あらすじ
沈翊は杜城が最近、腕時計をしていないことが気になっていた。雷一斐の死と関連すると目された女“M”が殺害され、現場に杜城の時計の破片らしき物が落ちていたからだ。市局から派遣されてきた路海洲(ルー・ハイジョウ)は、刑警隊の隊員たちに杜城の人となりなどを聞いて回っていた。そんな中、Mが住んでいたと思われる小屋で、ある男の写真が見つかる。
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ネタバレ感想
杜城の運転する車で移動している途中、杜城が買い物に出た隙に、トランクの中にあった洗車液のサンプルを採取する沈翊。
何溶月(ホーロンユエ)から、薄いガラス片から検出された中性のワックス入り洗浄液は車用である可能性を聞いていたから。
杜城が犯人だとは思ってなくても、突き止めないといけないしね…
杜城のお姉ちゃんの手料理を振舞われながら、ワインを飲む沈翊。にこやかな食事風景だけど。
うーん、お姉ちゃん、杜城から何か聞いてるっぽいね。
時計のことを切り出した沈翊に、姉弟の反応は変。
杜城は時計は壊れた、止まったと言ったんだけど、ちゃんと修理したとお姉ちゃんが持ってきたものは、表面のガラスが交換されていました。
まあ修理の際に、ヒビの入ったガラスも交換するかもしれないけどねえ。
沈翊は何かがおかしいと気付いているし、杜城は多分沈翊にだけは気付かれてしまうんだろうと、既に分かっていたんだろうけど、お互いに決定的なところには触れない、微妙な会食ですわ。
路海洲(ルーハイジョー)は相変わらず、杜城のことをみんなに質問しまくっていました。
この人の行動は、ハナから杜城を探ろうとしているんだよね。
杜城が嵌められたことにも関係があるんでしょう。ひと足先に、市局のほうに杜城を陥れる情報が入ってたって感じかな。
路海洲は沈翊のところにもやって来ました。
彼の捜査のやり方を知りたいだけだと言うんだけどねえ。
杜城とよく話をしてみては?と答えた沈翊に、今回の件をどう思うと路海洲は聞きました。
色々と思い当たるフシはありつつも、沈翊は、まだ何とも、と。
ただ杜城と沈翊は、コンビで難事件を既にいくつも解決しています。沈翊の実力は買っているみたいな路海洲は、沈翊が杜城を本能的に信頼していると言った言葉も一応、聞き留めてますね。
他の皆も、杜城のことは、手放しで信頼してるって証言だったもんね。
そこんとこ、ちゃんと情報として積み上げといてくれよ?
夜、海沿いの廃虚のような家に忍び込んだ杜城。
ここは多分、以前Mがひとりで佇んでいた場所っぽい。隠れ家だったのかな。
室内には、インスタント食品やメイク道具も置かれたまま。
切り取った跡のあるノートを見つけ、凹んだ文字の跡を鉛筆で浮き上がらせる杜城。
そして窓枠に、ひとりの男が写った一枚の写真を挟み込みました。
この写真はMから送られてきた速達に同封されていたらしい。
これが、雷一斐(レイイーフェイ)を殺した犯人なんだって。
証拠を手にしても自分で調べず、こんな工作をする理由。
既に嵌められてしまったから、捜査が進めば、自分はいつ外されるか分からない。ならば今、持っている証拠を使って、できるだけみんなの捜査を進めさせよう、かな。
翌日Mの遺留品を見に来た沈翊は、何溶月から、サンプル採取した杜城の車の洗車液が、現場のガラス片についていたものと一致したと聞いてます。
沈翊は誤魔化したけど、聡い何溶月も、何か言えないことがあるんだなと分かった顔。
Mの上着や靴には、塩の結晶がついていました。
海に行ったのかもしれないと何溶月。
海辺に家があったのかもと沈翊。
沈翊が海辺の家を捜しに出ようとすると、路海洲が応援を呼ぶと言う。
不確かな話だからひとりで行くと沈翊が言うと、杜城がやって来て、俺たちが行くと、その場で蒋峰(ジャンフォン)に連絡し、出て行きます。
結局4人で行ったものの、周辺で日用品を買えそうな3軒の店を手分けして聞き込もうと、杜城は沈翊を連れてさっさと行ってしまう。
路海洲と沈翊を一緒にしておきたくないのかな。杜城は、路海洲が自分を疑って来てるんだろうことに、気付いてるっぽいしね。
いずれにしても、誰が見ても杜城の言動がおかしくてなあ、もー。もう少しサラッとできんもんか?(笑)ま、沈翊に対しても最初はあれだけツンケンしてたくらいなので、ちょっと子供っぽいところはあるのよねえ、この人(^m^)
路海洲も、杜城の態度は自分を排除したいんだと分かっただろうけど。だけどアンタだって、こそこそ聞き回ってるんだから仕方ないわよ(笑)市局の副隊長だと言っても、黒幕サイドから粉かけられてる可能性だってあるんだしさ。
杜城が店に聞き込みに行った間に、沈翊は車のバックミラーを動かして何か見てます。
バックミラーにも、ドラレコみたいな機能がついてんでしょか。
戻ってきた杜城は、バックミラーを沈翊が動かしたのに気付いたけど、それには触れず、白タクがMを漁村に運んだ証言を得たと、車を出しました。
そしてみんなで、昨夜杜城が忍び込んだあの家へ。
窓枠の写真を見つけたのは沈翊でした。
蒋峰が的枠から外した写真を杜城に渡そうとすると、さっと手を出して先に見る路海洲。
ギスギスギス(笑)
杜城の後ろ姿をじっと見ている路海洲は、もうめっちゃ疑ってる顔よ。
あの家は確かにMが潜伏していた場所。
写真は周俊(ジョウジュン)という41才の男で、若い頃に3年の服役経験があり、現在は河聞(ホージエン)図書館の職員。
今のところMとの接点はなく、Mは図書館にも足を運んではいない。
事件当日も、周俊は夜勤で、図書館内にいたらしい。
杜城は周俊を呼べと言うんだけど、路海洲は時期尚早だと反対します。
でも杜城は、俺のやり方だと強硬に主張し、会議室を出て行きました。
路海洲は沈翊に声をかけ、2人で会議室に残ります。
軽率だと思わないか?彼はいつもこうか?と聞く路海洲に、沈翊は少し笑って、容疑者が現れた以上、既にある手がかりも調べ直しますと言って出て行きました。
むむむ。いろいろと思惑が入り組んじゃっててー。
何より杜城、早く真相を吐けー(笑)
その頃、監視カメラの映像を見ていた李晗(リーハン)が、人影を見つけた模様。
図書館の書庫の間を、カートに本を入れて歩き回る周俊。
図書館内のスペースでは、なぜかあのセキュリティ会社の銅城(トンチョン)社が説明会みたいなのをしてる。壁にポスター貼ってあったけど、あれ、杜城のお姉ちゃんに紹介された、陳舟(チェンジョウ)社長でしょうか。顔、忘れてしまったよ(笑)
ひと気のない通路に入ったところで、周俊は杜城達に取り囲まれます。
だけど、取調室でも周俊は、知らないの一点張りでした。
24時間近く経ち、杜城が取調室へ。
普通、尋問されたら、肯定か否定をするものだけど、黙秘を貫いているのは、誰かに入れ知恵されたのだろうと言った杜城は、手を開いてMが握り締めていたボタンを周俊だけに見せます。
俺が分かるな?あの時、いたろ?
うお?これはあっちの部屋で路海洲も聞いてるはずだけど。
Mの尾行を?
してない。
あの場にいた奴に似てる。お前が殺した。
僕じゃない。
質問じゃないから、答えはいらんと杜城。
杜城は、周俊はこの件以外にも関与していて、誰かが周俊の犯罪歴を消しているとアタリをつけてたみたいですよ。
それは誰だと掴みかかっちゃった杜城に、周俊は、警察が調べろと言い返しました。
お前だって捨て駒だ、今度はお前が消されると叫ぶ杜城は、蒋峰に抑えられて連れ出されちゃった。
だけど別室で路海洲が、じっと見て、聞いてたよねー。
廊下に出された杜城に、路海洲は聞きました。
なぜ確信しているのか。
犯人に似ているという情報は、誰も知らない。
杜城はカマをかけたと答えるんだけど、信じてないだろなあ。
拘束時間が切れ、何も話さなかった周俊を、杜城は図書館まで送っていきました。
図書館内の監視カメラが映している場所で、わざと杜城は周俊に話しかけたね。
李晗が映像に見つけた人影は、解像度を上げても判別しにくかった模様。
路海洲がネットセキュリティ会社に協力を頼もうとしたのを、沈翊は止めました。
自分が描くと。自分の絵筆しか信じていないからと。
沈翊が夜中に描き上げた顔は、何枚描き直しても、杜城でした。
苦悩する沈翊は、床に落とした絵をそのままにして、出かけていきます。
朝、沈翊の部屋で杜城の顔の絵を見つけたのは、蒋峰でした。
蒋峰は急いで杜城に電話をしますが、既に杜城の元には沈翊が来てましたよ。
あそこよ、あの場所、最初に沈翊がMから依頼されて雷一斐の顔を描いた海辺の廃虚。
考えたら沈翊は、ここで突き落とされて記憶の断片を失っているのに、本人はこの場所にトラウマはないんだねえ。
推測が当たってどんな気分だって杜城。
描き間違いを望んだと沈翊。
杜城は笑って、まだ甘いな、刑事は公平、公正でないと、だって。
1人で来たってことは、捕まえる気はない、だけど、絵を残してきたのは、庇う気もない、何しに来た?と杜城は言いました。
んもー、そんなのはいいから、早く真相を話しやがれぇっ!(笑)
路海洲は銅城社の陳舟社長に会いに来ていました。
結局、こちらはこちらでシステムの手を借りたらしい。
解析された映像の人影は、杜城でしたとさ。
杜城はようやく全てを話しましたよ。
あの晩、Mからの電話を受け、送った写真は、雷一斐を殺した男だと言われた。
自分も見つかり、いつ殺されるか分からない、安全を確保してくれるなら真相を話す、と。
Mは、周俊が人を殺した証拠と、組織の名簿を持っていたらしい。
自分を狙う者の背後に黒幕がいるけど、それが誰かは会ったことがないからMにも分からない。ただ殺し屋と黒幕が電話してしているのを聞いたことがある、最近脅迫電話がかかって来た後ろからも同じ声が聞こえていた。「鉄壁のセキュリティ」と言っていた、と。
それ、あれじゃん。銅城社の陳舟社長が話してる映像CMじゃん。
図書館でも流れてなかった?
会う気があればひとりで来てと言われた杜城は、約束した建築途中のホテルに行ったけど、そこでもみ合ったのはMとではなく、周俊相手だったらしいのよっ。
あー、だからボタンを見せたのか。杜城の上着からもぎ取ったのは、周俊だったのか。
それを杜城とは揉み合ってないMが握ってたってことは、周俊は最初から杜城の上着を調べてボタンを割り出して、予めMに握らせてた?随分と細かく面倒な工作したね。ボタンは杜城が回収してきちゃったけど。
杜城はあの家で破られていたノートの文字を浮かび上がらせた紙を、沈翊に渡します。
あの凸凹を浮き上がらせるの、乾拓っていうのね、知らなかった(^m^)
そこには「周俊」とか「?」とかが書いてありました。
組織は分業制で、周俊が誘拐し、取り引きや輸送はM。
売り手と買い手の仲介を担っている人物が分からず、それがノートの「?」。
これを上に見せればと沈翊は言うけど、杜城は、路海洲は自分を陥れる気だと言います。
手の内を見せればヤブヘビになる。
だから黙って一人で動き、黒幕を見つけようとした。杜城が疑われていれば、黒幕は計画が成功したと油断するだろうから。
最初は、現場の自分の痕跡を消して、周俊を捕まえるように写真を残し、本人に吐かせようとしたけど、周俊は黙秘した。
防犯カメラの映像も、黒幕が細工したのだろうと思い、周俊を釈放した後、わざと図書館の防犯カメラに一緒に映ってみた。それで黒幕が動くかどうか。
って、図書館の防犯カメラに映ったとしても、特に問題なくない?
囮になったって言ってるので、黒幕に、わざと映ったと知らせて、狙わせるためってことかな?
杜城はMの遺体を見て、自分にも時間がないと悟ったらしい。
そうよね、雷一斐だって殺されてるんだもの。それを追い続けている杜城だって標的だ。
警察だって、現場に杜城がいたことを知ってしまった。
だが間に合わん。力は尽くした。あとは頼む。
杜城は言いました。
沈翊は、どうして自分に話してくれなかったんだと思うよね。でも杜城が沈翊にも話さなかったのは、自分が疑われれば仲間までも捜査から外されるから。知らなければ、捜査を続けられるから。
だけどさあ、明らかにバディで信頼し合ってる訳だから、何も知らなかったとしても、普通は外されるんじゃない?ま、いいけど。
お前は切り札だ。黒幕を探せ。
杜城の信頼よ。
沈先生、静かに決意しています。
あと2話なんですけど。
全部キレイに着地するのか?バタバタするのかー?
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