気色わるーい「血の杯」事件。
U-NEXT版29話から。通常版は22話みたいです。
塩を売る店の倉庫に女性の死体。買い物をするために並んでいた、陳拾が居合わせました。
李餅と明鏡堂が店に駆けつけると、またもや検視官の白さんが一番乗りよ。神出鬼没。
なんかもう、これが楽しみになってきつつある。白さんが遅れを取ることがあるのだろうか(^m^)
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所感 ネタバレです
女性の腕には、何本もの切り傷。
自害しようと切ったものなら、もっと傷の向きは揃っているらしく、人につけられた傷のよう。
どこからか逃げてきて梯子を使って高い窓から侵入し、塩の山の中で力尽きてしまったみたい。
さて、前回、袁不二(えんふじ)が耳にしていた街の子供達が歌う変な童謡に、阿里巴巴(アリババ)が反応してました。これはまるで今までの事件の流れじゃないか、と。
ちょっと大仰で回りくどいけど、阿里巴巴のアンテナは結構鋭いよね。
人食い猫、盗まぬ賊、薬は失敗、血の杯。
ってことは、今回は「血の杯」なんだな。
ただ問題は、この童謡を誰が広めたか。
李餅に報告しようかという阿里巴巴に王七は、根拠のない話なんてと却下しちゃう。や、根拠なくても充分怪しいでしょうに。他のドラマでも、街の子供達に広めて歌わせるって、あったわよ?(笑)
遺体はやっぱり失血死。大量出血で動けなくなり、塩の山に倒れて亡くなった。
手にタコがあるのを見て、李餅が道具を扱う職人かと言い、パッチワークの着物を見て陳拾が仕立師かと言うと、白さん、2人の推理にめっちゃ嬉しそうにサムズアップ(笑)いーいキャラになってきたなあ。最初は、遺体安置所に生息してるおどろおどろしいおっちゃんって感じの描き方だったのに(^m^)
そして更にもう1人、茶館の女将、王婆も、腕に何本もの傷がついた遺体で発見されます。
最初の犠牲者は、趙二娘という仕立て屋の主で、3日前から行方不明になってた。作りかけの、だいぶ背の高い男物の着物を置きっぱなしにして。
犯人は周到な計画を立てたのではないか、2人の知り合いではないかと、捜査開始。
時々、阿里巴巴が水到渠成(すいとうきょせい)と口走ってたのは、自分の配下の2人のことだったのね。いつも訳分からないこと言ってるから、単にその言葉が好きなのかと思ってたよー(笑)
崔倍(さいばい)から、2年前にも郊外で女性の失血死事件があり、まだ未解決だと聞いた李餅と陳拾。
そこへ、王七たちがでっかい男を捕まえて来ました。
趙二娘の店に盗みに入った男は、趙二娘の息子だったよ。あの作りかけの着物もコイツのか。
母もロクに息子を育てなかったらしいけど、借金があったり母の訃報を知って金目の物を持って行こうとしたりする息子も息子。ただ、犯人ではなさそう。
息子が借金をした牛二という男も、趙二嬢が保証人となり半月前借金は返しているといい、金貸しが欲しいのは命ではなく銭だって台詞に、李餅も納得してしまいます。
ただ、罰金になるほどの高利だったようで。勉強している陳拾が、ちゃんとそれを宣言できました。エライエライ(^m^)

王七にも褒められたっ。
ただ腕は確かで繁盛していたとはいえ、趙二嬢の仕事で、利息の高かった息子の借金を返せるかと考えると、ちょっと問題。
趙二嬢周辺を調べると、以前は孫小迎(そんしょうげい)という弟子がいたことが分かります。
でも孫小迎は半月前に急に嫁いでいったらしい。趙二嬢が借金を返したのも同じ時期。
更に王婆は、監禁用の屋敷まで持っていた人買いだったことが判明。
となれば、趙二嬢が息子の借金を返すため、孫小迎を王婆に売ったってことだ。
2人は復讐されたのかもしれない。
王婆の帳簿から、購入者のひとりを尋ねた李餅。男によると、女性は2人いて、孫小迎を買うつもりで値段の交渉までした。でも王婆が、2人セットで買いたい客が現れたと、多額の賠償金を持って断ってきた。特にこだわりもなかったのでそのまま退いたが、買われた2人は後に逃げ出したらしい、と。
孫小迎の復讐説が濃厚になったけど、若い女の手口にしては残忍なのも確か。
孫小迎以外は奴隷籍で神都から出られないらしく、どこかに隠れているとみた李餅は、王婆の所有していた家を調べます。
いたいた、六児(りくじ)という女性が、寝台の床板の下で寝てました。
ふと気づいたんだけど。この事件辺りから、李餅をセンターにして明鏡堂が揃って捜査に向かうシーンが目立つような気がします。仲間感を強く打ち出してきた演出かな。

こんな感じで、李餅をセンターに颯爽と歩いてくシーンが何度か。
王婆が殺されたと知って、明らかにホッとした様子の六児は、犯人は孫小迎ではないかと言われて、強く否定します。孫小迎は逃亡に失敗したのだと。
孫小迎と共に監禁されていた六児は、買い手に見せると言われ、目隠しをされて一緒に王婆に連れて行かれた。妓楼のような場所で、2人の他にも数人の女性が集められており、買い手は彼女達の匂いを嗅いで、決めているようだった。そこで孫小迎と六児が選ばれてしまい、馬車に乗せられた。
その時、誰かに腕を掴まれて馬車から引きずり降ろされた。でも覆面をしていた男は、六児を見て人違いに気付き、落胆してその場に放置した。多分、孫小迎を助けようとしたのではないか。
そこに、新たに複数の若い女性の遺体が発見されたとの知らせ。
遺体は古いものは2年程前、新しいものは一両日前後のもの。皆、趙二嬢や王婆同様、手には繰り返し切られた痕が無数に。
崔倍は、調書で見た2年前の未解決事件の遺体と似ていると言い、李餅は、今回の事件と関係はあるが、犯人は違うと言います。
そっか、被害者の年齢か。こちらはみんな若い。
こちらの事件の鍵は血。王婆たちの事件には、孫小迎が関与しているはず。
17体もの遺体を遺棄した犯人。趙二嬢と王婆を殺めた犯人。
孫小迎の生死。助けようとした男は誰か。疑問はいっぱい。
そこに、女性ものの靴が片方落ちていて、中に動物の毛が入ってた。んー?
靴は孫小迎のものでした。助けようとした男が、趙二嬢と王婆に復讐したのか?
遺体が遺棄されていたのは、富豪の王質という人物の土地だったらしいんだけど、王質は死刑囚で既に亡くなっているらしい。
血を抜き止る目的で人を買っていたのなら、六児が連れて行かれた妓楼が手がかりになる。
妓楼にはそれぞれ独自の香を焚いているらしく、六児に嗅いでもらうと、霽雲居(せいうんきょ)という妓楼だと判明しました。
李餅と陳拾が、女装させた王七を王婆から買ったが、死んだ王婆から買ったなんて不吉だから売り戻しに来たってテイで潜入し、孫豹と阿里巴巴はいつものようにお客さんとして出入口の見張り待機ね。
王七を、上玉と言う李餅(大笑)
王七を妓楼の女将に引き渡して、李餅と陳拾は普通に客として入り込みます。

上玉。ふっ。
李餅が奥の部屋に案内されると、センターに陣取った客の他、数組の客がいる。
その頃、王七は内部の部屋を調べてました。女将が来て着替えさせられそうになるんだけど、そこで王七は、孫小迎の刺繍した着物を見たね。
女将から逃げ回った王七は、李餅たちのいる部屋に飛び込んで来ます。
妓楼からまた1人いなくなったと騒ぐ王七を助けた李餅。王七が手にしていたのは、孫小迎の刺繍した六児の着物だったみたいで、それを見た李餅は六児に騙されたと気付きます。なんで?分からないけど。
多分、六児もまたここに来ていて、わざと買われて隠し通路から外に出たってことかな。
六児は自分で復讐する気だ、と。
死んだはずの王質という男が、六児と共にいました。
男は鏡を見て、シミの出た頬にクリームみたいなのを塗り、私は若く見えるか?だとさ。
ぐへー、気持ち悪い。ワタシ、この手が異様に気持ち悪いんだよぅ。生理的に無理ってやつです。役者さん、上手くて嫌だ、ホント(>_<。)
この死刑囚、脱獄したかなんかで刑を逃れ、若さに執着して、若い女性の血を吸ってた、みたいなコトかね。ヨーロッパの貴族だったか、どこぞにそんな人、いましたっけね。
近付いて来た男を、六児は短刀で突き刺してしまいました。小迎の亡骸はどこと聞きながら。
明鏡堂に戻った王七は、机の上で眠らされていた崔倍を見つけます。
その頃、どうやって探したんだか、李餅達が荒れた屋敷に辿り着くと、中から刺された王質が飛び出してきます。
孫豹と阿里巴巴に取り押さえられた六児は、そいつは大勢の女子を殺したヤツだと言いました。
小迎の敵討ち、ソイツは3人目、と。ああ、趙二嬢と王婆も六児の復讐だったかあ。
小迎は恩人だから、私が殺さないと意味がないって言うんだよ。
奴婢となりあちこちに売られ、嫁がされそうになって首を吊ろうとした六児を助け、匿った孫小迎。この時はまだ孫小迎は趙二娘の店で働いていたんだね。でも六児を城外に連れ出そうとした時、趙二娘や王婆に見つかってしまった。
妓楼に向かう途中、2人は御者の首に縄をかけて馬車の事故を起こし、小迎は巻き込まれただけなのに、六児を先に逃がした。覆面の男なんていなかったんだね。
若い女性達を買い、その血を吸っていたことを六児にバラされ、王質は咄嗟に六児を捕まえて、その首に短刀を突き付けます。アンタからは死臭がすると言われた王質は六児の首を噛み、そのドサクサの中で屋敷の中に逃亡。ギリギリで李餅も中に入った途端、扉の閂が締まります。
王質というこの男、杜子虚(としきょ)のことも知ってたみたいだ。走り方も獣っぽいので、コイツも一枝花(いっしか)とも関係あるかも。あ、杜子虚=一枝花?
孫小迎は王質に血を吸われるのを嫌がって、自害したらしい。
杜子虚は不老不死の策を知っていて、自分はそれに従っただけだと王質。血を吸うだけではない秘密があると仄めかすから、きっと獣化なんじゃないかねえ。
戦ううちに、うっかり王質の血が口元をかすめた李餅は、猫化が始まってしまいます。あああ、完全人型にゃんこに。
それを見た王質は、垂れ下がった布地の奥にある猫神様みたいな像を見せました。隣には孫小迎が吊るされてる。
え、見つからない場所に隠したって、まんま、外に出てるやん。
李餅の姿を見た王質は、本物だと驚き、ちょいと興奮してるんだけど、いきなり倒れてしまいます。
そこに、扉を壊した孫豹たちが突入してくる。ひやりとしたけど、実際この間には少しのタイムラグがあったみたいで、李餅は元に戻ってたよぅ。
六児は体に毒を塗ってたっぽい。それを噛んだから、王質は倒れたと。
そして、六児も亡くなってしまってました。噛まれた傷口から毒が入っちゃったのかな。
どうやら王質は、李餅を自分が祀っている猫神様だと思ったみたいで、拝跪した途端、毒が回って亡くなっちゃったらしい。人間に戻った李餅が見た王質の皮膚は、萎びてましたわ。
孫小迎の遺体を下ろすと、その手には何やら動物の骨みたいなのが握られてました。
もしかして、これが胡姫の言ってた補助薬かと思う李餅。そう言えば、動物の骨って言ってましたな。
王質の自分への奇妙な行動といい、いろいろとフラッシュバックしちゃってるみたいだねえ。

王質って男は、今、生きている筈がない昔の人だったらしい。若返りなど、本当にあるのかと、明鏡堂は不審がってます。本人ではなく、親族ではないかとか。
そんな中、阿里巴巴はやっぱりあの童謡を気にしていました。まんまと「血の杯」事件も起きたしね。
王七は、王質の剣も童謡も、偶然だとかで済ましたがるわね。恒常性バイアスが人一倍強いんだな。
李餅の部屋を掃除していた陳拾のところには、なんか久しぶりーな上官檎(じょうかんきん)。
李餅の居場所も、明鏡堂が何をしているのかも答えられない陳拾に上官檎は、登用試験の準備を聞き、李餅の顔に泥を塗るなと言ってったよ。
王七は独自に、事件の起きたあの屋敷のことを調べてました。
やっぱりあそこは王質の屋敷だったらしい。死刑囚になった時、財産は没収され、屋敷も封鎖されたけど、不動産屋もそんな不吉な屋敷は取り扱わないと言う。だから荒れ果てた状態で、そこに不審者が住み着いてもおかしくはないと。
そんな王七を孫豹がつけてましたよ。お互い、王質について調べてたみたいだけど、孫豹は一人では心細いって言う。一番強いのにっ(笑)
孫豹の調べでも、王質の一族は、流刑になったか徴兵されたかで該当者はいない。王七の調べでも、王質本人にしか行き着かない。
さすがの王七も孫豹も、まるで怪談だと。
更に、李餅は部屋に引き籠っちゃってるらしいので、あの時、王質と何かあったのではないかと、疑ってる訳じゃないけど、2人とも違和感を感じてました。
その晩、李餅は邱慶之(きゅうけいし)の屋敷だか、金吾衛の屋敷だかに忍び込んだよ。
机の上にあった、金属の知恵の輪みたいなのを見てた時、飛び込んで来た金吾衛の兵に矢で狙われ、間一髪、逃げおおせるんだけども、屋根の上で自分の手についた血を見て、また猫人間になっちゃった。王質の時と一緒ね。その後、完全猫サマになって、トボトボ帰る李餅。
猫になっちゃって、トボトボ歩く姿が、猫飼いのワタシ、大好きです(^m^)
明鏡堂の4人も、それぞれ独自に何か調べていたみたい。李餅が変だからね。
部屋で人に戻った李餅のところには陳拾が来ました。みんな心配しているよって。
李餅は、自分が戻って以降、事件に翻弄されているようだと言います。裏で暗躍しているのは一枝花だ、と。
ヤツは姿を現さないだけで、生きている。目立たないように隠れて操り、痕跡だけを残す。匂いで分かる。
あ、そっか。孫小迎が何かを知っていた訳ではなく、一枝花に骨を握らされてたのか。
なら、一枝花が何かの意図をもって、あちこちに痕跡を残していると分かる。この骨は間違いなく、杜子居の補助薬なんでしょう。
これを、陸城蝗(りくじょうこう)も隠し持ち、港の陸も探していたし、黄沙峪(こうさよく)でも見つかってるんですって。
え、それはいつ知った?さっき?邱慶之も黄沙峪に行ってた人だし?だから侵入したのか。
どの事件も繋がっていて、一枝花も謎の人物を捜していると李餅。
だから痕跡を残して誘導し、李餅に真相を突き止めさせようとしてる。
恐らくヤツも…
と言った途端、李餅の目が金になっちゃって、陳拾、慌てる(笑)
ま、だよね、一枝花も普通の人間ではない。足跡も獣の毛も、多分一枝花なんでしょうよ。
でも李餅も、猫化コントロールがし難くなってやしないか?
これは私自身の問題だと言う李餅に、陳拾は、みんなに話してみないかと提案します。
李餅は、みんなが自分の姿を見たらどう思うって、きっと理解されないって思ってるけども。
いやいや、明鏡堂だぜ?きっと大丈夫だと思うけどね。王七辺りは、咄嗟にいろいろ口走ってしまうかもしれないけど(笑)少卿を疑うことはないって言ってたじゃん。
ただ、違和感を持ってるのよ、もう、みんな。
でも李餅はまだ、全部ひとりで背負って、ひとりで解決するつもりでいるよ。
そうこうするうち、新たな事件が起きてしまいました。
あの肉屋の、屠畜業者の趙が殺されてしまった。歯を折られて。瓦職人と一緒ね。元から趙は、一枝花に歯を狙われてたっけ。
その上「解決できるのは、明鏡堂だけ」と書かれた書き付けが、現場に置いてありました。
てか、もう、直接来たな。
李餅は傍らに点いていたロウソクを消し、ちょこっと溶けた蝋を懐に入れたぞ?なんだろう。
ってところで、U-NEXT版31話まで。通常版は23話までです。
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作品情報
- 制作 2024年発表 全36話 爱奇艺 (U-NEXTでは48話)
- 原題 「大理寺少卿游」
- 原作 「大理寺日志」RC
- 監督 王威(尚食)
- 脚本 魏思远、黑玉、姜来

人物相関図

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