と、最初は思っていました。
私が今まで見て来た王佑碩(ワンヨウシュオ)はほとんど、穏やかで気品のある優しいゴンズー。
どっちかってーと文官向き、みたいなね。
それがこのドラマでは、兵権を握っている千羽衛の統領、晏長昀(あんちょういん)で、一見、非常に冷徹な将軍だったので。
まあ、最初はね…(笑)
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所感 ネタバレです
ヒロイン拂暁(ふつぎょう)は刺客で、のっけ郭振(かくしん)という将軍を殺すんだけど、次の標的が晏長昀だったんですな。ま、失敗するけど。
いや、アナタ、郭振の時はそこそこやるのねって感じだったけど、晏長昀のほうが武芸に秀でているから正面切って襲おうとはしなかったとはいえ、あの迫り方はどうなんだ。
どう見ても、武芸なんかできないお嬢ちゃんの、え~いっ♪ってな襲い方でしたわよ。
失敗するわな、そりゃあ。
それに冒頭、バックに郭振暗殺やら、将軍晏長昀とは、みたいな映像が流れつつ、拂暁に与えられた任務の詳細が語られてるんだけども。
これだけで、どう考えても怪しい。
拂暁、騙されてるんじゃないの?と、すぐに分かる(笑)
その上、1話中盤から、おや?これはコメディか?コメディなんだな?と、一気にそっちに振れてくんですよ(笑)ちょっと予想外だったよ。背後にある設定は、そこそこ不穏なんだけどさ。
何しろ任務に失敗した拂暁が、逃げた先で頭を打って失魂症になってしまうから。
まあ、記憶喪失なんだけど、失魂症になると性格も変わることがあるらしくて、刺客だったことも忘れて、トンチンカンなちゃっかり娘となる。

でも刺客だった時も、師匠の万事閣の主、白弋(はくよく)には随分と可愛がられていたみたいだから、元々天真爛漫な子だったのよね。荒んだ心を持つ相手の懐に、するっと入り込んで、なんだかんだ癒してしまうような。この師匠は、間違いなくそうだったはず。
目覚めた拂暁は、自分が誰かも分からず、その場にあった宦官の服を着て外に出たために、あれよあれよと皇宮に連れていかれて、宦官になっちゃうんだけど。
皇宮でもその、人タラシ能力を十二分に発揮してく訳だ。
皇帝も皇后も、宦官に引きずり込んだ同僚も、後に放り込まれる千羽衛の仲間も、そして晏長昀も、気付けばすっかり拂暁に絆されちゃうんだよ。
千羽衛の仲間と同僚宦官が、結構お気に入りでした(^m^)
ヒロインは目鼻立ちははっきりしてるんだけど、割と男顔で、ちょいと眉を太く書いてたから、宦官姿にも違和感なかった(笑)
王佑碩共々、ご自身の声だったみたいで、ちょっときょんきょんした喋り方が気にはなったけど。
ただねえ、中盤がねえ。
中盤というか、5話くらいからだよね。
晏長昀が、拂暁を守ろうとして、何かあったら吹けばすぐに駆けつけるって笛を渡すんだけど、つまらないことに散々使うんだよ。晏長昀が一目散に駆け付ける姿には、ちょっと笑っちゃったけど。
解毒剤だと嘘を付かれて薬を買わされたことへの報復とはいえ、あれはやり過ぎ。直前に、自分のせいで晏長昀は板打ちの罰を受けてたってのに。
ま、それまでに晏長昀も、だいぶ拂暁をいじめてはいたけどさ。自分を殺しに来た刺客なんだから、いくら記憶を無くしてるとはいえ、そこはまあねえ。

いじめっ子、晏長昀
その後、元の弟子仲間と遭遇して、自分のことを知らされても、なかなか拂暁の記憶は戻らず。極悪人だと言われて晏長昀を狙ったと分かっても、根は優しい善人なのを知ってしまっているから、任務を遂行する気にもなれず。
しかも晏長昀を好きになってしまい、晏長昀も自分に気があると思い、すっかり恋愛脳。立場は宦官のままでね。
晏長昀も拂暁が女性だったと気付いていて、確かに惹かれてはいたものの、自分の出自の秘密に関する様々で結構大変な時に、何も知らないから仕方ないとはいえ、拂暁がいろいろとやらかし、晏長昀を振り回す。
この辺りから、ヒロインを好きになれなくなった視聴者は多いんではないかと思うなあ。
私もちょびっとめんどくさくなって、頭お花畑シーンは随分と早送りしちゃったわ。
てか、晏長昀もだいぶチョロイよ←
まあ、幼少期に自分を助けてくれた娘とオーバーラップさせてたら、本物だった訳だけど。
笛に反応して駆けつけるあたりから、あれ?冷徹な将軍、どこ行った?にもなったし。
公式の場では、キリリッとしてましたけどね。
でも戸惑い顔とか見ると、あーこれこれ、いつも見ている王佑碩はこの感じ♪っていう。
甲冑姿も似合ってたけど、襟にふわふわの白い毛皮のついたマント姿は、これぞ王佑碩でございました。
でも中国古装ドラマ、幼少期の忘れられない相手を想い続ける話、多過ぎませんかい?(笑)
面白い存在感を出してたのは、皇帝でしたね。
何もできないボンクラ皇帝って感じに見せてはいたけど、その実、いろいろと察しているし、気付いてもいて、それなりに頭を悩ませてはいる。
ただ、まだ太皇太后が強かったり、朝廷の力関係にも配慮しないといけなかったりして、闇雲に動けないだけで。ま、一回、えいやっとやっちゃってますけど(^m^)
でもこの人、拂暁が女性だと知らないうちから、随分と嫉妬してましたわね。

皇后も最初は、皇帝が内心反発している権力を持った朝臣の娘で、ただただ皇帝に迫りまくっている、みたいな風に描かれていたけど。
よくよく知って見れば、父親の力関係なく、本当に心から皇帝を慕っていて、皇帝のことを思っていろいろと努力していたのに、あの父親の娘なんかを寵愛するものかっていう皇帝の先入観と意地によって、全てシャットアウトされてた。健気で可哀そうな人でした。
皇帝と親しい拂暁を側に置いて、どうしたら皇帝と仲良くなれるかを学ぼうとまでするんだよ。可愛い人だったよ。
拂暁が女性だとバレて殺されそうになった時、皇帝が咄嗟の策で、彼女は妊娠していると言い放っちゃうんだけどね。
皇后にとっては、友達だと思って心を許してきた宦官拂暁が実は女性で、しかも自分に手を出してもくれない皇帝の子を身籠ったなんて、立場としては相当屈辱的だっただろうに、瞬間取り乱しても、すぐに皇帝のためを思って、拂暁を大事に扱う。なかなかできることじゃないよね。
皇帝もさー、拂暁なんか追っかけてないで、ちゃんと皇后の人となりを見極めてやりなさいよーと、思ったわよ。最後に後悔したって、遅かったでしょーが。
あの兄貴が、10数年前から全ての根源だったから、ああなるのも仕方なかったとは言え。
皇后には何一つ、悪いところも罪もなかったってのに。
多分登場人物の中で、一番、心の清らかな人だったのに。
あの兄貴はねえ…ヤダヤダ(笑)
しぶとくてめんどくさかったな。黒幕だから、最後まで引っ張るのは仕方なかったけども。
妹の皇后とは血が繋がってないと、早々に知っていて、横恋慕してるのも気持ち悪かったし。
中の人のビジュアルが、腹黒公子ってのがぴったり過ぎたせいもありますな。お上手。

拂暁の師匠、白弋は、姉の寧国の佳陽公主より老けて見えちまいました(笑)
苦労の差なのか、公主が一生懸命若作りしてる設定なのか(^m^)
そうえば、公主の旦那、何人も死んでるって言ってたっけ?
晏長昀の正体は、黒幕とも白弋とも、皇帝とも拂暁とも、子供の頃に因縁や関係のある人だったけど、ラスト、皇帝との会話が可愛かった。
皇帝さん、基本いい人ではあったけど、時々、自分に都合いいように誘導したりしてましたからね。半分、どっちに転んでもいっかなー?はあったよね。ま、それも可愛いもんだったね。ふふっ。
中盤のお花畑中だるみと、ヒロインいい加減にしなはれ!に我慢できれば(笑)美しくカッコいい王佑碩を存分に愛でられるドラマでしたよ。
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作品情報
- 制作 2024年発表 24話 芒果TV
- 原題 「南城宴」
- 監督 徐驰、羿坤
- 脚本 常佳佳、袁野、尚龙海、薛慧




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