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慶余年 24話「後宮への参内」あらすじとネタバレ感想

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慶余年
画像出典 Tencent Pictures Culture Media Company Limited/New Classics Television Entertainment Investment Co., Ltd.
目次

あらすじ

郡主である林婉児(リン・ワンアル)の婚姻相手として後宮に参内した范閑(ファン・シエン)は、同行した范若若(ファン・ルオルオ)に後宮の内部構造を覚えさせる。あとで忍び込むための策だった。順調に妃たちに拝謁して回った范閑だったが、皇太后だけはなぜか范閑のことが気に食わず、直接会おうとしない。そんな中、范閑は林婉児の実母の李雲睿(リー・ユンルイ)から恐るべき事実を聞かされる。

(c)Tencent Pictures Culture Media Company Limited/(c)New Classics Television Entertainment Investment Co., Ltd.

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ネタバレ感想

さて、二夫人と若若(ルオルオ)と共に参内した范閑。
婉児(ワンアル)の成長を見守ってきたお妃様方や、皇太后にも謁見の予定なんだとか。
まずは宜(イー)貴嬪のところ。皇后は具合が悪いから会わないらしい。
侯(ホウ)公公とは、にこやかに話してた二夫人だけど、廊下を歩きながら、後宮は最も注意しないといけない場所だと教えてくれます。宜貴嬪は従妹らしいので、二夫人も詳しいのね。
皇室は柳家に恩寵を与えてくれたらしいから、柳如玉(リウルーユー)、二夫人もかなりいいとこのお嬢さん育ちだと思うけど、それでも彼女は自分から望んで、范建(ファンジェン)パパに嫁いだんですってよー。ほおーう♪

宜貴嬪は、後宮で寂しい思いをしていたらしく、二夫人にも、ちっとも会いに来てくれないって言います。それを聞いていた范閑は、柳おば上と呼びかけ、侯公公を慌てさせました。
でも当人は笑顔。二夫人も笑ってましたね。范閑らしいなと思ったかも。

そしてそれが、即、長公主の元に報告されてしまうという、こわ、後宮、こわっ。
宜貴嬪は肉親の情を求めているから、その呼びかけは賢いわって長公主。
宮女達の湯あみの時間を合わせて、范閑を陥れる策はどう思う?と口走った長公主に、さすがの宮女もドン引きしてませんか?
冗談よ、わざとらし過ぎるって言うけど、范閑が都に入った途端、馬車に侍女達を纏わりつかせるっていう、わざとらしくて品のない策を考えたのもアナタですよね?お陰で侍女、皇帝の命で全員殺されたわよ?今も冗談って言ったけど、策の質が同じだから、半分本気だったのでは?
范閑が何を言ったかを探らせてと、宮女を下がらせた長公主だけど、面白くなさそうな顔だなー。

宜貴嬪との面会は、好印象だったようです。
范閑はさびしんぼの宜貴嬪の元に二夫人を残して、若若と共に第二皇子の母、淑貴妃のところに移動。
淑貴妃は厳格な人らしいけど、若若は安心していると言います。だって、兄上は才子だから。

その意味は、淑貴妃の部屋を見るだけで分かります。書物だらけよ。図書室みたいな部屋。
待っている間に、范閑が勝手に取って来た本の収納場所まで、覚えている淑貴妃。
淑貴妃は范閑のあの詩のことも、諳んじていました。書店を開く計画も知ってる。紅楼のことも知ってる。ゴリゴリの文学少女がそのまま大人になったみたいな人ね。
范閑は、紅楼は曹先生が書いたものを転載しただけと本当のことを言うけど、この世界に曹雪芹(そうせっきん)はいないのよ(^m^)

淑貴妃は婉児の成長を見守ってきたから、相手を見たかったと言います。承澤(チョンゾー)も褒めていたしって。
誰、承澤ってなってる范閑だけど、第二皇子の名前だよっ。
咳払いした若若が、指で「二」を出す(笑)

気位の高い第二皇子が、人を褒めるなんて珍しいらしい。
初対面の時から知己ですと、范閑がおべっかを言うと、淑貴妃は、騙されてるわって(大笑)
あの子は誰にも心を許したことがない、でも多くを語るのはやめておく、長く付き合えば分かるはず。
しっかり息子を分析できているけど、突き放した物言いだわね。宜貴嬪が自分の息子の第三皇子を語る時みたいな情が、あまり感じられない。

慶余年
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ぽよんとしてるけど、これが侮れないあの第二皇子の母。

それから、知ってる?
私は読書が好きなの。
やっぱりこの人、浮世離れした不思議ちゃんなんだな(^m^)

次は第一皇子の母、寧才人。
そういえば皇太子は、皇子のナンバリングからは外れるらしいので、あの人は第二皇子より年下みたいだけど、第三皇子とは呼ばず、第三皇子は宜貴嬪の息子になるらしい。
第一皇子は、辺境で兵権を掌握している人みたいね。
寧才人は東夷の捕虜だった人で、大怪我を負った皇帝を介抱したことで奴隷の籍を脱し、後に第一皇子を産んだんですって。他国の血が入っているから、第一皇子はどんなに力を持っても、皇太子にはなれないんだそう。
寧才人も、皇太后から嫌われているので、本来の妃の位から才人に落とされちゃってるみたい。

老婦人は心が狭いと范閑が言うと、それまでその言動に、何度も視線をウロウロさせてハラハラしていた侯公公が、さすがに私はまだ死にたくないから、口を慎んでくれって(笑)

だけど、虐げられているのかと思った寧才人は、凛々しく剣舞してたっ。
無表情で、ぱちぱちする范閑(大笑)
寧才人は、髭もない、腕も細い、それであの程巨樹(チョンジューシュー)を殺したの?って。
ズケズケ物を言うし、若若を第一皇子の嫁にスカウトしちゃうし、ラーメン丼くらいの大きな丼に山盛りのご飯出すし、かなり豪快で面白い人。こりゃ神経質そうな皇太后には嫌われるわな(^m^)

慶余年
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遠慮せずに食わんかい!的な、第一皇子の母。

そして、そんなこんなも全て、長公主に報告が入ってる。
婉児の実母は私なのに、なぜ会いに来ないのって呟くと、宮女が、お忘れですか?面倒だから会わぬと自ら仰せになったと言います。
長公主、会いたいわ、だそうです。うわー、怖い怖い。
范閑だけではつまらないわ、小乙(シャオイー)も呼んで。弓を忘れずにねって。
うお、アイツか、燕小乙(イエンシャオイー)、いつも何かもりもり食べてる九品の強者っ。

その頃范閑は、皇太后に会うために寝室の手前の廊下で待機中。
寝室までの道順は、若若がしっかり記憶しています。
取り次ぎに行った侯公公が戻ってきて、この場で跪いてくれと。それを皇太后は見るんですって。中には入れて貰えないらしいな。
陛下にも跪かないのに、まいっか、ご高齢に免じるかーと跪く范閑。若若もお供。

すると中から洪四庠(ホンスーシャン)が出て来ました。
皇太子が、あれが犯人だと宰相に伝えた、宮廷にいる四大宗師の1人ですわよ。眉毛がないわよ。
だけど子供の頃、范閑にいろいろ教えてくれた費介(フェイジエ)でさえも、四大宗師の最後の1人は後宮にいる老太監ではないかと、でも憶測の域だと言ってたんだね。

洪公公は、跪く范閑の前に立ち、皇太后さまが高齢と申すのはやめよと、と言います。
ここで跪くのは臣下の本分、次に陛下に謁見する時は膝を折れと。
さっきの呟きが皇太后に聞こえている訳はなく。
要するに、洪四庠が九品だってことよね。息遣いすらも聞き分ける九品。
後宮での言動には細心の注意が必要ですって、言われちゃってるよ。
婉児に優しくせよ、もし傷つければ、命で償って貰う。
それが皇太后の伝言のようです。

慶余年
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洪四庠も充分怖いんですがー。

范閑は皇太后に告げてくれ、その言葉を聞けば皆、婉児から遠ざかると言いました。
自分は真心を尽くしている。皇太后に言われるからではない。

ほんとよね。
彼女の周りは、面倒なヤツらばっかり。
義理おば軍団はみんな、個性的で面白かったけど。

帰り際、振り返った范閑は、洪公公、四大宗師のひとり?と声をかけます。
洪公公は立ち止まりも、振り返りもせず、戻っていきました。

皇太后の元に戻った洪公公は、少し不満げだったが、婉児に真心を尽くしているというのは本当のようだと報告します。呼吸に、嘘をつく時特有の乱れはなかったってことかね。
洪公公の見立てでは、同年代の中では聡明、なんだそうだ。
皇太后は、ちょっと覗いたらしいけど、どうにも気にくわぬ、どこかで見たことがある気がすると。
結局、なんとなく気に入らないから、会わないという結論のようです。

これで本日の予定は終わり、婉児との結婚も問題なさそうだと、お祝いを言う侯公公に、范閑はいつもの心付けを渡します。
ほっと一息のはずが、そこで一行の前に現れたのは、あの長公主の宮女でした。
長公主の気が変わって、会いたいと。でも范閑だけで、若若と侯公公は待つようにと。

宜貴嬪と二夫人の元に戻った若若に、宜貴嬪は言いました。
長公主は大人しそうに見えるが、裏の顔が隠されているような気がする。
いつも本当の自分を抑えつけているようで、恐怖を与える。心に巣食った猛獣が檻から出たがっているみたいだって。おお、鋭いな、宜貴嬪。

慶余年
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結構鋭い、第三皇子の母、宜貴嬪

范閑を目の前にした長公主は、費介に師事し、高い医術を誇るとか、婉児もいくらか回復したようねと言います。あれは民間療法ですと言う范閑に、頭痛の療法はないかと長公主。頭痛は原因が多く、師もそれが頭痛の種でした、按摩を習ったので、頭痛が和らぐかもと答えます。
冗談かましつつ、おお、長公主をマッサージだ。
ふぅむ。婉児の実母だから会うと言って来た范閑だけど、長公主が油断ならない人物だというのは、范閑も気付いているんでしょうか。他の妃達との謁見のほうが、表情が柔らかだったわね。

長公主のコメカミをマッサージする范閑。経穴の見分け方は、費介から習ったんだそうな。
いつ習ったと聞かれて、幼い頃にと答えると、長公主は、范家と鑑査院が親密な関係にあるなんて思いもよらなかったといいます。父との私的な交流かもと范閑。
長公主はいきなり、おばあ様はお元気?と言いました。
やっぱり知ってるんだー、澹州のおばあちゃんのこと。
当時、私はおばあ様が大好きだったの。

あれ。それを聞いても范閑は驚かない。
えー、澹州のおばあちゃんがどういう人か、ドラマでは何も触れてないんだけどな。
長公主と面識があったことなんか、范閑は知らないはずだけどなあ。

原作では、おばあちゃんは皇帝の乳母だった設定らしいんですよ。
それを知った時に、やっぱりあの堂々とした感じは、それなりのところにいた人ってことだなと、紅甲の騎士、禁軍の部隊を息子の范建が皇帝から借りていて、それが来ることも分かっていたということは、やっぱり范閑の出自には何かあるよねってことなんだけどね。
ま、いっか。

書店を開く話をして、朝廷より安全よと言った長公主。
范閑の表情、なんだろう、これは。

牛欄街の襲撃は、驚いたわよね?護衛が死んだとか。
滕梓荊(トンズージン)を、護衛であり友であった、よく思い出すと言った范閑に、生死や離別はどうにもできないと言った後、突然笑い出した長公主は、襲撃を目論んだ者が、狙われた者を慰めるなんてねえと言いました。
うおお、カミングアウト!
さすがの范閑も、固まったわよ。

慶余年
画像出典 Tencent Pictures Culture Media Company Limited/New Classics Television Entertainment Investment Co., Ltd.
結構個性的な宮中の面々の印象を、全てぶっ飛ばした長公主の狂気。

その友は、私の手で殺したも同じ。
皇太子を支持していても、手の内の全ては告げない。
林珙(リンゴン)が私についたのも、皇太子は知らない。
林珙は聞き分けのいい子だった、残念だ。
護衛の敵を探していたのでは?
敵を討つ気?ここには誰もいないわよ。なんでもできる。

范閑は背後に立っているので、その首に手をかけることも簡単だったけど。
出来る訳がないわな。腐ってても婉児の実母。
そして、きっと実行すれば即座に自分の命もないでしょ。

范閑を煽りまくって、あなたの友は無駄死にだと言う長公主の首に手をかけ、ここを忘れていたとマッサージする范閑の目は潤んでました。滕梓荊を何度も思い出してね…

范閑は向かいに移動して、殿下にお礼を申し上げます、何者が俺を殺そうとしていたかが分かったからと。
澹州の刺客も自分だと、長公主は言いました。
最初は内庫の権限を守るため、でもあなたは興味深い、そんな者を殺すのは更に面白い。

范閑は、一瞬手をかけようかと思ったが、今ここで手を下せば、俺はこの場で死んでいたと言います。
長公主は笑って、出て来なさいと、宮女を呼びました。
更に遠く背後には、燕小乙が弓を構えていました。

賢いわね、ますます興味が沸いたわと長公主。
もし本当に誰もいなかったら、私を殺していた?と身を乗り出して聞かれ、先は長い、その答えは早晩分かると范閑。

全く、狂ってるよなー、この母親は。
長公主を見る宮女の目。従わなければいけない相手だけど、理解できないんじゃないかなあ。

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その頃、京都の城門に、荘墨韓(ジュアンモーハン)が馬車で入ってきていました。
北斉の使節団の一員で高名な文士らしく、手に手に書物を持った文人達が群がります。
その知らせは、鑑査院の院長のところにも、朱格(チューゴー)から報告されています。
荘墨韓の人気は、交渉に影響を及ぼすのではと言う朱格だけど、院長は、陛下の決めたこは文人には覆せないと余裕です。

北斉を一気に平定したい強硬派は、交渉の決裂を望んでいるらしい。
その一派が都で何か起こしたとしたら、それは一処の担当だと院長。
朱格は、もし首謀者が鑑査院の内部にいたら?と聞きます。
国事に情けはかけるなと院長。
朱格のこの質問はなんでしょうね。何か思い当たってるんでしょうが。

はい、言若海(イエンルオハイ)でした。
強硬派の秘密の会合みたいなところに顔を出してました。
でもこの人、これも計略のうちって気がする。強硬派の仲間のふりをして動向を探ってるだけな気がする。だってこの人、朱格よりも遥かにタヌキでしょう。
強硬派は荘墨韓を殺して交渉を決裂させ、一気に戦に進みたい模様。だけどそれもこれも、慶国が天下を統一するためだと信じて疑わない感じね。

家に帰った范閑は、長公主のことを若若に話します。
内庫の権限のために、偽の命を出して范閑に刺客を送り、失敗したから今度は牛欄街での襲撃を企てた。でも今は利益のためだけじゃないと范閑。林宰相は正しかったと言います。
長公主は婉児の母親だって范閑に、宰相は、あの女は常軌を逸していると言ったわね。
正直な者は真相を告げ、己の命を懸けたりしないと。
あの時、長公主は自分が殺されるかもしれないと、ドキドキワクワクしてたってことか。

范閑はひとまず、後宮の経路を若若に描かせます。
その間に、范建に呼ばれて行ってみると、書房には妙に馴れ馴れしい男がいました。辛其物(シンチーウー)という、鴻臚寺小卿(こうろじしょうけい)って役職の人。
さっきから時々出て来ました、鴻臚寺って北斉との交渉の場所みたいですね。
鴻臚寺って機関は、賓客外交担当らしいよ。太常寺は祭祀担当、よく聞く大理寺は刑罰担当。
范閑が陛下から命じられたのは、太常寺協律郎(だいじょうじきょうりつろう)だったけど、范建はしばらく鴻臚寺で任務につけと言います。
北斉と東夷の使節が来ていて、北斉は和議の交渉、東夷は罪の賠償、その北斉との交渉の接待役の命が陛下から下ってるんだって。さっきまで宮中にいたのに、何一つ知らされてないのに、パパ范建はすまし顔だわよ。

いやいや、おっさん達の目論見で、目まぐるしくいろいろやらされるねえ(笑)
でもこれは、皇太子と林宰相の推薦なんだってよー。
やたらとベタベタしてくる、この辛其物も皇太子派なんだってよー。皇太子と宰相直々の推薦ってことでこの人、有望な范閑にゴマ摺っとけばって思ってるっぽい(^m^)

仕事の話をしようとすると、辛其物は、使節に荘墨韓という人物がいる、それ以外はどうでもいいと言いました。
高名な文士らしいけど、政治の話もするんかね、そういう人物が。
この人とのひと悶着も今後あるんですが、次回は鑑査院の問題のほうが先に起きますよー。

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