あらすじ
柳襄と内衛の不和は名門貴族の知るところとなり、皇帝をも巻き込む騒ぎに発展する。一方、聯昉の情報で木炭の流通異常を調べる高秉燭は、皇帝の孫娘である永川郡主(えいせんぐんしゅ)の屋敷が大量に購入したという情報を探り当てる。それを聞いた百里弘毅は柳然と共に郡主を訪ねるが、郡主は臨川(りんせん)の荘園を柳襄に売ったこと、木炭を買ったのも恐らく柳襄であることを告げる。
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ネタバレ感想
武攸決(ぶゆうけつ)が皇帝に謁見している時、入った知らせ。
柳襄(りゅうじょう)に連なる名門の人達が、柳家と内衛の不和を聞きつけて、外で跪き、柳家が滅びれば自分達も神都にはいられないと言いに来ているんだってさ。
皇帝は、重臣達は常に自分の動きを見張っていて、一日も気が休まらないと言います。
武攸決は、職務のためとはいえ、思わぬ騒ぎを起こしてしまい、煩わせることになったと謝罪しますが、皇帝は、どうせ暇なヤツらだろうと、放っておくみたいよ。
アーランは申非(しんひ)から、高秉燭と繋がりのある白浪の存在を聞き、早速会いに行ってみることに。
白浪くんさ、借金があって商売の元手の酒が仕入れられず、騒いでたのを、出くわしたアーランに払って貰って、代わりに高秉燭の居場所を売った模様(^m^)
ちょいと気まずそうに帰ってきた白浪。外に、アーランを待たせてるんでしょう。
だけど、木炭の件を高秉燭に頼まれて調べていたので、チラチラ扉の方を見ながら一応はその報告。冬じゃないから、木炭を大量に使う店や荘園はなかったけど、少しだけ多めだなと思ったところが、永川郡主の屋敷なんですと。
高秉燭は、その木炭で何をというんだけど、白浪は俺が知るかよ、貴人のことは貴人に聞けと言って、お椀によそった何かを食べてます。
なら、入って来いと高秉燭が言い、白浪が噴き出したのと(バレてたー(笑)、アーランが思いっきり扉を開けて入ってきたのと、だいたい同時(^m^)
昨夜はどこへとアーラン。
おまえに関係ないと高秉燭。
気まずそーに立ち上がった白浪。
アーランは、韓冬青(かんとうせい)に何か貰い、話をしただろうと聞きます。
高秉燭は白浪に、アーランに餺飥(はくたく)をやれと言いました。
餺飥って何かと思ったら「ほうとう」のことなのね。画面に見えてるのは、ざっくり千切った平べったい麺みたいなの。中国ドラマではよくいろんな麺が出てきますねえ。
聯昉(れんほう)から糸口を得て、木炭の調査をしているのかとアーラン。
高秉燭は、そこまでお見通しなら、聞き込みに行けと言います。
アーランなら、七娘連れて永川郡主にも会いに行けるからねえ。
承諾し、白浪に出された餺飥のスープを一口飲んで、即、ぶっと噴き出すアーラン(笑)
ゴンッと器をテーブルに置いて、ハンカチで口を拭き拭きしてるうちに、それを平然と食べる高秉燭ですよ。むしろ、ドヤ顔で食べてるよ。美食家の工部尚書のおぼっちゃまに餺飥を出せと言ったのは、ただの嫌がらせだわなー。これが庶民にとっちゃー普通のメシなんだよ、ぼっちゃん♪てなとこか?
帰って来たアーランは、七娘に切り出そうと、七娘と蕾芝(うんし)が庭で花を植えている後ろに立ちました。そこにアーランがいるとは知らず、七娘は、アーランの好きな花、喜んでくれれば私も嬉しいと健気なことを言い、蕾芝は、あの方は冷たすぎる、会いにも来ないなんてと言い放ち(笑)
聞いてたアーランが咳払いすると、ほら来てくれたでしょって七娘。
この時の蕾芝の、聞かれてたっ!ぴゃっ!って動きが可笑しい(^m^)
顔にまで土つけてる七娘に、アーランは、これを、と、何やら箱を差し出しました。プレゼントかと思って、瞬間嬉しそうにした七娘と蕾芝だけど、永川郡主にどうだと言われて、蕾芝がキレます。他の女への進物を妻に見せるのかと。
だけどアーランは、頼み事がある時は進物を渡せと君に聞いたからと言いました。郡主宅にも一緒に行って欲しいと。
箱を渡して、さっさと行っちゃうアーランだけど、七娘は一緒に行こうと言ってくれただけで嬉しいらしいよ。
てかさ、順番が変だろう、アーラン。
郡主に聞きたいことがあるので、一緒に行ってくれないか、手土産はこれでどうだろう。
たったこれだけのことだーっ!
郡主宅と言ってたけど、待ち合わせしたのは、どこかのお店かな。
七娘が、アーランが郡主にどうしてもお会いしたいと自ら進物まで用意したと言うと、郡主はニマニマしながらアーランを眺めて言いました。前回百里二郎を初めて見て、素敵だと思ったの、七娘がなんとしても嫁ごうとした訳ね。
七娘、え、郡主、アーランを取らないでって思ったかもしれないけど、大丈夫よ、蝶よ花よと育てられた郡主に、アーランのことなんか理解できゃーしないからっ(大笑)
アーランの用意したのはカラクリ箱。蓋を開けたら箱。その蓋を押すとぴょんっと出て来る箱。も一回ぴょんっと箱。本人設計らしいよ。
面白がってくれた郡主は、私に何をして欲しいの?と、話が早い。
アーランが、多めに買った木炭の用途を聞くんだけど、きょとんとした郡主は、荘園は家職に任せているから知らないと答えました。でも、臨川荘(りんせんそう)は巽山公(そんざんこう)に売ったから、巽山公が買ったのかも、と。
おお、柳襄がここにも絡んでたー。
陛下のところでは、東川王、李譯忱(りえきしん)が頭を下げてました。ビクビクしてるー。聯昉のこと、ごめんなさいしに来てる訳だからね。
東川王が、体調を崩されたと聞いて慌てて来た、上等の黄桃をご賞味くださいと言うと、孫の中で、お前が一番朕を思ってくれると陛下。
でも東川王が何か言おうとしたのを遮って、今の太子がなぜ皇位を追われたのかを知っているかと言います。太子李頓(りとん 永川郡主のパパ)は、皇帝でありながら天下を岳父に渡そうとしたらしい。実子といえども、国を己の私財と見なすのは許せなかった、朕のとこしえの治世を何者にも壊させはせぬと陛下。
東川王は、皇帝をおばあ様と呼び、必ずや聯昉の統制を強め、鋭い耳目に戻してみせますと誓います。
実子だって、フザケタことすれば引きずり下ろしてきたのよ、孫の中では見どころがあると思ってるんだから、期待を裏切らないで欲しいもんだわね、でないと…ってことよねえ。うはあ。
さて、アーランは高秉燭と、肩がぶつかるくらいの狭ーい馬車に乗って、郊外に出ていました。
どうしても百里延が殺された理由を突き止めたいアーランは、調べがついたら教えると言われても、勝手に動く高秉燭のことが信じられないと言います。
子守は御免だ。
銅の精錬の種類や木炭と銅の混ぜ方がおまえに分かるのか。
アーランも応戦して引かない。
だからさあ、武思月姐さんの言いつけ守って、協力し合いなさいってば。アーランは戦えないけど、知識は豊富。高秉燭も頭はいいし、アーランの回転も速いから、2人はきっと全部説明し合わなくても察し合える、お互いに、かなーり話の早い相手のはずだぞ?
武思月は楊煥(ようかん)のところにお菓子を持って、お悩み相談。
密告者の件の進展がなく、内衛の名で勝手に調べて兄に心配をかけた。陛下にも面目が立たないと。
楊煥は、私の知る阿月は、女に内衛は無理だと言われても必死で見返す人よと言います。
武思月は、韓冬青のことがかなり響いちゃってるんだね。以前、アンタのせいで魯執(ろしつ)は死んだと言われたことも影響してるかも。自分が殺したようなものだと。
楊煥は、すべきことをして人が死んでしまったのなら、職務に全力を尽くすといいと言ってくれました。女帝だから側近も女性なんでしょうが、この人もいろいろあって、その地位にいるんでしょうしね。
臨川村(りんせんむら)に着いた、高秉燭とアーラン。
既に村人達が変ですわよ。普通に道端で作業している男達の視線が。
人々は笑顔で山羊連れてたりするけど、こういうのすらも演技なのだとしたら、かなり大がかりな偽装工作。
高秉燭は結構村に溶け込んでるけど、身なりが良くて姿勢もいいアーランは、どこからどう見ても異分子(笑)人がたくさん行き来してるけど、すれ違う人達、なんとなくわざと2人にぶつかってくるみたいにも見えます。
賑やかなところだけど、鋳造工房はないと高秉燭。
アーランは、柿の木の根元の土を調べ、この地質は銅の製錬には不向きだと気付きます。木炭は別のことに使っている。
高秉燭も、平坦な土地で川床も広く、肥沃で灌漑向きなのに、田畑はなく果樹だけなのはおかしいと。
やっぱりね。この荘園まるっと、何か変ってことね。この賑わいもワザとらしい。
お店で食事をするんだけど、アーランが薬味をパラパラ振ってるそばから、丼の肉を手掴みで食べだす高秉燭。アーランは箸をハンカチで拭いてから食べるお上品っぷり。
だけど、味は良かったみたいで、アーラン「可」だと言いました。
川べりで洗濯をしている女たちを眺めつつ、高秉燭は女将に水を頼みました。水はなぜか遠くから汲んで来ているらしい。そういえば、水桶を担ぐ村人が多かったことを、高秉燭は思い出します。
あれだけ豊富な川の水、洗濯には使えるけど、飲み水にはできないってことね。
水を汲んで来た老人に聞いても、気まずそうな顔をして答えずに行ってしまいます。でも近くにいた子供が、ここの水はお腹が痛くなると答えてくれました。女将が慌てて子供を追い払うけど、高秉燭とアーランは気付いたよ。多分上流で、川の水が汚染されるようなことをしている。
銅の製錬による周辺地域の環境汚染は、日本でも足尾銅山鉱毒事件ってのがございましたねえ。
アーランの留守に、七娘のところには武思月が来ました。
百里延が亡くなって使用人にも暇を出してしまい、部屋の片付けも七娘がしているのを見て、武思月は七娘も変わったと言います。後ろで申非(しんひ)がちょっと辛そうな顔で俯いてる。
いつでも私を頼ってと言う武思月に、本当は用があってきたのよねって七娘。
武思月は、柳襄とアーランのことを聞かせて欲しいと言いました。
意味が分からずにきょとんとしている七娘。
アーランが申非も連れずにひとりで郊外に行ったと聞き、武思月の顔が厳しくなります。
臨川村の2人は、日が落ちて怪しいヤツらが動き出すのを待っていました。暗闇の中でもアーランの白い衣装は光ってしまうぞ(笑)
家から出て来たのは、高秉燭が昼間見た男。手に槌でできたようなタコがあったって言うんだけど、すれ違っただけの人の顔だけじゃなく、手までよく覚えてるもんだね。
そのまま追おうとするアーランを、きっと罠だと止めた高秉燭だけど、だとしても唯一の手がかり、追わねば帰れないとアーラン。
ホントにね。この子、戦えないっちゅーのにかなりの突進型。結局、高秉燭はお守りをする羽目になる(^m^)
男を追った2人は、林の先の洞窟の中で、銅の製錬をしているのを目撃。
盗んだ奩山(れんざん)の銅をここで製錬してたってことかな?
けど、見つかってしまいましたよっ。ピーンチッ。
武思月は李北七(りほくしち)に、百里弘毅(ひゃくりこうき)を捜してと頼んでました。高秉燭のためかと言われるけど、そうじゃなくて、アーランが危険だと思うんだけど証拠がないから、李北七にしか頼めないと。李北七、力強く頷く。
でもさ、郊外なのよ、馬車でしばらく行った田舎なのよぅ。探しようがないだろなー。
高秉燭はアーランに、自分の身を守れと言って戦い始めたよ。アーランはあたふたするだけで、時折、高秉燭に手を引かれたり、突き飛ばして守られたり。こりゃあ、大変だー。
そのうちに、アーランも棒っきれ持った男達に囲まれてしまい、咄嗟に傍らにあった溶けた銅を、柄杓で掬って撒く物理攻撃(笑)でも自分がしたそれで、男達が大やけどして苦しむのを見て、ちょいビビッてる。
と見ると、高秉燭が後ろから抱え込まれてます。おろおろしてたら、石を投げ込めと叫ばれる。
アーランが溶けた銅に抱えた石を投げ込む直前、高秉燭は銅の樽を飛び越えて避難、石で飛び散った銅が、近場にいた奴らに降りかかります。
その隙に、2人は外に逃げ出しました。
何度も言うようだけど、イボくん、速そうなフォームなんだけど、必死で走るものの、どんどんヘロッて遅れていく演技。ほんで、ずどーんっと転びます。スローになるんだけど、痛そうー。
高秉燭さあ、見捨てずに、戻って引っ張り上げてくれるんだよ。
でも、アーランは走れない、追っ手は近付く。
高秉燭はアーランの手を振りほどきました。
アーランの顔、ああ、見捨てられるのかって絶望の目になってたけども。
走り去った高秉燭。
囲まれ、捕まってしまうアーラン。
でもそこに、どこからか馬を見つけてきた高秉燭が戻って来ました。
うっほ、カッコイイ♪
男達を馬で蹴散らし、アーランを乗せて逃げる高秉燭は、足は平気かって聞くのよう。
逃げたのかと思ったってアーランに、連れて来た責任は取るって、兄さん、オトコマエ。
てかさあ、5年前のあんな事件を経験した人が、同じものを追って何度も会って話し合ってる武思月とアーランを置いて逃げることは、もうないんだよなー。最初の頃ならいざ知らず。これが白浪でも同じでしょう。武攸決や李北七や大理寺の高昇(こうしょう)なら捨て置くだろうけど。あ、裴諫(はいかん)でも助けるかもしれないよね。
アーランにもようやく、高秉燭って人が少し分かって来たかねえ。本質は兄貴属性。
さてさて、柳襄のところにも臨川荘の件の報告が入った訳ですね。
遅くとも明日には内衛が臨川荘に来るはずだと、柳襄はすっかり委縮していて、主人の席でふんぞり返る鳶飛の前に立ち、小さくなってます。鳶飛は、好きに調べさせろ、備えはしてあると偉そう。
巽山公(そんざんこう)は賢い、次にどうすべきかは分かっているな。
勿論と答えた柳襄は、でも臨川荘の秘密は容易には見つからないはずというと、鳶飛は、約束を破る気かと詰めました。なるほどね、万が一、この秘密がバレるようなら、命を持って贖う契約かな。
柳襄が、自分が消えれば一族を守る者がいなくなるっていうんだけど、鳶飛は、お前が約束を守れば、七娘は生きられると。これを言われちゃーどうしようもない。
全くさー。なんでまたこんなヤツらに加担しちゃったのかねえ、このおっさんも。
夜がしらじらと明けた頃、高秉燭は馬を降り、銅のすり替えには裏があると月華君に話し、臨川に乗り込ませろと言って、どこかに消えていきました。アーランは仕方なく、ひとりで馬を飛ばして神都へ。
きっと夜通しアーランを捜して、都の門前にいた武思月と李北七の前に、アーランが戻って来ます。
証拠はない、ただ、この目で見た。何を作っていたのかまでは、2人共見てはいない。
だが、善良とは言い難いヤツらだった。2人で行ったが、高秉燭は戻ってきていない。
アーランの話を聞き、武思月は李北七に人を集めさせます。
思い悩む柳襄の元に、七娘が駆け込みました。
何事もなかったかのように、アーランの嫌味を言う柳襄だけど、七娘は、昨日も一緒に出掛けたもん、けどそれから一晩戻らない、もしかして臨川荘に行ったのかもと、口走ってしまいましたわよぅ。あー。
瞬間、アーランだったのかと、柳襄も鳶飛も分かっちゃったねえ。全く突撃型夫婦めー。
何も知らないんだから仕方ないんだけどさあ。武思月の様子見て、心配が膨らんじゃったんでしょうし。叔父所有の荘園に行ったっぽいとなれば、所有者の元に来るのは普通のことだしなあ。まさか、叔父がここまでの黒幕だなんて、思ってもないだろうし。
七娘を隣に座らせて語る柳襄。これ、遺言のつもりですな。
けどさ、百里延を死なせちゃったんだから、アーランがそこに一点集中して動くのは当たり前のことよ。情のないただの唐変木だと、見誤ってたのはそっちなんだわ。
柳襄は、アーランは無事に戻って来るから大丈夫だと七娘を宥めて、家に帰らせました。
鳶飛が柳襄の命ひとつで、アーランと七娘2人には手を出さないと、ちゃんと守ってくれればいいけど。
アーランと共に、臨川村の洞窟に入った武思月だけど、もうそこはもぬけの殻。
ただ、たくさんの甕の中に、銅銭がぎっしりと入ってました。
鳶飛が言う「備え」とはコレのことだとすれば、贋金作りをしていたってのがフェイクだから、春秋道が銅を盗んでいた本当の目的は他にあって、未だ分からずってことね。
柳襄の屋敷にやって来たのは高秉燭。
柳襄は高秉燭が来るのを見込んでいて、門番に通せと伝えていたみたいよ。
余裕の表情だな、俺が来ても驚かないかって高秉燭に、いや、驚いていると柳襄。
お前のように虫けら同然の卑しい男が、よく大手を振って私の前に現れたものだ。
どうだ、私の入れた茶を飲めるか?
んー、ちょっとわざとらしいな。
高秉燭は、平然とお茶を飲み、心配するな、俺は誰が銅を盗み、何に使うかに興味はないと言います。
では何に興味がと聞かれて、春秋道を捜すことだと。
柳襄は、では正解だなと言いました。
私が春秋道だ。
あー、ただ死ぬだけじゃないのね、春秋道を騙って、攪乱させて死ねとな。
だけどさあ、そこまでのリスクを追っても、ウマい不正だったのかな、この銅の一件。
河東柳氏は名門だ、名門だと言っときながら、バレれば命も取られ、その名声も地に落ちるのに。
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