遣われてると感じて、逆効果なのでは?
途端に不機嫌になって、あいつを選び直すかと言い出す凌霄。
呆れて、ハリネズミみたいねと尖尖が言うと、哀れむなら哀れみ通せ、他の奴にまで手を差し伸べるな、俺を哀れんでないか?と言って、凌霄は怒って店を出て行っちゃうよ。
そだったそだった、この人にはこういうところがあった(笑)
道端でケンカする2人だけど。
あー、なんだこっちもかぁ。子秋だけじゃなかった、凌霄もまた、尖尖に縋ってたか。
凌霄は、逃げ場のないシンガポールで、ただただ尖尖と一緒に暮らす妄想の中にのみ、救いを見出し、2人の子供の名前まで考えてたらしい。うーん、重い。確かに重いけど、それほどまでの重圧の中、ひとりで耐えてたってことだからなあ。

驚いた尖尖は凌霄に抱き着き、どうしちゃったの、病気なんじゃないの、なぜ誰も気付かなかったのと涙します。
凌霄の心が、ボロボロに砕けていたのを知る尖尖。
月ちゃんに、何か大学時代のことを知らないかと聞いても、月ちゃんは尖尖のことをただ知らせていただけで、凌霄のプライベートなことは何も知りません。むしろ今は、子秋のメンタルのほうが心配だと。
尖尖は向き合う勇気が欲しかったからと、海潮に電話しました。
詳しくはまだ話せなくても、海潮の声を聞けば勇気が出るって。分かるわ。そんな父親、素晴らしい。
だけど、尖尖が結婚後に海潮の世話をするつもりで一緒に住んだら、尖尖が産んだ子は尖尖よりもっと腕白だから、世話するのは俺になるって話は、めっちゃ納得してしまった(笑)
尖尖はすっかり笑顔になったけど、海潮のほうは、急にどうした?と思ったかな。ふっと笑ったのは、自分の世話をするって言い出すなんて、尖尖も大人になったなってところかな。
休憩時間を狙ってクリニックに行った尖尖は、凌霄を食事に連れ出します。
何か言われるんじゃないかと、凌霄は戦々恐々としちゃって食欲もないみたいだけど、尖尖はあっけらかんとしてる。できるだけ一緒にいるんだそうな。
なんで急にと言われて、希望通り、哀れんであげてるの、って(笑)
一人でいるとバカなことを考える。賢さは正しいことに使って。とことん哀れんであげる、兄さんがうんざりしても手を緩めない、だってさ。らしいわー。
凌霄は笑って、まだ怒ってるのか、昨夜、泣いたな?と。
全く。誰が泣かしたんだよっ。
夜は父さんを漢方医に連れて行くって凌霄に、一旦行きかけた尖尖は、無駄に背が高いと言いながら、凌霄の襟を掴んで引き寄せ、めいっぱい背伸びして、自分からキスしました。
おおお、格段の成長っぷりだなっ。
凌霄兄さん、テレながら、めっちゃ嬉しそうじゃんか(^m^)
夜、和平は車で凌霄を拾い、友達の漢方医へ。
自分の調子がイマイチって口実で、せっかく来たんだから、最近睡眠不足の息子を診てくれって、実はこっちが本題だったのね。
漢方医の見立ては、長期的に緊張を強いられ、ストレスが発散できていないと。リラックスする処方をしてくれるようだけど、重症なので、精神科を受診した方がいいと言われてしまう。

先に部屋を出た凌霄は、和平が自分を心配してくれたんだと分かって、ちょいと微笑むけど。
父さんよ。精神科なんかに行ったら、恋人が出来た時、相手に病気だと思われるとかさ、大声で話すなよ。全部聞こえてるよっ。
それでも、車の中で凌霄は、ありがとうって言いました。
和平も、今後、辛いことがあったら、俺に話せなくても、李父さんには愚痴を言えって。尖尖でも子秋でもいいから、心にため込むな、と。
ホントね。でももう今なら、ある程度は言えるはず。だと思うんだけどな。
尖尖は子秋が帰って来るのを待ち、ゴミ捨てを装ってドアを開けて、お金が入ったから貸すと、キャッシュカードを手渡そうとしました。
だあー、悪手、それ、めっちゃ悪手っ!
案の定、子秋の表情が固まり、尖尖を部屋に追い返して、俺に同情するな、と。
同情が一番嫌なんだよと言われてしまう。
しょーがない。子秋にとっては、一番借りを作りたくない、同情されたくない相手が、尖尖なんだもの。
麺館には、銭(チェン)さん紹介の見合い相手が来ていて、一緒に麻雀してました。
賀梅とはもう何もないのよねと、念を押す銭さん。そしてみんなで賀梅は顔が綺麗なだけだ、大切なのは心だ、みたいな流れに。
この相手も、結構グイグイ来るので、海潮は苦手みたいだよ。
相手が帰った後、彼女とは合わないと銭さんに言うんだけど、再婚を積極的に進めたのは尖尖だと聞いて、海潮、びっくり。
しっかし尖尖も無責任に、だいぶ調子のいいコト言ったなー。勧めるのはいいけど、直接相手を見極めてからにしなはれ。
その尖尖は凌霄の部屋にスイカを持ち込んで、一緒にパソコンで映画を見ようとしてたんだけど。
シンガポールでの話を聞きたいとせがんだら、とんでもない状況だったことを知ってしまいます。
今は歩くのは問題ないけど、雨の日は痛む。長時間立っているのは無理なので、仕事は出来ない。
最初はベッドから全く動けず、脚の感覚もなく、筋肉が萎縮してしまうので、1日4回40分のマッサージが必要だった。リハビリの医者の、きっとそのうち神経が繋がるって言葉は、凌霄自身も信じられなかったけど、信じる以外に出口はなかった。
食事は流動食。毎度凌霄がスプーンを手にして、食べさせていた。
小橙子(シャオチョンズ)の面倒も見なくちゃいけなかったけど、お陰で病室に沈黙が漂わずに済んだ。
寝たきりの陳婷は時々失禁もし、看護師を呼ぶ間に、凌霄が手を出そうとすると、暴れた。
その時、その苦しみが少しだけ理解できた。寝たきりの病人が尊厳を失う場面だったから。
手首を切ったり、家に帰りたいと叫び、凌霄が差し出す食事を払い落としたり。
車椅子で家に戻っても、何度も自殺未遂をし、それを小橙子も見てしまったり。
食事を取ろうともしないので、出来立てのお粥の鍋を持っていくと叩き落とされ、それを被った凌霄の肩に、あの火傷ができてしまった。
さすがに驚いたみたいですけどね。やったの、アンタ。
ごめんなさい、悪気はなかったの、とか、言ってましたけどね。
小橙子が持って来た薬を飲みながら、マッサージする凌霄を見て、ようやく陳婷も杖を試してみるようになったらしい。
杖を落とした物音にすごい勢いで駆けこんで来た凌霄を見て、改めて驚いてましたな。
今までもずっとそうだったのよ。何か物音がすれば、すぐに駆けつけていたから、夜もおちおち眠れなかったのよ。そのことに、あの母もようやく気付いたくれたのか?リハビリをしようと考えるようにもなってくれた。
それで凌霄も、ようやく長い夜が明けると思った、と。
なのに、未だ手放してはくれない。
今も着々と、計画を練ってるんだろう。こわ。
これほどまでに、捨てた息子に世話になったってのに、私達を捨てるの?と、この間言ってたもんな。いい加減にしてくれよ、ホント。
語った後、尖尖に寄りかかって、熟睡してしまった凌霄。
尖尖はその手を握りがら、大丈夫だよ、私が大切にすると呟きました。
もっと早く話せていたらね。離れてる時は無理だったかもしれないけど。
和平や海潮にも話せていたらね。2人は人が良過ぎて、強硬手段はなかなか取れないけど、これを聞いたら、本気で怒るでしょうよ。さすがに。
賀梅は冬冬を連れて、サロンのみんなとホテルのビュッフェで食事をしていました。
この子、多動っぽいのかもしれないねえ。
ちょっと目を離した隙に、いなくなった冬冬を慌てて捜しに行くと、ホテルのスタッフの所で、チョコ掛けのマシュマロ貰ってた。
ホッとして駆け寄り、抱き締めると、そこにいたのは子秋。
うわあ、ホテルでバイトしてるの、よりによって賀梅に見つかってしまった。
んにゃ、逆に良かったのかもしれないかな、賀梅で。
子秋がゴミを捨てに行くと、そこに人懐っこい可愛いノラ犬。
悪いな、何もやれない、俺も捨てられたって、んもー、子秋ー。
だけど、放っておけなくて連れて帰る途中、アイスを食べながら歩いていた尖尖に見つかります。慌てて追って来た尖尖は、ビーサンで滑って危うく転びそうに。
だけどこういう、すんでのところで踏み留まって静止できるのって、若い脚の筋力だよねえ。あたしゃ、もう無理だー。
でも、食べかけのアイスのカップには、子秋が急いで手放したワンコが頭突っ込んでましたよっ(笑)

バスルームでワンコを洗う子秋。
俺と同じで捨てられたから、拾ったんですと。
尖尖は、確かによく似てる、目や鼻だって、同じようにカワイイ、だって。
一緒にワンコを洗いながら、くだらない話ができるようになりつつあるね。
子秋はずっと不機嫌そうだけど、尖尖が黙ると何か話せって言うし。
尖尖も、いつまで素っ気ないつもり?と直球でいったよ(^m^)
これで少しずつまた歩み寄れればと思うものの、子秋問題はまだまだ一波乱あるのよね。
実の父親との詳細がまだ、明らかになっていないので。ふぅ。
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