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「花青歌~悪役皇子の花嫁~」ヒロイン、メインビジュ画像と顔が違い過ぎない?

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花青歌
画像出典 SPO公式サイト

ってのが、最初の印象(タイトル 笑)
ヒロインの宋伊人(ソンイーレン)は、ちっちゃい頃の本田望結みたいで、全部がチマチマッとしてる感じの子なんだけど、この写真のイメージの違いは、メイクなの?加工なの?

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目次

所感 ネタバレです

それだけでなく。
実は見ている途中で、男主役、丁澤仁(ディンゾーレン)の、また随分とおマヌケな所業やスキャンダル話を知ってしまいましてねー。
言うても芸能人、野心もプライドもあって当たり前だとは思うけど、それでも、自分を律するって大事よね。若気の至りで傲慢さをばら撒いたところで、今後にとって、何もいいことはない。ホントかウソか分からないけど、そういう噂を払拭するのがどれだけ大変か。
真偽のほどは知りませんが、スキャンダルも、失笑ものみたいですわよ。

とはいえ、中の人のヤラカシとドラマは、別モノ。
ただ、この紀楚(きそ)って役が、結構良いと思ったので、ある意味、残念です。
野心家だったなら猶更、主演級のドラマ、相当頑張って演じたはずだもの。だけどあんな話がチラついてたら今後、制作サイドは、この人を使うのに二の足踏むと思うもの。
このドラマも、撮影は2021年、オンエアは2024年。この間にってコトね…

さて、気を取り直して。

ドラマは自分の書いた小説世界に入り込んでしまった作家の奮闘。
趙露思(チャオルースー)と丁禹兮(ディンユーシー)の「花の都に虎われて」に似た設定です。
あちらも見てるんですが、なんかだいぶ忘れてしまった(笑)

ただ、あちらを見た時も思ったんだけど、ヒロインは自分の作ったお話とキャラクターなので、その世界に対しての視線が傲慢なんですよ。作者はその世界の創造神視点な訳だし、当たり前といえばそうなんでしょうけど。
だけど自分という異分子が入り込んだことで、物事の流れも、キャラクターの考え方も当然変化してく。設定した未来のエピソードだって、ある程度は読めても、詳細は変わっていく。既に作者はこの世界の神ではない。
だから入り込んだ時点で、キャラクターは思い通りに動かせる創作上の駒ではなく、自分の頭で考えて動いている生身の人間なんだと、思考を切り替えなくちゃいけない訳だけど。
作者だけに、ラノベのゲーム転生物より、そこのハードルは高いのかもしれません。

ただ、自分が都合よく加えた設定によって、キャラクターがどれだけの辛酸をなめ、どれだけの鬱屈を抱えてしまったか、みたいなことに思い至り、反省していくのは良かった。
掘り下げて書ける作家は、その設定によって登場人物が抱える内面とか、綿密に作り上げてるだろうと思うけどね。この子は、そこまでの作者ではないっちゅー話な訳だ。
だから冒頭で、読者達から大量の批判コメントを貰っちゃったってことなんでしょうけど。
なのでヒロインもそれなりに成長し、小説世界から戻った時、自分の書いた結末も変わっている。
ラブコメ時代劇って謳い文句だったけど、コメディ担当なのは、ヒロインだけだったよね(^m^)

お話は。
ヒロインがネット小説「雲夕瑶」を書き上げて投稿すると、即、その結末に納得いかない読者からのバッシングを受けてしまう。PC画面にも、結末を変えろっていうウィルスみたいな呪いの画面が現れるんだけど、それを不思議にも思わず(あれ見たら普通にパソコン使い慣れてる人は慌てると思うけど(笑)、フテ寝してしまう。
で、目覚めると小説世界の中に入り込んでいて、悪役の律王、紀楚の花嫁として婚礼衣装を着ていることに気付きます。紀楚の妃は、すぐに殺されてしまう設定にした皇后の姪、花青歌。
作者は大慌てで小説の内容を思い出し、殺されないよう立ち回り始めます。

序盤の紀楚の冷酷魔王っぷりがかなり良くて怖くて、この人、どうやったらラブに持ってけるのさーと思いましたよ。でも割と早いうちから、ちょいっちょい年相応の可愛げ反応を見せちゃうんだけどね。

元々作者の作った小説の主人公はこの人達。

花青歌
画像出典 百度百科
紀雲
花青歌
画像出典 百度百科
林夕瑶

皇后の実子である皇太子紀雲と、検視人の林夕瑶。だから小説のタイトルが「雲夕瑶」だったのね。
小説では2人はすんなり恋仲になるみたいだったけど、入り込んだ世界では、紀雲は紀楚に虐げられている花青歌に惹かれてしまう。それを承知で、林夕瑶は皇太子を理解し、支えるために皇太子妃となる。
真面目で清廉な皇太子紀雲は、本当は花鳥風月眺めて隠遁生活とかしたかったタイプの人だけど、責任感も強いから、それは叶わぬ夢だと自分の立場を弁えている。だからこそ、皇后の企みを知っても、母を裏切れずに巻き込まれてく。

悪役として設定したのが、紀雲の異母弟、律王紀楚。

花青歌
画像出典 百度百科
紀楚
花青歌
画像出典 百度百科
花青歌

母親の賢妃は、15年前に陥れられていて既に故人。紀楚は人質として南境国に送られていたんだけど、その間に様々な思惑を熟成し、母の復讐を決意して帰国。すると皇后から自分の姪との婚姻話を押し付けられ、すぐに消すつもりで花青歌と結婚。
だけど婚礼の晩、花青歌を殺せず逃げられた紀楚は、その頃から皇太子の周囲に現れ、なぜか自分がやろうとすることを先読みするように動く小青を不審に思い、興味をそそられていく。

皇太子に助けられた花青歌は、自分は花青歌ではありませんーと言い張り続けるんだけどね。でも皇太子の窮地を救う代わりに、自分に疑惑の目を向けている紀楚の侍女にされちゃうんだけどね。
そこで、暗黒魔王みたいな紀楚に、慈愛の心を目覚めさせて復讐心をやわらげれば、自分も殺されず、メインの登場人物達も守れ、結末も変わるのではないかと、そうすれば元の世界に戻れるのではないかと、ジタバタドタバタ奮闘を始めると。
バッシングを受けた結末は、紀楚が紀雲を殺してしまうバッドエンドだった訳なのでねー。
あ、小青が花青歌だってことはバレますが、その頃には紀楚は花青歌に惹かれてます。命の危険は割と早めに回避したと思うな。

カップルはもう一組。
紀雲と紀楚の妹で、皇后の娘である紀菀児(きえんじ)と、懸医閣の閣主、神医公冶棋(こうやき)。

花青歌
画像出典 百度百科
公冶棋
花青歌
画像出典 百度百科
紀菀児

紀菀児は読書家で頭のいい公主なんだけど、公冶棋に一目惚れしてしまい、無邪気に積極的にアプローチ。だけど一族を滅ぼされていた公冶棋は、目的を同じくする紀楚と共に動いてた。それでも、真っ直ぐな紀菀児に絆され、復讐を断念して一緒に生きることを決意するものの…

紀菀児が可哀そうだったけど、もっと可哀そうだったのは公冶棋のほうじゃないかなあ。
あの「一緒に連れて行く」って台詞が、私は妙にイヤでした。
残された公冶棋が、自分の行動も相まって、多分一生モノってくらいに立ち直れないだろうことも、理解してたかな。どうしようもなくてとは言っても、あれで満足したのは本人だけだから。

紀雲といい紀菀児といい、表面上は隙なく善人を装っていた皇后に育てられたからか、基本、とってもいい人達なんだよね。それで、長年裏で暗躍し続けて来た母親を、どうしても断罪できない、見捨てられない。紀雲なんざ、苦悩の末とはいえ、何度も加担してしまう。おバカッ←(笑)

紀楚の異母兄、紀峰も、ダメ皇子には違いなかったけど、その実、全く権力欲なんて持ち合わせてなかった。紀雲が皇帝になって、自分は気楽な王で過ごせればいいと思ってたし、紀楚のことだって、仲良かった子供の頃を懐かしがって、いつの間にか兄と呼んでくれなくなっちゃった、寂しい…って内心思ってたらしかったのに。

それもこれもみんな、野心の強い皇后や紀峰の母である韋貴妃のせい。2人共、子供のためと言いながら、自分の権力を守るために動き、子供の意向なんて聞きもしなかった。
ただそれも、皇帝が余りにも凡庸だったからかもしれません。
皇帝が一番愛していたのは、紀楚の母、賢妃。だから彼女は狙われた。
だけど賢妃亡き後も皇帝は、その裏にあった陰謀を暴こうともせず、ただこっそりと姿絵を隠して眺めてるだけだった。渦巻く女たちの陰謀の抑止力にすら、なれなかった。

物語の流れや、花青歌以外のみなさんは、結構シリアスなんですよ。
だけど、花青歌と各話のサブタイトル(これは日本のお仕事なの?)だけがコメディ仕様で、そこに拭い去れないB級感が滲み出ちゃうっていう、不思議なドラマだったなあ(笑)
でもそこそこ面白かったのが、なんだかちょっと悔しいのよっ←(ナンデ)

花青歌と紀菀児と林夕瑶が、するっと仲良くなるのも可愛らしくって良かったし。皇帝の子供達4人も、元々は仲良しで、親世代のせいでギクシャクするようになったけど、紀楚も含めて、本当はみんな心根は悪くないんだと、紀菀児だけはちゃんと信じていたのも良かったし。
紀楚が花青歌と過ごすことで、少しずつ変わっていくのも、上手く描かれてたと思うんですよねえ。髪型が変わったのが象徴的だったのかな、あれ。

終盤は、花青歌の手が時々消えかけ、もう時間がないと、紀楚にも本当のことを打ち明ける。
半透明になって、目の前にいるのに触れられなくなったことで、紀楚も全てを理解する。

花青歌が消えた後、物語の中の紀楚は皇帝になるんだけど(皇太子は殺さない)、元々一番皇帝としての才があった彼は、花青歌を想い続けて再婚しないまま、しっかりと国を治めて寿命を迎え、亡くなったってのも、いいまとめ方でした。映像にはなってないけど。
で、そんな紀楚が望み続けていたのは、物語の中での死後、現実の世界に転生することだった、と。
そしてそれが、最後の最後に実現に至ったというファンタジー。
「花の都に虎われて」も「時をめぐる花嫁」も同じラストでしたな。

あ、紀雲と林夕瑶は、無事に隠遁生活を送れたようで、メデタシメデタシだったらしい。
うーん、やっぱり公冶棋と紀菀児だけが、随分と気の毒でしたわ。
ちなみに公冶棋は、一生紀菀児の墓守をして過ごしたらしいよ。ほらー。才能のあった神医としても、復活できなかったんじゃないの?きっと紀楚が随分とフォローしただろうとは思うけど、無理だったんじゃないの?自分が犠牲になる選択って、美談のようで実は違うよなー。

1話30分ほどで、さくさくと進むので、36話あっても体感はもっと短いです。
お時間があればぜひ。

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作品情報

  • 制作 2024年発表 全36話 优酷
  • 原題 「花青歌」
  • 監督 沈金飛
  • 脚本 沈金飛、杨晔敏、张芩、孙艳黎、冯敏、林青、郭祥宇

人物相関図

花青歌 人物相関図
画像出典 公式サイト
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