王七。王七なあ(笑)
悪人じゃないのは分かってても、こういう調子のいいタイプ、苦手なのよぅ。
明鏡堂各人個別エピソードなんだけどさ、王七のは余談よ、余談っ(どんだけ苦手だ 笑)
ってな訳で、息子のホラ話の手紙を真に受けた王七両親が、大理寺に突撃してくる15話からです。
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所感 ネタバレです
何も知らない両親も可哀そうよ。息子が大理寺少卿になったって知れば、そりゃ喜ぶよ。
大理寺の門前にいた陳拾や孫豹(そんひょう)達が、大理寺内には入れずに、王七のいる阿里巴巴(アリババ)の屋敷に回収するんですが。
崔倍(さいばい)に両親の碁の相手をさせて、4人はひそひそ話。
あの晩、王七は、解雇されたって手紙を書くのが辛くて、悪酔いし過ぎて、少卿になったっていう見栄っ張りの手紙を書いちゃった。その上、酔っぱらって駅站(えきたん)の扉に手紙を差し込んでしまい、翌朝、慌てて回収に行ったら、駅站では、朝一の早馬で出してくれちゃってた。
阿里巴巴んちの便箋を使ったもんだから、駅站の兄さんは、いつも心付けをくれる阿里巴巴の手紙なら、ささやかな恩返しだと、料金も払ってないのに送ってくれちゃったらしいわ。いい人爆弾(大笑)

王七は父親から、理不尽なくらい厳しく育てられたみたいなこと言ってるけど、父親は、口八丁だけの王七を、性根から叩き直そうとしてたみたいに見えるんだけど?
ともあれ、聖寿節で大理寺は3日間お休み、李餅も皇宮の宴に行ってる、この間になんとか両親をやり過ごそうと王七。
正直に話して謝ればいいのに、いつもこうして表面だけ取り繕ってバレてきたから、父親には信用されてないんじゃないの?
その頃、皇帝の宴に出席していた李餅は、上官檎(じょうかんきん)の父親、兵部尚書の上官璉(じょうかんれん)と顔を合わせてました。邱慶之(きゅうけいし)も刑部の馮簡(ふうかん)侍郎もいるよ。
そこに、仮面を被った奇妙な舞踊団が現れます。
異様なんだよね、センターの人物が特に。もしかしたらこれ、一枝花なのかもしれないんだけど、こんな皇帝の宴にひょいひょい入り込めるんなら、皇宮のセキュリティ、甘過ぎやしない?
仮面の踊り子に挑戦され、その振り付けを解読した李餅は、皇帝から踊り子共々蓮の花の灯籠を、ご褒美に貰ってます。こんなデカくて派手なの、褒美ってより、イヤげものってヤツだけど(^m^)
大理寺を見学したいと言い出した、王七の両親を案内する明鏡堂。息子だけ官服を着ていないとか言われ、王七は李餅の、少卿の黒い官服を着ちゃうんだよ。
そうこうしているうちに、外出していた上官檎と胡四(こし)が帰ってきちゃいました。
違和感を覚えていたらしい王七パパは、すぐ息子が嘘ついてたことに気付く。やーっぱりね。
デカイ蓮の花持った李餅も帰ってくるんだけど、こちらも案の定でしたよ。李餅が王七解任の書類に判を押さなかったのは、悔い改めて欲しかったから。なのに反省するどころか、こんな騒ぎを起こすんだから。
いよいよクビかとなった時、両親が、息子にもう一度チャンスをくださいと頭を下げます。
王七も、今までの小手先のやり方や小賢しさを認め、下働きでもいいから残して欲しいと頼みました。
李餅に意見を聞かれた上官檎は、明鏡堂のことは李餅が決めればいいけど、2年見てきて王七の有能さは認めていると言ってくれたよぅ。お、良かったね。そなんだよ、バカじゃないのよ。コ狡いだけで(笑)
崔倍も今日王七が少卿のふりで指示を出した書類を見せ、それがきちんとしたものだったのを見た李餅は、明鏡堂に残ることを認めてくれました。録事に降格だけど。
更に罰として、官服を弁償しろ、だって(笑)布や衣裳の仕立ての商売をしている王七の両親は、その恩情に喜んじゃった。翌日、大量の色とりどりのお菓子の差し入れが入ったわ。
李餅も参加で一緒にわいわい。でも崔倍だけはなぜか、柔らかいお菓子じゃなくて、素手で胡桃を割ってもくもく食べてる。へぇ、意外だ。

王七問題が落ち着いた明鏡堂は、それぞれがスパルタで陳拾の教育に当たり始めます。
疲れ果てた陳拾は、占い師の袁不二(えんふじ)のところで居眠り。
袁不二、目付き悪いし素っ気ないけど、いい人なんだよね。無料で占ってくれたりして。
水に繋がりが出来る、兄貴のことも見通しは立つ、だって。
で、今回ようやく気付きましたよ。どこかで見たことのある袁不二。
「七時吉祥」の紅線翁だったーっ(笑)やだー、今まで全然分からなかったー(^m^)
その帰り道、陳拾は赤い髪の男とぶつかり、男の落とした巾着袋を拾いました。
うーん、この赤くて長い髪ってさあ…
だけどすぐに陳拾の前に現れた探し物をしている男は、陳拾の差し出した巾着を見て、母が刺繍してくれたものだと喜ぶ。赤い髪の男がこれをスり、それを落として陳拾が拾った?
なんて偶然があるもんか。陳拾は故意に巻き込まれたのでは?
男は荷車に大きな樽を乗せ、水を運んでいると言ってました。早速出て来た、水。
それにしてもさ、陳拾が戻って扉を開けた途端に背負い投げって、やり過ぎだよ、孫豹。しかもみんなでいろいろお使いを頼んで、それが不備だと文句言ったり、繕い物や修理も全部押し付けたり。優しい陳拾が、何も言わないのをいいことにして。
李餅は李餅で、一枝花の情報がなさ過ぎて頭を抱えてました。そんな李餅を見て、陳拾は理不尽な扱いも兄を探したいって希望も、強く訴えることはできません。
そこに龍王廟で殺人事件。既に刑部の馮侍郎も来てました。
遺体は龍王像の中に隠されてたらしく、不自然に体を曲げている。
発見者は、酔っぱらって参拝に来た船乗りたち。被害者は、港で夜警をしている劉福。夜警の職について3年で、身寄りはない。亡くなって数日経っており、死因は港で積み荷の上げ下ろしに使う棒で頭を殴られたこと。
馮侍郎は、必要事項を話すと、事件を李餅に押し付け、にこやかに帰ってっちゃった(笑)
像の背中にはわざわざ穴が開けられてた。手には笏を持っていたらしいけど、木の板のそれは床に落ちてた。周囲には引きずった跡や、高価な香辛料みたいなのが落ちていた。
港で積み荷の盗難があり、多分常習。3年も夜警をしていた劉福が何も気付かないのはおかしいので、劉福も加担していたのではないか、仲間割れではないかってところに、推理は落ち着きます。
みんなが港の聞き込みに出て行く中、李餅は像の傍らに落ちていた酒瓶の匂いから、その酒がどこで提供されたものかに気付きます。猫パワー。陳拾を同行させて、港の酒場へ。
港の作業員たちは、捜査に非協力的。どの船も、盗みには遭ってないと言う。
王七は、不審な動きをしていた男をつけ、男が火をつけた手紙を押収。
李餅たちの行った酒場の主人も、知らぬ存ぜぬ。だけど店に残っていた物乞いの趙という男が、当然の報いだと呟きました。酒場の主人も何か知ってそう。
胡人の船を見つけた阿里巴巴は、何やら腰牌を見せて話を聞きます。相手はそれを見て礼をしてたから、隠してるみたいだけど、やっぱりお金持ち阿里巴巴は、それなりの立場にある人みたいだ。
この港の船は、半年前から高価な積み荷ばかりを狙った盗みに遭っている。ただ少量なので、目をつぶっているものの、この港を避ける船も増えている。更に一昨日の夜は、ある船が停泊し、半時もしないうちに出航して行くのを見たと。
李餅と陳拾が趙に話を聞くと、賊が港で盗みをし、劉福がその片棒を担いでいたのは、みんなが知っていて知らないフリをしていることだったらしい。そして劉福はその賊に殺された。
劉福の仕事場には船の札みたいなのがあったんだけど、全部白く塗りつぶされていました。
李餅たちが捜査に来たことで、誰かが鐘を鳴らして作業員達を集め、札の名前を消した?
その時、李餅は誰かがこちらを監視しているのに気付き、急いで追いかけます。
李餅が追い、陳拾が花火を上げます。
だけどそこに、なぜか金吾衛も。
追いついた黒装束は、闘技場の胡姫かな?胡姫は陳拾を捕まえて暗器を突き付け、王七たちが駆け込んで来た隙に逃げて行きました。でも李餅は、胡姫がケガをしていたのもちゃんと確認してますよ。
邱慶之(きゅうけいし)は、殺人があったと聞いて様子を見に来たら、大理寺の花火を見たので協力しようかと、とか言ってるけど。港も金吾衛の管轄らしいんだよねえ、面倒な。
李餅は相手にしないで帰っちゃうけど、ここにも邱慶之が出張って来る何かがあるってことだ。

港にいる人達は、酒場も含めて全員が共犯ではないかと、李餅が気付きます。
夜中に停泊した船に特別なものがあり、それを盗んだが、内輪揉めに発展。船情報の札が塗られたのは、その船の停泊情報を消すためだったのでは?
ただねえ、陳拾のせいで犯人を取り逃がしたと、本人も明鏡堂も思っちゃう。王七なんかまともに本人を責めるしね。
李餅は気遣ってくれるんだけど、足を引っ張ってるだけだって、陳拾はめっちゃ落ち込む。
黒装束が残していった暗器を持って、李餅は胡姫のところへ。
陳拾は、休憩所で明鏡堂のみんなが、陳拾はいいヤツだけど使えない云々と話してるのを聞いちゃうんだよ、可哀そうに。
確かに最初は、イラッとするくらい世間知らずでお人好し過ぎたけども。あたしゃ王七よりずっと好きだよっ(にぎりこぶしっ)
李餅は胡姫がわざと暗器を残し、李餅と連絡を取ろうとしていたことに気付いてました。
胡姫もまた、あの日、突然現れて戦った李餅が、大理寺の少卿だと調べてた。
足元を見られないようになんでしょうが、頼み事がある割にはふてぶてしいな(笑)
胡姫には入手したい品があり、劉福から受け取るはずが、受け渡し場所に来なかった劉福は殺されていた。手がかりを探しに港に潜入したけど、多勢に無勢でケガをしてしまった。動けない自分の代わりに、李餅に協力して欲しかったみたいだけど。
劉福はその品物のせいで殺され、それは一枝花に関係するものではないか。
李餅は、品物を見つけたら胡姫に渡すという条件で、胡姫が一枝花を探す理由と、その品物と一枝花の関係を教えて貰う約束をします。
街を歩いていた陳拾は、袁不二から、兄からの手紙を受け取りました。
急いで李餅のところに行って読んで貰うと、自分は元気だ、心配するなとだけ。
陳拾は、自分は役に立たないからと、休みを貰って兄を探しに行くことに。
喜び勇んで行っちゃった陳拾だけど、李餅は陳拾が自分を役立たずだって言うことを、すごく気にかけてるね。あの心根を気に入って側に置いたのは自分、こんなふうに陳拾を傷つけるつもりじゃなかったって思ってる感じかなあ。
翌日、港の物乞い、趙の遺体が発見されました。
趙の家を捜索した李餅は、家探しの跡に気付きます。夜中や早朝にこの周辺でクズ拾いをしていた趙は、何かを見てしまったか、例の盗品を拾ってしまったのではないかと推理。
大理寺に戻ると、上官檎が来てました。
また金吾衛が介入してくると言ってきたらしく、邱慶之の扱いには慣れているから、任せろと。
おおお、ようやく仲間っぽくなってきたっ。
上官檎は上官檎で、今までバカにされてきた邱慶之の鼻を明かしたい。李餅の怪事件捜査の手腕は分かっているから、李餅には捜査に専念させて、邱慶之を誤魔化すのは任せろってことね。
港の作業員たちは出入りの際に検査があるため、盗品を持ち出すのは、港の外の共犯者だと分かります。でも捜査が進まないのは、港の作業員たちが庇うから。
ならばと、王七の変装の術を使い、潜入捜査をしてみることに。
袁不二のところにいた陳拾は、手紙を渡しに来た男を教えられてびっくり。あの巾着の水売りだったよ。うーん、あの陸って男に、陳拾、兄の名前言っちゃってたよね。陸は陳九の家も知ってると言うけど、やっぱり怪しいなあ。陳拾は何も疑うことなく、付いていくんですが。
港の作業員として潜入していたのは、王七と崔倍。だけどなんとなく監視されてるよね。
一日が終わって、2人が酒場に行くと、そこには阿里巴巴と孫豹が客として座ってました。
船情報の札に細工をして、4人が特定の船をターゲットにして動いているのを、酒場の客も作業員達も、みんなで監視してるよねえ。様子を窺っているのは大理寺もいるから、敵だけじゃないけど。でもこりゃ、失敗するな。
近くの小屋には、李餅と上官檎が待機してました。でもそこで、李餅は上官檎から、登用試験のためとはいえ、陳拾に苦行を強いていただろうと言われてしまう。そこまでは知らなかった李餅はびっくりだ。
ただ最近の上官檎の軟化は、李餅を認めたのと同時に、李餅の影響で自分の部下もマシになってきたからみたいね。
案の定、明鏡堂の4人は捕まり、船倉に閉じ込められ、船底に穴を開けられてしまったよ。
4人を捕えたのは、元軍人。全部が見当はずれだと言われた4人は、船倉で溺れそうに。
李餅と上官檎も綱が切られて船が港を離れていると聞いて飛び出してったけど、船倉までは気付かず。
それを助けに来たのは、金吾衛だよ。明鏡堂を捕えた3人までしっかり捕まえてたよ。
港の監視の中には、金吾衛もいたんだな。
街の金吾衛に気付いた陳拾も、陸に日を改めると言って港に急ぐと、既に助け出された明鏡堂と金吾衛たちがいました。
犯人の3人も金吾衛に持ってかれてしまいます。
今回の失敗で責任を感じた李餅は、水売りの陸から情報を得て、兄が見つかったという陳拾に、縁があると思って引き止めたけど、兄君が見つかったなら、いつ辞めてもいいぞって、辛そうに言う。
いや李餅くんよ。この人、あの3年前から、相当に孤独だったのでは?陳拾の底なしのお人好し加減に、かなーり癒されていたのでは?
おまえたちも好きにしていいぞと言われた明鏡堂も、だいぶ李餅が精神的にキちゃってるのに気付いたねえ。逃げるように走り去ってく李餅の後ろ姿が悲しカワイイ。
一方、犯人を拷問していた金吾衛。邱慶之は来仲書(らいちゅうしょ)に、例の物の在りかを聞けと言ってます。例の物て。やっぱりこの人も、それが何かを知ってるんか。胡姫と狙いは一緒か。
考え込む李餅の元に、明鏡堂が謝りに来ました。
陳拾を手放すことに、こんなに李餅が落ち込むなんて思ってもみなかったんだね。以前は、なんであんなに使えないヤツを少卿は気に入ってるんだか、なんて言ってたけど。今では、今回の失敗は2人のせいじゃないと、スパルタ過ぎたことも謝り、陳拾は私達が引き止めます、と。
李餅は、育て甲斐があって引き止めてたけど、やり過ぎたかもしれない、そもそも陳拾は兄を探しに来たのだから、気にするなって、いなくなっちゃった。
翌日、綺麗に洗った王七の靴も、繕いが済んだ孫豹の稽古着も、間違えて買えなかった崔倍の紙も、きちんと揃えて残した陳拾は、阿里巴巴に貰った習字の手本を持って、大理寺を出て行こうとしてました。
みんな気まずそうな顔で、崔倍くんなんかホロッとしている。そこに来た李餅も悲しそうだ。
と、陳拾が思い出したように、港で拾ったという矢じりを李餅に渡します。陳拾には矢じりに書いてある文字が読めない。そこには「邱」とあったよ。邱慶之が港で、もやい網に矢を放って断ち切った証拠。王七たちが閉じ込められた船の綱を切ったのは、邱慶之ってこと?
李餅はそれを持って急いで飛び出して行き、上官檎と共に邱慶之の元へ。
李餅が、そこまでの力量はなさそうな賊が、なぜ大理寺の罠を見破って綱を切れたのか、これで合点がいったと矢じりを見せます。
とぼけようとした邱慶之に、日ごろの恨みが溜まりまくっている上官檎は、だだーっと邱慶之を責める。李餅もきょとんとしちゃうくらい(笑)
要するに邱慶之は、犯人を自分の手元で調べたくて、大理寺の罠に乗じて船の綱を切り、分かり易く自分達が逮捕したみたいだよ。明鏡堂の邪魔もして、犯人に捕まえさせたのかもしれないけど、そこまでは分からん。
こんなやり方をした邱慶之に対して、誰かが兵部と刑部に作り話を吹き込んだら、困るのでは?と脅す上官檎。めっちゃ生き生き(^m^)
李餅が、尋問が済んだら犯人を引き渡してくれれば相殺にするというと、邱慶之は犯人は盗みと殺しを自白した後、拷問死してしまった、ですとっ。うわあ、誰だよ、殺したの。来仲書か?邱慶之の命か?
3人とも退役軍人で、まともな働き口がなく港で働いていた、程度の情報しか調書にも記載はない。金吾衛のほうはもう用済みだそうな。てかさ、ブツの在りかは吐いたんか?だから文字通り、用済みだったんか?
陳拾は今度こそ陸と共に、兄の家へ。
陸から兄が残したという質屋の預かり証の半券を貰い、質屋で半券と照合すれば、兄が陳拾のために預けてあるはずの金が引き出せると聞きます。
陳拾は、お世話になったから、陸にもお金を分けると言うのよ。
李餅たちは、最初の龍王廟に立ち返っていました。
3人は殺しと盗みは認めたけど、盗品の隠し場所とそれを運んだ外部の協力者は不明のまま。
人知れず、港から物を運び出せるのは、作業員ではないのに港に出入りできる人物。
趙の言葉を思い出した李餅。井戸も枯れたと。水売りか。
港の船情牌は目くらましだった、他に連絡手段があるはずだと崔倍。
そこで李餅は、陳拾が最初に目を付けた、龍王の像は手に何かを持っていたはずってところに気付いたよ。あれは笏ではなく、伝言板だったのだと。
そしてようやく、水売りが陳拾に接触していることを思い出し、急いで飛び出します。
陳拾が質屋に行くと、質屋は照合する半券を陸と同じ刺繍の巾着袋から取り出しました。
ちょいと不審に思う陳拾。受け取った木箱には鍵がかかってます。
兄の家に戻るとまだ陸がいて、鍵も預かっていたんだと、同じ巾着袋を出したよ。
母の刺繍だと言っていたのに、なぜ兄が残したはずの質屋の半券が同じ袋に入っていたのかと、流石の陳拾も陸を怪しみ、箱を渡しません。
はい、陳拾も殴られて気絶だ。
自分で殴っておきながら、陳拾が気が付くと、目が覚めたかとちょっと心配そうな陸。
木箱は盗品で、お前は賊の仲間かと聞く陳拾に、バカではなさそうだが人を信じ過ぎると。
陸は、陳拾はいいやつだからと、劉福が死ななければならなかった理由を教えてくれます。
これは忠告だと、この世で最もなってはいけないのは、善人なんだ、と。
劉福も含めて、賊はみんな退役軍人。暮らしのために港で働いていた。
でも河が塞がれ、仕事だけでは家族を養えなくなり、仕方なく盗みに手を染めた。
盗品は龍王廟で仕分けをしていたが、ある晩盗んだその木箱を、劉福は奪い取ろうとした。
陸が弟と共に従軍していた頃、士官が乗り込んで来て天幕を調べると、弟の寝床からこれが出て来て、弟は戦利品の横領という無実の罪を着せられ、その場で処刑されてしまった。
弟を庇ってくれた仲間達は、軍功を挙げていたにも関わらず、俸禄は貰えなかった。賊に仕立て上げられたのならと、その時の仲間達が一緒に賊になってたみたい。
あの巾着は、兄弟の無事を祈って、母親が刺繍してくれたもの。だから2つあった。
そして、この箱の中に、弟の寝床から出て来た物を見つけたことで、軍営で自分達を陥れたのが劉福だと分かってしまった。
んーと。質屋に預けたのは誰さ?
趙を殺したのは、渡すべきものを渡さなかったからって、箱?なんであの場から趙が拾えるの?あの晩、劉福を殺して箱を取り戻したんじゃないの?なんでわざわざ質屋に預けまでして、陳拾を使って、秘密を知る人間を増やした?
ハテナが多過ぎる。
そこに李餅たちが駆けつけます。
陳拾に短刀を突き付けた陸は、孫豹から学んでいた体術を陳拾に使われて倒れ込み、箱は火鉢の中に。
結局中身はナンだったのさー?あの程度で燃えるものだったら、書類?
あの箱を盗んだ晩、劉福は伝言板で今日盗めっていう連絡はしてなかったらしい。じゃあ、伝言板を使って箱を盗ませたのは誰か。
謎は残るねえ。箱をわざわざ質屋に預けたことも含めて。
陳拾は、自分が兄に拘る余りに、またみんなに迷惑をかけたと落ち込み中。
王七が、おまえは期せずして囮捜査をしたんだと慰めてる。まー、珍しい。
孫豹も、陳拾が教えた体術を使えたことを褒め、崔倍もみんながいたから解決できたと言う。
李餅にも、過ちはあったが、みんなが必要だと証明された、まだ去る気かって言われた陳拾。
自分がフラフラしてたらまた迷惑をかける、戻った以上一生懸命やるってよ。

陳拾が残ると知って、ニヤニヤの抑えられない猫さん(^m^)
一見落着ではあるものの。たっくさんの謎が残ってます。
胡姫も邱慶之も同じものを狙っていて、それはあの箱の中にあった。あれで焼けてしまったのかは分からないけど。それがもしかしたら一枝花に関係することかもしれなくて、軍営にもその秘密を知る人物がいた。なぜかそれを使って、全く関係のない陸の弟は劉福に陥れられた。
あのさ、そんなに大事なものなら、劉福も軍営も、なんで無関係の兵を陥れるために使ったの?
陸だって、なんで陳拾を巻き込んだの?
あの箱の中身に関係する人達、秘密裏に動けばいいのに、なんで無関係の人達を巻き込んで話を大きくするのか。全く、意味が分からんぞ?
ってことで、ここで一息。20話の最初までです。
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作品情報
- 制作 2024年発表 全36話 爱奇艺 (U-NEXTでは48話)
- 原題 「大理寺少卿游」
- 原作 「大理寺日志」RC
- 監督 王威(尚食)
- 脚本 魏思远、黑玉、姜来

人物相関図

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