第5話 あらすじ
“チーズ世界”の合宿が始まると、張叔平は晋杯(ジンカップ)小学生数学オリンピック大会に参加する代表者5名を選抜する事がこの合宿の目的で、成績が悪い者から脱落させると告げて参加者80名の努力と競争を促す。一方、林朝夕は“イチゴ世界”に戻るため、集合写真に写っている参加者が脱落しないよう、裴之と共に他の参加者に協力する。こうした中、林兆生は合宿に参加中の林朝夕を気にかけ、自分を父親だと言う彼女の発言を振り返っていた。
みるアジア
第5話 ネタバレ感想
林朝夕(リンジャオシー)は🍓林兆生(リンジャオション)の言葉を思い出しながら、合宿に向かうバスの中にいました。管理人室でおじさんから渡されたのは、🧀林兆生からの「究極の秘伝書」。
面と向かって渡してくれりゃいいのにねえ。
窓から外を眺めて気にしつつ、敢えて会わずに渡して貰うなんてーのは逆に、兆生の中で朝夕の存在が大きくなっちゃってるってコトでしょ。
合宿所についてバスを降りると、キャスター付きのキャリーで来ていた裴之が、朝夕の荷物を持ってくれるのよぅ。ちょっとやだー、なんって紳士なんだ。あちらでは小学生でも、男の子はこんなですか?
違うよね?きっと裴之だからだよね?
目下のライバルになりそうな章亮(ジャンリアン)は、相変わらず、勝利の五虎とか言ってるんだけど、そこには陸志浩(ルージーハオ)もメンバー入りしてました。以前の五虎はひとり欠けたんだな?
章亮は、孤児院の2人を見て、ボロボロの荷物だな、とか言う訳だ。
裴之が詰め寄ろうとするのを止めた朝夕は、だの負けず嫌いだから相手にするなと。
紀江(ジージアン)は、陸志浩に後悔するぞと言います。🍓では、陸志浩は、章亮のグループから2日目に追い出されたんだって。
この合宿でも、紀江の記憶は頼りになりそう。
建物前に集まったみんなを見ながら、朝夕は写真に写っていたメンバーをチェック。
紀江は、成績が悪いと脱落するから、写真に写っていたのは20人だけ、そのメンバーが脱落しなければいいと言います。聞いてないよーの朝夕。紀江は、裴之と朝夕がいれば大丈夫だって、楽観的。
これを裴之の前でしているんだから、賢い裴之はそれらを自分の中にストックしてく訳だ。
写真?って聞き返してるけど、きっとそのまま誤魔化されたのでしょう。
スピーカーから、張叔平(ジャンシューピン)の挨拶が聞こえてきます。
この合宿の正式名称は、晋杯(ジンカップ)小学生数学オリンピック大会選抜合宿なんですって。この中から5人が、市を代表して晋杯の団体戦に出るんですって。合宿の一か月の間に何度もテストがあって、点数が悪いと脱落、自主的に辞める者も規則違反で辞める者もいるんですって。
早速これから12時に終了するテストがあって、今11時1分、会場は5階。荷物を持って会場に走り、下位の成績5人が脱落、なんですって。
なんかのっけから既に、いけ好かないな、張叔平。
小学生が一か月分の合宿荷物を持って5階まで走るって。
紀江は🍓では荷物を運ぶ試験はなかったって叫んでる。
みんなを助けないとと言った朝夕を見て、裴之は、自分が荷物を見ているから、終わったら交代してと提案。怯む朝夕に、10分で終わる、信じて、って。
いやあ、すごいな、裴之。子供なのにカッコイイ。自分と朝夕を信じてなければ言えない台詞だ。
だけど、元々こういう子だから、🍓でも張叔平とケンカして辞めたんだわね(^m^)
迷っている時間のない朝夕とみんなは、裴之に荷物を託して5階へ駆け上がります。
途中で、へろってる章亮たちを追い越して(笑)
時計は11時11分。
階段の往復に6分かかるから、44分までに終えるって、裴之もギリだ。
監督室からは、張叔平とメガネ先生が外の裴之を見てました。
説得しますかと聞かれて、自分で選んだ道だと、静観を決める張叔平。
11時38分、朝夕はテストを終え、回答用紙を渡して走り出ました。
階段の上から裴之と叫んで手を振ると、ふっと笑う裴之。確かに大人びてるわ(^m^)
ハイタッチして、裴之は教室へ。
11時48分に教室に駆け込んだ裴之。思わずテスト中のみんなが拍手しちゃう。
試験が終わり、その場で採点も済み、張叔平がやって来ました。
陸志浩63点と聞いて、章亮はバカめと呟きます。
林朝夕は91点。
補佐の女性たちが20分で外に出た子?と囁いてる。
張叔平は、メガネの解(シエ)先生に、彼女を連れて来てと言ってます。
党愛民(ダンアイミン)70点、章亮98点、裴之100点。またみんなが拍手しちゃってる。
朝夕のところには、解先生が来て、クラス会をするから行きなさいと。荷物は見ていてくれるらしい。
解先生はいい人っぽくて、91点、立派だと言ってくれましたよ。
朝夕が教室に戻ると、下位5人が廊下にいました。保護者が迎えに来ると言われてる。
写真にいた子がいないのを確認して、朝夕は教室に入ります。
章亮が指で、おまえの負けだサインしてるけど、よく言うわ、コイツ。
帰る5人は60点以下だったらしい。陸志浩、ギリギリだな。
張叔平は、大会に出るのは5人だけだが、努力すれば脱落させない、決め手は知力ではなく努力だと言いました。
で、裴之を立たせ、彼は10分で解き、満点だったと褒めます。彼に再度拍手を、と。
みんな拍手する中、章亮が睨みを利かせ、仲間たちはおずおず拍手をやめるという。
張叔平は裴之を立たせたまま、次に朝夕を立たせ、91点だった、高得点だと言うんだけど、何のために荷物を運ばせたと思うと聞きます。
私達に極限状態でテストを受けさせるため、でも無意味、本当のレベルを測れないと朝夕。
鼻で笑った張叔平は、極限が分かっていない、全てのテストで100%の力が出せるか?絶対に体調不良にならないか?と言うんだよ。こういう経験をしていれば、将来渋滞に巻き込まれて、走ってテストを受ける時でも冷静になれる、ですって。
朝夕も納得できないことには食い下がります。学ぶ目的はテストだけじゃない、極限状態に備える必要がありますかと。
いやあ、勇気あるけど、目ぇつけられるよねえ(笑)
現代社会では、大部分の人が合格のために学ぶ。不合格なら脱落。社会の資源には限りがあり、テストは教育資源の比較的公平な選別方法。受け入れられなくても、それが現実。
確かに間違ってはいない。でもそれだけじゃ、学ぶ楽しさは味わえないねえ。
これは多分、張叔平と林兆生の差なんだろうな。だから2人はウマが合わない。
確かに2人は賢い、2人はみんなのためにやった、それは理解できると言いつつ、張叔平は、だが規律を破る行為だから、2人に罰を与えるってさ。
明日から一週間、6時に起きて校舎前の空き地清掃だそうです。
なんだそんなことかと思ったけど、朝夕は悔しそうだし、章亮はほくそ笑んでる。さっき裴之は無のまま、じっと張叔平を見てましたなー。
みんなが荷物を持って部屋に向かう時、目の前の道をカートに乗った帰宅者たちが通りました。脱落すればこうなるんだぞと、見せつけてるみたいに。やっぱりやり方がいやらしいなあ。
残ってる子供達を精神的に追い詰め、脱落した子供達の自信とプライドをへし折る。
少年宮の警備員室では、林兆生が同僚のおっちゃんに、親子関係をきちんと調べろと言われてました。99%ないって答えてるけどねえ。
1人になってから、朝、窓から朝夕を眺めてた自分を思い出し、身に覚えはないものの、自分が知らないだけかもしれない、なんて考え始めたかな。男性はそういうこと、なきにしもあらずだもんな(^m^)
集まった朝夕たちは、代表の章亮が得意げに演説するのを聞いているところ。
裴之が一番なのに親のコネを使ったって紀江が文句を言うけど、裴之は、彼でいいよって言ってる。そんなところで偉ぶる必要もないしねえ。
次は、この合宿の名誉校長、三味大学数学科終身教授で数学家、教育家の曽慶然(ツォンチンラン)教授の動画挨拶。
この動画の映像はキレイだったし、曽教授の話は子供達の目を輝かせてたけど、現場で合宿を指揮しているのは、そんな夢や希望を打ち砕こうと手ぐすね引いてる男なんすよ。価値観の差ってことではあるんでしょうが。でも曽教授は、そんなことは全く知らないんでしょうね。
その間に張叔平は、2回のテストの分析結果を見てました。4つに分けた最下層の15人は次で脱落する可能性が高い。第3層は46人、学力が向上しても最後まで残らないはず。第2層は13人、章亮と朝夕もここ。最終まで残り、代表5人に食い込むはず。第1層は裴之のみ。別格だそうな。
兆生は孤児院を訪ねていたんですな。
孤児院で朝夕の情報を聞き、写真も借りてきてたみたいです。
1995年2月末、孤児院の前に捨てられていて、林朝夕と書かれた紙が置いてあった。恐らく親がつけた名前だと。
そして、朝夕の言葉もフラッシュバック。悩んでる悩んでる。DNA検査するかな?
朝、朝夕が箒を持って走って行くと、既に来ていた裴之と紀江が箒で戦闘ごっこ。
裴之も普通に相手してる(笑)てかこの場合、中身は大人の紀江が相手してやってるはずなんだけど、そうは見えない、おかしいなー(^m^)
紀江が手伝ってくれて、朝夕はやらずに終了だって。裴之ってば、男なら当然だって。んもー、どんだけ裴家では女性を大事にしてるんだ。や、単に裴之ぼったんが朝夕にロックオンしちゃってるだけか?(笑)
だけどここでまた2人がさー、裴之の前で軽口を叩いちゃうんだよ。
まだ裴之に戦いを挑もうとする紀江に、どっちが小学生よと言う朝夕。
こういうのは久しぶりだからと言う紀江。
一緒に朝食のバイキングを食べる3人だけど、やっぱりもう裴之の態度は朝夕をめっちゃ意識してました。
だけど朝夕は、あの写真のみんなが残らないと帰れないから、先を思うと食欲もないみたいね。裴之が、君は大丈夫だよって言ったら、自分だけじゃだめなのと言われて、君達は大丈夫だよって言い換えてるところとか、なんちゅーかこの脚本、お上手。🧀裴之少年の気遣いが可愛すぎる。
教室に入ってきた章亮は、仲間とハイタッチするんだけど、もう陸志浩のことはすっ飛ばしましたね。こりゃ、早々に仲間外れにされるね。
朝夕は写真の人達の名前と点数を書いた紙を、紀江に見せます。数人はギリギリ、私達が手伝わないと無理かも、と。22人いるのかな。
裴之はホールに設置された、ビー玉を並べて取っていくビー玉ソリティアみたいなのの巨大版を見てました。
曽教授からの挑戦なんだって。ルールが書いてあって、これ以上進めなくなった時、残りは何個か、少ないほど優秀で、最後に1個しか残らなかったら、君は天才だって。
早速じっと見ている裴之。きっとすぐ残り1個にしちゃうんだろうな。
合宿の授業は午前中だけ。午後は自習と課外活動。20日にまた勝ち抜きテスト。
晋杯は団体戦なので、今回は自由に5~6人の班を作って、その平均点を争うんだそうな。
で、個人の点数に関わらず、下位の3班は脱落。だから助け合い、団結して欲しい。
これ、解先生が言うと、爽やかだけどねえ(笑)
朝夕はすぐに、これはおかしいと言います。
このテスト形式で自由に班分けしたら、互いに協力しないと。
そうよね、だって張叔平の目論見は、互いに協力し合うことなんかじゃないもの。
この人は、まあ元々の考え方もナンなんでしょうけど、立場的にも、数学オリンピックでのこの市の好成績を任されていて、結果を出せないと自分もその任を外されるってことでしょ。協力だの努力だのと口では言ったしても、目指しているのは最強の5人を選出することだけ。だから追い詰める。プレッシャーに弱い子だと、本番でも圧し潰されるから。
ただそのやり方だと今度のテストのように、優秀者がグループ平均で脱落していく可能性もある。最初に本人の言った、努力すれば脱落させないってのは、優秀者救出のためにルール逸脱する時の理由になる。
朝夕が手を挙げて、班を作れなかったらどうするかを聞くと、自動的に班に入れて、人数もこちらで振り分けると解先生は言います。ルールの最終的な解釈は、張叔平がするんだってさ。嫌な予感。
朝夕にも裴之にも声がかかりますが、朝夕は考えさせてと答えてます。どうしたらいいか、すんごい頭回してるね。
そして、やっぱり陸志浩は、章亮に早々に追い出されました。
60点台だったゴミは捨てると言われて。
だけど五虎の中にも、ちょっと不安そうな子がひとりいるねえ。
不安そうだったのは、75点だった陳成成(チェンチョンチョン)って子みたい。
章亮におまえが最低点だったと言われ、80点以下だったら班を抜けるって。
だけど、あの紙を持って紀江と話していた朝夕は、言ってます。
章亮と趙洪亮(ジャオホンリアン)の班員は、優等生の班なのに、陳成成(チェンチョンチョン)以外、脱落してるんだって。ほう。なら彼もまた捨てられて、こっちに着くんだな。
階段に座って話す2人と、少し離れた場所であのビー玉ソリティアのあるホールを見下ろしている裴之。
話に参加しないのは、あのゲームを頭の中で解きまくっているからかも。
教室には、陸志浩を含めて班に入れなかった7人が残っていました。だけど彼らはみんな、写真に写ってるらしいんだよね。
ようやく裴之が何の相談?と振り返ります。
朝夕ってば、裴之、友達だよね?だって。
裴之は、もちろん、と。
親友?
最高の。
あなたの力が必要なの。
必ず力になる。
やだわ、裴之少年、それは愛の言葉に聞こえてしまうおばちゃんは、頭が沸いています(笑)
朝夕は自分が班を決めていいかと尋ね、当然裴之は了承します。
朝夕は残る7人を集めて言いました。
ここにいる人は、私と裴之以外、前回の成績が悪くてどの班にも入れない。
ちょ、ストレート(笑)
先生の手配で班になれば自滅、でも乗り切る方法がある。
残りたいなら従って。一緒に努力して通過しよう。
こんな凛々しい女の子、同年代じゃ考えられないだろなあ。
賢すぎて周囲とはちょっと浮いてたんだろう天才少年裴之が、ぐぐっと惹かれちゃうのは分かるよ(^m^)
もーすっかり全てを諦めきってた🍓とは別人のようになってるしな、朝夕。
平均点の戦いなら、自分と裴之とで別々の班を作って、それぞれの底上げをするんでしょうね。
ギリギリかもしれないけど、ひとまずそれでクリアはできそうだ。
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