「大理寺日誌～謎解く少卿には秘密がある～」を見ています【2】ひとまずU-NEXT版４話まで。

2025-06-15

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U-NEXT版12話までの事件は２つ。
陳拾(ちんしゅう)と李餅(りへい)の出会いとなる妖猫事件と、員外郎(いんがいろう)事件。
妖猫事件を解決して、李餅は故大理寺卿の息子であることを明かし、大理寺少卿として復帰。
そのうち、陳拾にだけは、半人半猫とバレてしまうんだけど、動物好き陳拾は驚くものの別に怖がらず、忌避もせず。この子ならそうだよねえ。むしろ部屋にせっせと猫グッズを揃えてくれたりするのよ(^m^)

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所感　ネタバレです

さて、妖猫事件。
お堀の側で、馬車の中に妓女が取り残されていた。彼女の証言によると、一緒に乗っていた官吏の虞侯(ぐこう)は妖猫に殺され、御者も行方不明。ほどなくして虞侯の遺体は、朱雀門の上で発見され、体には獣の爪痕のようなものが残されてた。
朱雀門は正月の祭祀の時に高官達が通って来る場所らしく、事件が解決しないことには不吉。

そんな時に、陳拾と猫李餅がセットで別の事件現場にいたもんだから、丁度いいや、怪しいから妖猫事件の容疑者として捕まえちゃえ、だった訳だ。
その上、大理寺少卿上官檎(じょうかんきん)は、明鏡堂が捕まえた失踪誘拐事件犯人の手柄も横取り。

前回もちょっと触れたけど、落ちぶれている大理寺は、なんとか事件を解決しないとまとめて失脚しそうな状況な訳です。
でも明鏡堂も、査定を控えて、今回はちゃんと手柄を立てようと頑張ったのは確か。王七の策は、詰めが甘いところもあったものの。
それなのに、今まで２年、何の手柄も立ててないのに、査定があるからって急にやる気を出したってのも、上官檎には気に入らなかったのかもしれないけど、ちょっと酷い。

とはいえ、結局この犯人は、金吾衛管轄の牢からの脱獄犯だったから、上官檎も犯人を金吾衛将軍、邱慶之(きゅうけいし)に横取りされた上、礼部尚書からの伝言だと、妖猫事件の解決を急かされる。
この礼部尚書の呂清(りょせい)は、妖猫事件を大理寺に押し付けて責任を取らせるつもりのようで、大理寺卿の座を邱慶之(きゅうけいし)にチラつかせてたり、邱慶之も部下の来仲書(らいちゅうしょ)に大理寺少卿の座をチラつかせたりしてる。呂清は、大理寺を息のかかった人物で固めて、牛耳りたいのかね。

そんなこんなで邱慶之が、やたら上官檎を追い詰めてくるんだけど、上官檎は跳ね返すことも出来ず、更にそれを明鏡堂に押し付けるんだわ。
猫も陳拾(ちんしゅう)も、現場にいただけの参考人だったのに、そう訴えても話を聞かず、勝手に妖猫事件と結び付けて牢に入れたのは自分なのに。２人が逃げたら、容疑者を連れて来た明鏡堂の責任だと言う。
大理寺全体の責任逃れのため、失敗しても、明鏡堂だけ切ればいいと考えたんでしょうが。
それを、孫豹(そんひょう)がズバリ口にする辺り、ちゃんとこの人は状況が見えている。
でも猫と陳拾の誤認逮捕は、大理寺全体なんかじゃなく、上官檎の責任よね。

上官檎も、たいした経験はないんでしょ。３年前の大理寺卿暗殺事件の時にはいなかったみたいだし。
この時、上官檎は即、陳拾と猫の手配書を作っちゃうんだけど、後になって、この行動もまた、邱慶之に足を救われるネタにされちゃうんだよ。明鏡堂もポンコツだけど、上官檎も相当使えない。

今更ながら、金吾衛や刑部や大理寺の担当が分かりにくいと思って、あちこち見てみたら、衛星劇場のサイトにこう載ってました。

事件をめぐっては大理寺の捜査に介入したり、逆に捜査協力をしたりと、大理寺と複雑な関係にある金吾衛と刑部。中国ミステリー時代劇によく登場するこれらの機関は唐の時代、大理寺は刑罰や裁判などを担当し、中央政治機関の一つで刑部は司法を担当。重要案件には大理寺と刑部、そして行政監察機関、中央司法機関である御史台が合同であたった。一方、金吾衛は皇宮と官府の治安維持を担当。とすると、金吾衛の邱慶之が市井で起こった事件に介入するのは越権行為にも思えるが、皇宮の治安維持のためといえば許されるのか？　ちなみに役職でいうと、大理寺卿は長官、少卿は次官、刑部や吏部などでは尚書が長官、侍郎が次官にあたる。他の人気ドラマで探してみれば、「君子盟」の主人公の蘭珏は礼部侍郎、その友人の王硯は刑部侍郎で、「宮廷恋仕官～ただいま殿下と捜査中～」の殿下こと蕭瑾瑜は、なんと若くして三法司（刑部・御史台・大理寺の併称）の長官となっている！
衛星劇場大理寺日誌

なるほど。やっぱり、はて？と思ったのは私だけじゃなかったのね。
金吾衛は皇宮と官府の治安維持を担当する部署。
遺体が朱雀門に置かれた上、被害者は官吏だしってことか。なら大理寺じゃなくて、金吾衛の担当でもいいところ、礼部尚書の意向で大理寺が担当せよ、な訳ね。
ただそれも、この後に分かる、３年前の類似事件を、大理寺がロクでもない収め方をしたからだよね。それすらも呂清が関係してたのかもしれないけど。

いずれにしても、今のところ邱慶之は、何か考えがあって動いているっぽいのかな。魏哲鳴(ウェイジャーミン)の表情見てると、礼部尚書と完全に意を同じくしてるようにも見えないんだよね、なんとなく。上手に立ち回っているように見える。大理寺のテイタラクをチクチクしながら、本気で大理寺乗っ取りを画策してるのかってのは、未だ不明。こんなヤツらより、自分のほうがマシと思っても当然っちゃー当然ではあるけど(^m^)

あ、礼部尚書の呂清役の岳旸(ユエヤン)は、「贅婿」でも「偽装者」でも、癖のある役で出てたベテランさんで、今回は、いかにも悪役面で登場してるので、まあこの人が黒いのは間違いない(^m^)

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猫李餅に助けられた陳拾は、大理寺の者だと言う李餅と一緒に行動するようになります。
連れて行かれたのは、３年誰も住んでいなかった李家の屋敷かな。
まずは誘拐されて使われていた女の子の親捜し。

その前にご飯を食べに行った酔仙居で、前回も書いた、店の主人の失踪を推理してしまう李餅。
その後、済慈堂に預けられていたあの子、顧小環(こしょうかん)を李餅が引き取りに行っている間に、槐の木の下で待っていた陳拾は、そこで店を開いていた占い師の袁不二(えんふじ)と知り合います。
袁不二には全く客がいないのに、向かいの水辺の占い師には長蛇の列。妖猫事件に乗じて、護符を売って儲けてるらしい。
袁不二から、神都では何年も前から人が失踪する事件が相次いでいると、妖猫事件の噂を聞いた陳拾。

その時、向かいの占い師をイカサマだと殴りに来た男がいて、陳拾は止めに走ってっちゃうんだよ。昨日脱獄したってのに、何してんだ、アンター(笑)
でもそこに役人が来て、占い師は脱兎のごとく逃げてっちゃいます。

李餅の素早い指示で、陳拾は荷物を袁不二のところに置いたまま、急いでその場を離れるんだけど。
袁不二の横の塀には、丁度陳拾と猫の手配書が張られたところでした。たまげる袁不二。

だけど李餅も、ちょっと目を離した隙に、あんな騒ぎに首突っ込んでるとは思わないよね。黙ってお留守番もできないタイプか…っていう(笑)役人が手配書を見てたら、危なかったじゃないの。

そんな陳拾を見つけようと、人探しなら占いだと、孫豹(そんひょう)と阿里巴巴(アリババ)から、袁不二のところに引っ張って来られた王七(おうしち)は、陳拾の荷物を見つけて慌てて追いかけるー。
でもま、この人達に捕まえられるはずもなく。
大理寺に戻ると、上官檎からは３日以内に解決しろと念を押されてしまうというね。

その頃、李府の掃除をしていた陳拾と顧小環。
顧小環はスリもかなり堂に入ってたし、小さいながらかなり逞しい上、陳拾より言葉を知ってるんだよ(^m^)
そこで陳拾はようやく自分と白猫が、妖猫事件の犯人にされちゃったことを知る。
神都を離れろって言う李餅に、逃げたら本当に犯人にされてしまうと陳拾。
仕方なく李餅は、陳拾に役人の恰好をさせ、顧小環の持っていた父親の手作りだというデンデン太鼓から推理して、顧小環を修戻坊(しゅうれいぼう)という地区に連れていきます。

修戻坊にあった厩舎には、顧小環の父親の同僚だった張がいました。
父親は、虞侯が殺された時の御者で、妖怪に食われたとされちゃってるらしい。
顧小環が失踪した後、父親はたくさんの似顔絵を作って必死で捜したけど、娘は妖怪に食われたと噂も飛び、母親は心労で亡くなってました。
妖怪などいないと李餅が言うと、妖怪の存在を大理寺も役所も認めたんだと張。

3年前、神都からは大勢が失踪し、大理寺と役所はそれを妖怪の仕業で片付けた。家族がどんなに訴え出ても、それ以上の捜査をしなかった。朝廷は法師を呼び、劇団に現れた妖猫を射抜いて以降、失踪者はいなくなったらしい。だから人々は、妖怪はいると認めざるを得なくなった。

顧小環は張さんが引き取ってくれたけど、李餅は、そこまで大理寺がいい加減になってたことにショックを受けます。スイッチ入ったね。

陳拾と共に、虞侯の事件現場を調べに行くと、轍や橋の欄干に、白っぽい粉が付着してました。
それで、事件のトリックのひとつに気付いたみたいだよー。

お。「蓮花楼」で見た皆さんの手相はどっちかというと感情線、知能線ストレートめな方が多かったけど、丁禹兮はだいぶカーブしてますねえ、ほう。カーブ型はストレート型に比べると、より情緒的なんですよ。
「七時吉祥」の番宣の時、泣き出してしまった楊超越(ヤンチャオユエ)を慰めつつ、カメラの回っていないところで自分も泣いちゃったってのを、ついこの間どこぞでお見かけしましたが。うん、分かる。

だけどそこに、形だけでも捜査をしているところを見せなくてはと、来仲書(らいちゅうしょ)を伴った邱慶之もやって来ちゃった。
急いで陳拾の陰に隠れた李餅は、大理寺の捜査だと陳拾に言わせて、２人を追い払います。
様子を見るに、李餅と邱慶之は知り合いね。邱慶之も何か不審に思ったっぽい顔はしたけど、素直に立ち去ってくれたわ。

３年前、李餅の父親が殺された時、邱慶之は既に金吾衛の将軍で、惨状を見て目を潤ませてた。
もしかしたら李餅かもと思ったかな、ここでもう。更に３年前の話を来仲書が口にすると、黙って睨み、来仲書は失礼しましたって頭を下げます。あの事件はこの人にとっても、禁句なんですかね。

そして李餅も、当時を思い出して金色の目になってたよ。陳拾が驚くけど、誤魔化される。

でも李餅が思うより、陳拾は理解してるんだよねえ。誤魔化されると、これは言っちゃいけないことなんだなって、ちゃんと自分の胸にしまっておく賢さを持ってる。でも自分で見たこと感じたことを、完全になかったことにはしていない。脱獄した時のことも同様。

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暗闇どんと来いの猫目を持つ李餅は、李府から真っ暗な抜け道を使って、大理寺の遺体安置所へ。
虞侯の遺体を調べると、胸元に大きな爪痕みたいな傷が。
死体を怖がる陳拾が、虞侯の額にぺっとお札を貼るんだよ。怖いのに触れるんか？そしてまた、李餅くんのリアクションがカワイイのよ。

そこに、孫豹と王七も調べに来ちゃいます。
検視官の白は、遺体の傷は多くが人為的なもの、自分で確かめろとは言ったけど、決して動物や妖怪の付けた傷跡だとは言ってないね。あの傷なら、鉤爪みたいな武器でも出来そうだしなー。

２人が安置室に入ると、台の上に起き上がってオデコにお札を張った虞侯の遺体。
孫豹は失神。王七は逃げ出す。
ちょ、起こしとくって。イタズラもカワイイじゃんっ。
更に、匂いがついたと騒ぐ陳拾に李餅が渡したのは犬薄荷。犬薄荷って、キャットニップらしいよ(笑)

この３年の間に起きた妖猫事件は２件。ポイントは３年前の妖猫事件だと考える李餅に陳拾は、今、神都では人を食う妖猫の噂が語られていると、袁不二に聞いた話をするのよ。
でもそんな噂は３年前にはなかったと李餅。
噂が流れ、今回３年ぶりに妖猫事件が起きたとすれば、噂にも黒幕が絡んでる？
突然、陳拾が荷物を忘れてきたことを思い出し、２人は急いで袁不二の元へ。

李餅が袁不二に３年前の話をさせている間に、そーっと荷物を移動させる陳拾ですよ。
隠れて荷物の中のお焼き食べてるよっ(笑)

一方明鏡堂も、３年前の大理寺の失策を資料で知ったところ。一般人の他に、劇団まで失踪したのに、大理寺は妖猫の仕業だと決定づけた。それは妖怪の存在を認めたも同然。
当時は明鏡堂の４人も大理寺にはいなかった。何も知らない自分達が、３年前の失態の尻ぬぐいまでさせられるんだと気付いたよ。

そんな話を大声でしているのを盗み聞きしてる上官檎と胡四。
少卿自らってのがまあ絵に描いたような小者感(笑)
でも目論見がすっかりバレているので、上官檎は取り繕うために、明鏡堂の希望を聞くことに。

袁不二の話は張の話と整合性が取れてました。
ただ彼は、他愛のない町の噂と虞侯の事件に乗じて、護符で儲けている同業者の話をします。袁不二も脅されたからね、言いたくもなるよね。
李餅はそれらの話から、だいぶ流れが見えてきたみたい。

李餅は袁不二に、明鏡堂への伝言を頼みます。
よっしゃ、明鏡堂に救いの神(ネコ)が現れる(^m^)

この辺りで、本編４話の途中、U-NEXT版は４話までです。
次の４話で事件解決～。