黄河の堤防が完成。
中国にとって大河の氾濫周辺のお話は、多分ドラマ一本作れるほどの相当な苦労があったと思われるけど、このドラマではあっと言う間です(^m^)
ま、このエピソードは、柳玉茹を失った悲しみを忘れるために仕事に没頭した顧九思(グージウスー)の、成功と復帰の裏に、誰がいたのかを描くためのモノだから、そんなもんでしょうかね。
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所感 ネタバレです
上で、多分ドラマ一本作れるほどの相当な苦労と書いて、ふと思い出しました。
「長安の荔枝」が早く見たいんですよー。
あれさ、南方の果物で足の早いライチを、皇帝が貴妃の誕生日に生で食べさせたいと思い立っちゃったせいで、命がけの任務に就かざるを得なくなった雷佳音(レイジャーイン)という、もう、どうしよう、絶対大好物!ってドラマだと思うの(大笑)
時代も「長安二十四時」と同じ唐、監督さんも一緒。期待するなってほうが無理~♪
で、ライチ運ぶ苦労だけで、ドラマ1本作ってるよなーって思考の繋がりでした( ̄▽ ̄ゞ
あ、これ映画版もあるのね。映画は監督も主演も「熱烈」の大鵬(ダーポン)さんです。
それはさておき。
試玉(シーユー)として顧九思のバックアップを続けていた柳玉茹(リウルーユー)は、お店の従業員にも本名を明かし、夫の成功に清々しい笑顔を見せます。
次は御対面。
試玉を名乗っていた女性は、顧九思が柳玉茹の棺に入れた、自分の髪の入った化粧箱を顧九思に渡す訳だよ。で、顧九思の背後に向かって、試玉さんと呼びかけて消えてく。
振り返るとそこにいたのは柳玉茹ってねー。
そういえばこの化粧箱、最初に葉家で月夫人に叩かれた頬の赤みを消そうと、頬紅を買おうとした店に乱入した顧九思に買って貰った箱よねえ。
更に柳玉茹は、皇帝の意向で、洛子商(ルオズーシャン)が徉州で犯した罪の証拠集めもしてました。
陛下の真意を聞いた顧九思は、恨んでいたことを後悔するけど、仕方ないよ、何も知らされてなかったんだもの。でも、陛下が恋しい、早く会いたいってなるよね。
ただ急いでー、永州は遠い。陛下にはもう余り時間が残されてない。
その頃、洛子商もまた、金銭面で顧九思を支えていた試玉が、柳玉茹だったのではと、江河(ジャンハー)の白玉京を使っていたことからも、これは陛下と江河の計略だったのかと気付いてました。
顧九思は左丞相に封じられ、柳玉茹は試玉として、一族に継承できる免死金牌を授かります。
ただ、周高朗(ジョウガオラン)がなあ。拗らせたまんま。
皇帝が王弘(ワンホン)に支えられながら見送りに来たのに、直接顔も会わせない。
もしかしたら二度と会えなくなるかもしれないのに、范軒(ファンシュエン)の思いは伝わりません。
何中華(ホーチョンホア)さん、お上手よね、思わずもらい泣きしてしまうよ。
周高朗もさあ、関係性が変わってしまったとはいえ、表裏使い分ければ、歩み寄れたと思うんだよ。この人がもう少し柔軟であったなら。とはいえ、こういう人ってことなんだよなあ。
互いによく知ってるからこそ、范軒は息子のことになると、別人のように話が通じなくなるのも、よーく分かってたんでしょうし。
顧九思と柳玉茹が、急いで馬車を走らせている頃、皇帝は失意の中、倒れてました。
あーこれは間に合わないんだろな(涙)
皇帝の元には、先にハンタマ、范玉(ファンユー)が到着。
皇帝が悠州のことを聞こうとしたら、ハンタマは何も知りませんと答える。3年間も何してたんだよ。いずれ自分が治めることになるかもしれない国と故郷で、今何が起きているのか、興味すら持たない息子。ダメだこりゃ。
いいつけ通り、屋敷に籠って反省してたとか言うしさ。素行なんて報告入ってんのに。言われたことしかできない、ホントは言われたこともしていない、その上姑息な嘘をつく。為政者としての心構えが全く育っていないことに、さすがのパパも落胆しただろうし、周高朗や顧九思のほうが正しかったと、ようやく認めざるを得ないわね。
その話を聞いた洛子商は、ハンタマが指示に従わなかったことに声を荒げます。
洛子商は、学業を怠け酒色に溺れたことを認めろと言ってたらしい。でも何が悪かったのかも全く分かっていないハンタマ。疑念を持たれれば、皇太子は廃されると言われて、ようやく焦る。
言い合っている間に、西鳳がハンタマの盃に何か入れたね。自分の言うことが嘘だと思うなら皇帝に会ってみればいいと言い残して、洛子商は去って行きます。あーこの言い合いも計画の一部か。
薬で狂暴になったハンタマと皇帝を会わせて…って持ってく訳だ。
案の定、皇帝も妻の位牌に向かって、私達の玉は陰険で卑屈、重責を担うことはできないと呟いてました。王弘の前で、皇太子を廃すると口にします。息子は生涯、遊んで暮らして貰う、と。
でも、そんなことで満足する時期はとうに過ぎてる。ヤツは元々持ってた野心を、洛子商にだいぶ育て上げられちゃってたる。
再度、皇帝は倒れてしまいました。
顧九思はまだか、周高朗に一目会いたいって言葉を聞く王弘も切ないね。
皇帝は、周高朗に禅譲する意志を告げ、詔を必ず王弘の手で直接渡すよう命じます。
明日には周高朗が戻り、数日後には顧九思も到着するという晩でした。
皇太子が来てしまったよ。西鳳を連れて。
皇帝はそこでハンタマに、帝位は周高朗に譲ると明言するんだけど、もー、どうして人払いしちゃったかなあ。聞いた瞬間から、どんどん形相が変わり、激高して怒鳴りまくる息子。父親の想いなんぞ、全く届かなかった。
薬のせいでしょうが、ね、パパ、時既に遅しだったのよ…
慌てて王弘と西鳳が入ってくるけど、皇帝は話せないほど具合が悪くなっちゃった。
でもここでね、皇帝の視線に一人だけ気付いた人がいました。西鳳です。
部屋の中の扁額の後ろに、何かがあるってことに。
侍医を呼びに行く間もなく、皇帝は亡くなってしまいました。ハンタマのせいだ。
あんなに顧九思や周高朗に会えるのを楽しみにしていたのに。会えないままで。
そこになぜか洛子商が現れた。てかさあ、どこで待ってたのよ、アナタ。
洛子商はハンタマを「陛下」と呼び、用意していた偽物の遺詔を差し出します。
そこには、周高朗を遠ざけるため、周高朗に南肇(なんちょう)を攻めさせるって内容が。
戻って来た周高朗は嘆くけどさ、皇帝が歩み寄っても知らんぷりで、会話することから逃げたのは自分よ?なのに皇帝は自分を許してないんだと、偽の遺詔で信じ込んでしまいます。全くもー。
それを持って来たのが信用ならない洛子商だってのに、疑いもしないんだよ。猜疑心強い癖に、こういう時だけ脳筋かい。
ここ数回の周高朗にはもーガッカリだ。范軒って人を全然分かってない。あ、違うな、周燁(ジョウイエ)を認めなかった頃から、この大将軍はちょっと残念なところのある人だったっけ(^m^)
顧九思と柳玉茹は、迎えに来てくれた葉世安(イエシーアン)の話を聞いただけで遺詔を怪しみ、全ては洛子商の謀りではと気付きます。ほら、賢い人には分かるのよっ。でも帰還早々、やる事山積みだ。
家族や仲間達が、柳玉茹の生存を知って歓喜しているその間にも、洛子商は周高朗への兵糧を送らないよう指示してましたよ。はあ。
ハンタマの朝議だけど。なんでみんな自分に跪かないんだ、だとさ。老臣のためにしなくていいと、パパが決めてくれていたのに。偉ぶりたいハンタマは、みんなを跪かせてご満悦。器、ちっさっ。
更に、偉業を成し遂げて左丞相になった顧九思にも、罰みたいなのを科します。ここぞとばかりに、自分の憂さ晴らしだよ。
そのやり口を見た江河(ジャンハー)は、黒幕の洛子商と話し、善良だった母親の面影もない、自分への天罰なのかと、ひとりごちる。ようやく、ヤツは自分の手でなんとかしないとの決心をしたかな。やっぱり「そういうコト」なんでしょね。
ここで江河は、皇帝ハンタマはもう洛子商には操り切れないと、予言めいたコト言ってた。わしもそう思う。細々指図されたら、絶対言うこと聞かないって。
江河は、顧夫妻と姉の顧九思ママとお食事。
この叔父さんは、若い頃風流人を気取って、妻子は牢のごとしとか言ってたらしい。
で、多分上記、決意したんでしょう。比喩か物理か、刺し違えるつもりだな、これ。遺言みたいなこと言い出してるもんね。自分の葬儀は九思に任せるとか、白玉京は玉茹に任せるとか。
顧九思と柳玉茹は、陛下の側近だった王弘に会いに行くけど、彼は既に何一つ証言できない状態にされてました。私の蝶が飛んでったとか言ってて。
顧夫妻は、王弘は口封じされたんだと気付く。侍医ですら深い悲しみによるなんたらとか言ってたのに。これは大量の寒石散を盛られた症状だって、すごいね、柳玉茹。あ、そっか、侍医もグルか。
でも王弘の痛ましい状態を見て、弟子の満子(マンズ)が味方になってくれたね。
更に柳玉茹は、西鳳の簪が蝶だったのを目にしたよ。
満子の助けを借りて、西鳳に直接会う柳玉茹。
西鳳の複雑な心情を見抜いていた柳玉茹の言葉に、西鳳もちょっと揺らいだかな。
口では、あなたは旦那様の最も大切な人で、あなた達夫婦は旦那様の悩みの種なんて言ってますが。
顧夫妻と葉世安、江河は、南肇への兵糧の件で作戦会議。
試玉軒の各地の店舗のツテや荷馬隊を使えば、なんとかなりそう。
柳玉茹と一緒に行くため、顧九思は西鳳を皇太子妃と呼んでハンタマを怒らせ、罷免させて離京させるよう仕向けます。
洛子商は虎を野に放つなと慌てるんだけど、案の定、感情で動くハンタマは洛子商の言うことを聞きません。ほら、計画に綻びが出て来たぞ~♪←
洛子商は鳴一(ミンイー)に顧家の襲撃を命じるけど、既に顧家はもぬけの殻。江河の命で、白玉京に守られつつ都を出てました。家族は船、夫妻はいなかったから別ルートかな。
洛子商ひとりと、江河+顧九思+柳玉茹の頭脳戦だからね。3人寄れば文殊の知恵。+葉世安もいる。
南下する途中で狙われ、顧九思は傷を負うものの、船団の頭領になっていた陳尋(チェンシュン)に助けられます。陳尋、覚えてる?3バカの1人よー。悠州行きの時も助けてくれたね。
元々待ち合わせしてたらしいけど、約束の時間に現れないからと、捜しに来てくれたらしい。
頼もしくなったなあ、この人。兵糧輸送にも力を貸してくれるみたい。
顧夫妻の襲撃に失敗した洛子商は、兵糧断ちは諦めたけど、それでも周家を滅ぼさねばと息巻いてます。禅譲の件、知ってるんでしょね。顧九思たちに暴かれて周高朗がそれを知ったら、ハンタマも自分も破滅よ。
兵糧は無事に悠州軍に届き、士気を挙げたみなさんは南肇に大勝。スゴイな。
ハンタマは奏上も読まずに酒浸りになってたけど、洛子商に、周高朗が戻ってくると聞かされて大慌て。帰京の際に通る、黒河谷での悠州軍全滅策を洛子商に畳み込まれ、さすがに周おじは傷つけたくないと怒るんだけどねえ。厄介な傀儡の言うことなんて、洛子商は聞かないと思うわ。
その頃、留守宅周家では、周燁と秦婉之(チンワンジー)の縁談が持ち上がってました。
秦婉之も、帰って来た本人から直接聞きたいって嬉しそうだったのに。
なのにだよ!洛子商がまた偽の詔を出して、敵との内通だとかあり得ない嘘で周家を皆殺しにしちゃうんだよ。
男達がまだ戻って来ていないうちに周家が狙われ、秦婉之が犠牲になっちゃったのよう。ちょっとー、酷すぎない?脚本、鬼か?
案の定、全ては陛下の命でしょ?と洛子商に言われる頭の弱いハンタマ。
南肇への出兵だって詔、兵糧停止だって黙認したでしょ?怒り狂って帰って来る周高朗にあなた一人で立ち向かえますか?朝議でなんと言えばいいか分かりますね?と。
嘘の詔で即位しちゃってるから、今回のは洛子商の謀りですなんて言ったら、最初から嘘でしたよねとバラされてしまうだろうしな。
朝議では、葉世安を先頭に、かなりの数の臣下が周家皆殺しの件について、ハンタマを問います。
せっかく葉世安が、悪者に騙されたのでは?と言ってやるのに、追い詰められたハンタマは自分が命じたと叫んでしまう。
葉世安はもう、呆れ果てて笑い出してしまいます。人を見る目のない、青二才だと言ってしまい、投獄、10日後に処刑だとよ。はーあ。
陳尋から話を聞いた顧九思と柳玉茹。顧九思も陳尋も、昔、仲間の処刑を助けられなかったから、未だに夢に見るらしい。だから葉世安だけは絶対に助けると。
その頃、ようやく周高朗の元にも周家の悲劇が伝わりました。
せっかく頑張って苦労して勝ち、ほっとして帰途についていたというのに(涙)
悠州軍はこのまま東都を目指し、ハンタマに反旗を翻すことに。
問題は黒河谷よね。でも残り2話だ、黒河谷の計略は回避できるはず。
洛子商のほうは、葉世安のために必ず顧九思は現れると手ぐすね引いて待ってる。でも、どうしても居場所が掴めないんだそうな。
葉世安は、何か望みはあるかと聞きに来た鳴一に、おまえは有能なのに洛子商と共に悪事に手を染めて、悔いはないのかと聞きます。
確かにね、かなり有能だと思う、この人。なのに洛子商への忠心は揺らがないんだねえ。残念だよ。
洛子商のところに、悠州軍が黒河谷で全滅したとの知らせが入りました。
きっとフェイクでしょ。あ、朝議でも存在感を抑えてた江河がいたわ、叔父さんが白玉京使って、いろいろやってるね。顧九思の動き含めて。
喜び勇んでハンタマに報告する洛子商。扉バーン!はちょっと笑った。
もう自分には誰もいないと半べそのハンタマは、あっさりと幽閉される。バカだ。
だけどさ、西鳳なんですよ。
范軒の視線を追い、柳玉茹の言葉に心の揺らいだ西鳳が、幽閉されているハンタマの元にやって来ます。
なんとびっくり、本物の遺詔と顧夫妻を連れて。あの扁額の後ろに本物の遺詔が隠してあったのね。
范軒はずっと、ハンタマの育児日記書いてたんだねえ。こっちもびっくりだよ。それを見てようやく、自分は愛されていたんだと気付くハンタマ。おせーよっ。
でもそこに、御林軍を連れた洛子商が来ちゃった。御林軍って近衛だよね。すっかり手中ですか。
洛子商はなんで柳玉茹に執着するのか、明かさないの。私の皇后になれば教えようとか、断ると墓の前で教えようとか。イラつく。大した秘密でもないクセに勿体ぶって。
でも顧九思には、私達は兄弟だと言う。ふん、ちがーよ、絶対。恥ずかしい思い込みよ。血縁ではあるでしょうけど、従兄弟よね、多分。
顧九思は洛子商に、囲碁の勝負を持ちかけました。ほう。なんの時間稼ぎだろう。
玉座の前で2人は対局。
傍らでは、鳴一が柳玉茹に刀を突き付け、その場を御林軍が囲んでました。
打ちながら顧九思は、洛子商がしてきたことの答え合わせを始めます。
節度使と息子を排除して徉州を手に入れたけど、目的は徉州ではなかった。徉州を明け渡して東都に入り、太傅に上り詰めて、皇太子を傀儡にした。
洛子商は蘭笑坊の賭博の一件で、ハンタマは容易に操れると確信したんですと。だよねー。
顧九思に公主を娶らせて皇帝の信用を失わせようとしたけど失敗、陸永(ルーヨン)と結託し、劉春(リウチュン)を殺して、顧九思に罪をなすりつけた。
工部侍郎への降格は、堤防工事の邪魔だけじゃなく、工事資金用の庫銀を流用して私兵を組織するためだった。その私兵は東都に向かってる。
脅威だった悠州軍を南肇へ遠ざけ、兵糧を絶った。黒河谷の堤防に目をつけて、悠州軍30万を皆殺しにしようとした。
御林軍とも共謀し、後は門を開いて私兵を招き入れるだけ。
黒河谷の堤防のことをさらりと言う顧九思に、洛子商の顔色がちょっと変わったね。
まさか、手を打たれていたんじゃ?と思うわな、この状況なら。
顧九思は、本当に先帝が何も気付いていなかったと思うのかと言います。知恵者は自分だけじゃない、先帝は気付いてた、でも、洛子商の才に敬意を表したのだと。
永州の私兵が碧落関を経由して東都に向かっているのも、顧九思に知られてたことに、また洛子商はちびっと動揺。
そこに、江河おじさんが駆け込んで来た。悠州軍と周高朗は無事だと。おおお。
黒河谷を通らずに、倉州から山を抜けて東都に向かってるんだって。
これに見覚えがあるかと、江河が見せた虎符は、白玉京から届いた洛子商の私兵の兵符らしい。洛子商の私兵は投降しちまった訳だ。
悠州軍は洛子商の私兵を平らげて、虎符を白玉京に託し、こちらに向かってる。
どうやらそれも、顧九思が碧落関で洛子商の私兵を待ち伏せしろと文を送ってたみたい。
家族を殺されて怒り心頭の周将軍父子の率いる悠州軍と、金目当てで寄せ集めの烏合の衆とじゃ、どっちが優勢かなんて子供でも分かる。
顧九思は御林軍に向かって、お前たちは逆賊に加担して周一族を惨殺した、周高朗が戻って来たら、どんな目に遭わされるかって言うよ。うは、さすがに慌てる御林軍。
顧九思は、周家皆殺しの命は洛子商の偽り、皆も騙された、だがここで改めぬなら…
慌てた洛子商が叫ぶけど、私に従うことが唯一の生きる道だと顧九思に言われた御林軍のトップは、顧九思を選びました。
勝敗の決まった瞬間だねえ。
だけど洛子商は、正殿に火薬を仕掛けたって言うんだわ。
洛子商は鳴一から刀を受け取って、自分が柳玉茹に刀を突き付けます。
一緒に死ぬんだとー。何も知らない柳玉茹にとっては、気持ち悪いだけだろうなあ。
顧家への恨みをつらつら語ってるんだけど、どこでどう誤解したんだろうねえ、この人。洛家のオヤジがネックっぽいな。ロクでもない感じだったし。
てかさあ、後悔してるんなら江河おじさんも、もっと早くに真相を語っとけよ、全く。
例えば自分が牢から出た時点で、あんなヤヤコシイ手を使わずに打ち明けてたら、何か違ってたかもしれなくない?今更やめられないみたいなコトはほざいたでしょうが。
少なくとも、根源だった恨み辛みの矛先は、全く関係のない無実の人だったんだよ、阿呆め!ってね、頭がいいと驕っている人間に、ヤラカシ加減を知らしめればよかったのに。自分を賢いと思ってるヤツが誤解からの逆恨み大爆発って、めっちゃ恥ずかしい。恨むべきは多分洛家のオヤジで、もう復讐はとっくに済んでたんだからさあ。気は収まらないかもしれんが。
火薬に火を点けに走った鳴一だったけど、顧九思が投げた短剣が仕掛けの縄を切断、すかさず飛んだ顧九思に飛び蹴り食わされてる。
その隙に走った江河が、短刀で洛子商を刺しました。倒れて黒い血を吐く洛子商。致命傷だね。
江河は洛子商に話があると、顧九思と柳玉茹を外に出します。
急いで葉世安を救出し、じき戻って来る周高朗の出迎えの準備をしろ、と。
あー、猛り狂った大将軍を抑えるの、きっと絶対に大変だよね…
そういえば中の方「少年歌行」でも似たようなシーンなかった?似合うけども。
江河おじさん、ようやく真相告白。
最初に会った時、そなたは依水(イーシュイ)には似ていないが、私に似ていると言ったのを覚えているか?
それで洛子商もやっと気付きます。え、まさか親父って、こっち!?←台詞はない(笑)
江河は依水を愛していて娶りたいと思ってたけど、洛家のオヤジが江河の従兄を殺したから、洛家の娘を娶る訳にはいかなかったんですって。だーやっぱり元凶はアイツかよっ。顧九思パパ、それを知ってたんだわねえ。
江河は徉州の乱で初めて、依水は自分との間に息子を産んでいたと知ったらしい。だが時既に遅し、自分が導かなかったせいで、おまえは救いようのない怪物と化したって言うけどっ。
あの時点なら遅くなかった。もっと早くなんとかしていれば、少なくとも周家は救えたじゃんかっ。
江河も自分の腹に短剣突き刺しましたけどねえ。
ここでの、息子よ!父上!ってのは、だーいぶ醒めた目で見ちゃった。
周家が、秦婉之が、こんな父子のために犠牲になったなんて、許せないでしょ。
中の方々は大熱演でした。そりゃあ、もう。
さてさて。
視聴者にはハンタマなんざ、どーでも良いけど、顧九思たちはそうもいかない。
あんな危なっかしいヤツ、生かしておくと先々不安だし、正統な皇帝は周高朗なんだけど、皇位簒奪って形にしてしまうと、国がまとまらなくなっちゃう訳だ。
悠州軍を率いて攻め込もうとした周高朗や周燁の前で城門が開き、顧九思を真ん中にして葉世安と柳玉茹、その他、朝臣達が現れて並びます。
陛下にご挨拶をと言われて、きょとんとしちゃう周高朗。
先帝からの禅譲の詔が昨日出されたと、遺詔を捧げ持った顧九思は、文武百官を率い聖君として陛下をお迎えしますと跪きます。
振り上げた拳を、どうしていいか分からんよな、これ。
周高朗はハンタマの命を守るために、こんな芝居をするのかと怒るけど、顧九思は、ハンタマの命ではなく、悠州軍の名声を守り、東都の民と大夏の安定を守るためですと答えます。もう二度と、戦を起こしてはなりません、どうか鎧を脱ぎ、即位なさってください、と。
これさ、親父より先に周燁が馬を降りる気がすると思って見てました。
彼は、民あっての国だと、心から思っている人だから。
親父はさあ、義兄は自分のことを分かってないだとか、范家と帝位を争う気はないとかなんだとか言ってるけど、違うんだよ。そこをずっと誤解してるから、范軒にあんなに哀しい顔をさせたんだよ。范軒は周高朗にこそ、この国を頼みたいと思ったんだよっ。
ただ、ハンタマのことはね。怒りが収まらなくても当たり前だと思うわ。
南肇の戦いで亡くなった兵は10万らしい。その上、周家は皆殺しにされ、残った30万の兵も黒河谷で全滅させられそうになった。
騙されてたからだろうがなんだろうが、それらは全てハンタマの命。殺された周家のみんなはみんな、奴の成長を見守った者達だと。
ホントにねえ、悔しくてたまらんだろうよ。
自分はヤツの危うさに早々に気付いていたけど、范軒の判断が遅れに遅れたせいでもあるから。
だけど、顧九思と葉世安と柳玉茹は、そこを抑えて呑み込んで、再び戦火を起こした罪人になるべきではないと言う訳よね。皇帝ならば、本当に国や民を思うならば、私怨は抑え込まなくてはならないってことだ。
案の定、真っ先に槍を地面に突き刺し、馬を降りたのは周燁でした。
顧九思たちの傍らに立って跪き、義母上と婉之なら一緒に跪いたはずです、と。
トドメに顧九思が、振り向いて将兵たちに問うてください、都に乗り込み報復したいか、故郷に戻り家族に会いたいかと。
あー、伏線がありましたねえ。故郷に帰りたい兵達の気持ちに、全く気付いてやれなかったと後悔反省したことがあった。周燁を認めた時だな。
一声吠えて、剣を地面に投げ刺した周高朗は、私と共に鎧を脱ぎ入城せよと命じました。
江河も洛子商も死んでしまい、結局そこら辺、なんだか分からなくなったなと思っていたら、江河叔父さん、手紙を残してた。
洛子商の母、洛依水の父親は、前朝皇太子の太傅で、皇太子の命で江誠(ジャンチョン)っていう従兄を殺してた。それで江河は皇太子を殺しに行った訳かー。もとはと言えばってトコね。
しかも江誠は、顧九思の名付け親なんですってよ。顧九思ママはまだ独身だったけど、子供ができたら九思と、江河に子供ができたら知仁(ジーレン)と名付けることにしていたらしい。
牢の中の鳴一に会いに行った顧夫妻。鳴一から洛子商が返す機会をうかがっていたと渡された箱には、子供の頃、柳玉茹が仲良くしていた物乞いの子に上げた綺麗な石。
あの子だったのねって言ってるけど、それ前に会っていた隣の洛家の訳アリの子とイコールになってんのかなあ。
鳴一は2人と会話して笑顔を見せた後、壁に激突して自害してしまいましたよ。
洛子商は、江知仁として、位牌が作られてました。
柳玉茹は第二の洛子商を作らないために、もっと稼いで世の中に還元したいと決意を新たにしてる。
一方、すっかり白髪の増えた皇帝、周高朗はひとり、ぽつねんと碁盤に向かってました。
若い頃の范軒との会話や、最後に会った時のことを思い出しつつ。
そこに顧九思左丞相。
周高朗は、顧九思が考える理想の皇帝は自分ではなく、息子の周燁だろうと気付いてた。
周燁を皇太子に立て、監国に据えて、自分は親政を行う。自分が完璧に整えた大夏を、周燁や顧九思たち若者に渡すってさ。なんか晴れやかな顔してるね。こういうところは、武人らしく潔いんだなあ。
さーて、ハンタマはどうなったかというとー。
周高朗に財産を与えられ、パパの望み通り、遊んで暮らせるよう計らわれてました。
看病のために西鳳がいてくれたけど、目覚めた途端、西鳳に別れを告げられます。
でしょうね。別に愛してた訳でもないし。今や同情でいてくれただけ。
遊び暮らす財は与えられても、ハンタマは独りぼっちになって当然の報い。
5年後、顧夫妻には男の子が出来ていて、お祖母ちゃん2人に可愛がられてますよ。
あ、木南(ムーナン)も印紅(インホン)も健在だ、良かった良かった。
そして顧九思は息子に、クソ親父と呼ばれてました。ぷぷぷっ。誰に似たんだバカ息子って、そりゃあ、父親でしょうが(笑)
周燁はというと。
皇太子妃、秦婉之って位牌の前に。本当にこの2人は報われなかったねえ。
ニ兄が妃を娶れと言うけど、周燁は結婚する気はないと。あの時、周家の中で一人だけ逃がされて生き残った、長兄の子、周澹(ジョウタン)を後継にするつもりだと言います。叔父として2人で支えようって。
周家の兄弟たちは、後継争いとか無縁っぽくていいね。ニ兄に息子がいませんように。←
葉家のほうは、沈明(シェンミン)と葉韻(イエユン)が結婚してました。ユンさん妊娠中~。
葉世安だけが未だ独り身らしいよ。
ふふっ、またもや、キリリとした眉の真顔で張昊唯(チャンハオウェイ)がコミカル演技(^m^)
周高朗は言葉通り、全土を統一した後、引退して周燁が即位。
顧九思は左丞相、葉世安は右丞相、沈明は併州節度使、長兄周灼(ジョウジュオ)は悠州節度使に。
メデタシメデタシ。
はー、面白かったですー。かなり詰め込み過ぎだったけど。
劉学義(リウシュエイー)も良かった。だいぶムカついたもん(笑)
あの人の顔は、フツーに悪役もお似合いね。殊更に表情を歪めたりしないクールな悪役。内心に抱えてる異様な執着は、ちょっと感じ取り難かったけど。
それにしても宋軼(ソンイー)のドラマは、今のところ外れナシですねぇ。
次は「顔心記」かな?
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作品情報
- 制作 2023年発表 40話 爱奇艺
- 原題 「长风渡」
- 原作 「长风渡」墨书白
- 監督 尹涛
- 脚本 白锦锦、席如远、沈念青、孙霁雯
- 撮影期間 2022年6月15日 ~ 2022年11月7日

人物相関図





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