あらすじ
魏無羨のもとに藍忘機から書状が届く。金子軒と江厭離の息子、金凌の生誕満一月を祝う宴へ招待したいという内容だった。喜んだ魏無羨は自ら作った魔よけの腕輪を持参して、温寧と金麟台へ向かうため窮奇道を通るが、そこには金子勲が各家の子弟を率いて待ち伏せしていた。金子勲から千瘡百孔の呪いを解けと身に覚えのない因縁をつけられた魏無羨は、温寧を操って矢を放ってきた金子勲たちに対抗するが、止めに入った金子軒を温寧が殺してしまい…。
ドラマ公式サイトより引用
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ネタバレ感想
23年夏以降、地上波のいくつかで陳情令が放映されるようになったり、11月からBSでロング・ナイトの再放送があったりで、ブログのビューがびっくりするくらい増えています。覗いてくださる皆さま、ありがとうございます。
ただ陳情令は、既に各局の放映、こちらの進みをすっかり抜き去ってしまいました。あちゃ( ̄▽ ̄ゞ
ま、マイペース、マイペース…
乱葬崗には、蓮が根付き、花が咲き、実も出来ていました。
魏嬰が実の収穫をしてます、細っこい足を出して(笑)
ほんっと、ほっそいな、おい、その太ももっ!
でも、乱葬崗で育った蓮の実は食べられないんですって。お守りに使うんだそう。土壌によって実もいろいろあるんでしょうかね。
それを阿苑(アーユエン)に言い聞かせてる、ほのぼのとした風景。温情(ウェンチン)も笑顔で見ています。
そこへ温寧(ウェンニン)が、麓で金氏の子弟に渡されたと書状を持って来ました。
開いて見た温情は、魏嬰の元へ。師姐に会えるわって。
それは藍湛からの、金如蘭(ジンルーラン)の一か月祝いの招待状でした。前回、金光瑶(ジングアンヤオ)から頼まれてましたよね。でもなんで、金氏の宴席の招待状を藍湛に頼むんだとは思うけど。金氏としては、出したくないってことかと、穿ってしまうよ。差出人が藍忘機とあれば、罠ではないって分かるだろうってことかもしれないけど。
魏嬰は嬉しそうに読んでるけど、温情は少々複雑そうです。魏嬰に向けては笑顔を見せてましたが。温寧も、お姉ちゃんの態度に気付いている。
温情のこれは、そろそろ魏嬰を解放してやらなくはいけないって、そこかな。
霊宝閣という店では、金氏の噂で持ち切り。
そこには魏嬰もいて、飾り房を物色してました。
金光瑶の発案で、仙督は、各地に物見台を設けるとか。金氏が建て、各世家が共同で運営する物見台は、警察署みたいな、各地の治安のためのシステムのようです。
何をするにも一定数反対派はいるけど、赤鋒尊(せきほうそん)聶明玦(ニエミンジュエ)は反対派みたいね。金光瑶を信じていないってのがベースでしょうけど。ま、温氏の監察寮みたいなものでなければ、善政です。
噂は金凌の宴に移行していきます。祝宴はかなり盛大なものになりそう。
「選び取りの儀」ってのがあるのね。映像では、師姐に抱かれた金凌が、金子軒(ジンズーシュエン)から、牌や筆や竹簡を次々に目の前に出され、最後に金子軒の剣、歳華を出すと、その飾り房を握り締めました。若夫婦の幸せそうな笑顔ねー。
きっと将来、偉大な剣仙になるだろうよって、店内のモブの弁(^m^)
更に、祝宴には魏無羨も呼ばれるらしいぞって、どうしてそういうコトまで、関係ない街の人達に伝わっちゃうのかねえ。扉の向こうには本人がいるぞ?
金氏も何を考えてるの、窮奇道のことを忘れたのとか、奴は疫病神だとか。
魏嬰は知らんぷりで、飾り房を買い求めました。
裏通りには温寧が待っていて、魏嬰の買った薄い空色の房を見せてもらいます。
魏嬰は、蓮の実に呪符を掘り入れた護りの腕輪を贈り物に作ったのね。低級の邪崇は近付くこともできない、夷陵老祖特製のお守りです。それがメイン、房はオマケの飾りかな。
これ、温寧も触らないほうがいいらしいよ。温寧は邪崇に近い存在なのか。
魏嬰は温寧に、宴席では金子軒とケンカしないで我慢するんだよ?なんて、注意されてます。ホントよ、師姐と息子の大事な席で、余計な揉め事だけは起こしてくれるなと、温寧でさえも思うのよ、魏嬰の今までの行動は。
安心しろ、あの孔雀男が招待してくれたんだ、1年間は悪口言わないて。たった1年!
温寧も、最初は罠かとも思ったけど、若様はいい人だし、藍の二の若君もいるからって、そう、言っていたのに…
2人は蘭陵に向かうため、窮奇道を歩いていました。ああ、もう辛い…
そこで魏嬰は、何かの気配を感じます。
温寧は何も感じない、静かだと言うんだけど、魏嬰は静か過ぎると。
その時、魏嬰に向けて矢が射かけられ、それを温寧が素手でつかみ取りました。
崖の上から現れたのは、はー、もう、文字を打つのも嫌だわよ、クソ従兄、金子勲(ジンズーシュン)。
金子勲は、すぐに私にかけた呪いを解けと言います。
ふん、魏嬰には覚えがありませんわ。というか、鼻にも引っ掛けてないこんなヤツ、呪う手間なんかかけないわよ。
前にも書いたけど、なんだか分からないけどスゴイ何かをされたら、そんなことできるのは魏嬰しかいないって思われるのは、ある意味、変な認められ方してるのよねえ。
呪いとはなんだと聞くと、金子勲が見せたのは、胸いっぱいに広がる穴ボコボコ。
うえっ、気持ちわるうっ。千瘡百孔(せんこうひゃっこう)というものらしい。
そんなキモイ呪いをかけられるような行いをしてるのは、正しく自分なのにさ。思い込んでるから、違うと言っても信じやしない。魏嬰は、殺すならそんなことしないで、俺がやったと知らしめる方法を取るぞ?しかも俺がやったら、もっと悲惨だぞって言うんだけどさ。
いずれ死に至る呪いみたいだから、コイツも切羽詰まってたんでしょうが、見当違いで魏嬰を攻撃してる間に、本当の術者は野放し。それって、結局死ぬ運命なんじゃないっすかね。例え術者が魏嬰じゃなくても、脅してコイツの技でなんとか回避させられるかもしれないとまで、考えて…ないな、考えてたら、殺す選択はないもんな。頭悪い。
話の通じない金子勲。殺す殺すいうもんだから、温寧が自分の首飾りを引きちぎり、力を解放してしまいました。あのオレンジの首飾りは、力を抑える護符みたいなものだったのね。
攻撃を始めた手下達。
温寧は近くにあった大岩を魏嬰の前に動かして矢を避けさせ、自分はひょーんっと崖の上に飛び、射手達を倒していきます。
あれ、金子勲が連れてきたの、金氏だけじゃないですね。抹額してる人もいるぞ?えー!?藍氏に、こんなアホに付いて来たヤツがいるのお?
その隙に、金子勲は魏嬰のところに下りて来ました。
金丹のない魏嬰が、竹笛で対抗できる程度の剣術なんだねえ、この人(笑)
でも、動いていた魏嬰の懐から、金凌への贈り物の箱が飛び出し、それを金子勲に取られてしまいます。本当に出席するつもりだったのだな、なんて嫌味を言われて、ああ、まずいね、この魏嬰の顔。
この顔になった時は、ロクなことにならない。激しい怒りというより、感情を制御できない顔なんだよね、これ。
そこへ、やめよと飛んで来たのは、若様でした。
何をどう聞いて来たんだろうな。千瘡百孔は本当に魏嬰がやったと思ってるんだろうか。
若様は、金光瑶から聞いて来たと言い、本気で襲う気だったのかと金子勲を問いただします。千瘡百孔のことを隠して、なぜ襲撃なんて真似をと。
ううむ。育ちのいいぼっちゃんだからなー、なーんか聞き方が甘い。仕方ないのでしょうけど。
金子勲も、奥方には伏せておいてくれ、全て解決してから謝罪するって言うんだけど、師姐があれだけ大事にしている魏嬰を攻撃して、しかも殺そうとして、謝罪なんかで済むと思うのか?コイツに果たせるとは思わないけどさ。
初見の時は気付かなかったんだけど、若様登場の辺りから、うっすらと笛の音が聞こえてるんですよね。B.G.M.かなと、最初は思ったんだけど…っていう。それが何かが分かるのは、ずーっと後です。
若様は、手を引け、酌量の余地はあると言いました。
なんだその、酌量の余地というのは。若様もこのバカなんかを魏嬰が呪ったと思ってるのか。んー、まあ、金光瑶もそう匂わせたのかな。
と思ったら、若様は金子勲との言い合いの中で、ヤツの仕業だと決めつけるのは早急過ぎると言いました。ああ、きちんと判断しようとしてくれてたのか。の割には従兄の横暴を、野放しにし過ぎてましたわねえ、今まで。結婚して子もできて、ようやく時期宗主としての自覚や責任感含め、様々身に付いてきたところだったのかもしれないな、若様も。このバカ従兄も、以前よりずっと、跡取りよりも立場が下に見える表情や態度になってるしね。
息子の祝宴に出席する客を襲撃されては、妻や私の立場がない。
そう言う若様と、背後に映る、フーフー毛を逆立ててる野良猫みたいな魏嬰。環境や立場やその自覚で一足飛びに大人になった若様に対して、未だ、荒立つ感情に振り回されている子供に見える。
無茶苦茶な暴言を吐いた金子勲は、若様に黙れと一喝され、怒りで魏嬰から奪ったお祝いの箱を握り潰してしまいました。
大事なお祝いを壊されて腹が立つのは分かるけど。それで攻撃に出て、若様に阻止される魏嬰。
若様は、温寧を止めろと言いました、騒ぎを大きくするなと。だけど魏嬰は、先に奴らを止めろと言います。まあ、それはそうなんだ。温寧は強過ぎて、ヤツらかなわないけど、止めた途端に総力でやられる可能性はあるからなー。ただ、この時モタついたのが致命的だった…
若様は、ここで意地を張ってどうする、金鱗台で潔白を証明できれば、何の問題もないって言うんだけど、若様なら話せばみんな信じてくれるでしょうが、魏嬰はそうはいかないんだよなー。簡単にシロをクロにされるんだ、今までだってそう。そういう悪目立ちの仕方を、選んでしてきたのは本人だけど。
だから魏嬰は、若様のことも信じられない。今や若様は、師姐が大事だから、魏嬰のことも理解しようと努力してくれる人なんだけどね。
そして魏嬰は、陳情を吹いてしまいました。
崖の上で咆哮する温寧。
だけど、その目がおかしい。瞳が2つになっています。まずいよ、異形になっている。さっきまではそうじゃなかったから、魏嬰の陳情の音がトリガーだったんだな。
そんなこととは知らない魏嬰は、目を閉じて陳情を吹き続けます。
若様が、少しくらい譲歩せよ、阿離がどんな気持ちで…と、言った時、異形になった温寧が若様を後ろから攻撃していました。
阿離が待ってる。早くおまえが子の祝いに駆けつけてくれることを。
若様、どうして自分ちのバカをもう少しちゃんと管理できなかったのか。
獅子身中の虫がいたにしろ、魏嬰を呼ぶと決めた時点である程度の危惧はされてしかるべき。若様が強く命じていたら、もしかしたらここまでにはなっていなかったかもしれない。育ちのいい鷹揚さが仇になったなー。でもこのバカも、自分が呪われているだなんて、恥ずかしくて言えなかった上、呪いで自分の命も危なかった訳だから、なりふり構っていられなかったんでしょうが。
余りの出来事に、固まって動けなくなる魏嬰。
崖の上に向かい、射ろと叫んだ金子勲は、温寧に首を掴まれ、絞め殺されていました。
いやもう、どうにもこうにも。
金鱗台では、師姐と江澄が魏嬰を待っていたところに、急いだ様子で藍湛が来ました。
金光瑶は?魏嬰は?って。何か察しているんでしょうか。
そこへ金光瑶。
藍湛は、なぜ藍氏の子弟が金子勲と金鱗台を離れた?と聞きます。一体彼らはどこへ。
金光瑶は、確かに子勲は窮奇道に行きましたが、心配には及びませんと言います。子軒も向かいましたしと。
そこに、知らせが。
若宗主が鬼将軍に殺されました。
魏嬰は、伏魔洞の中に寝かされて、魘されていました。
異形化の解けた温寧が連れて帰ったのかな。あの場所で、あの時だけ、操られてしまっていたのでしょう。悔しいよ。悔し過ぎるよ。傍らには、温情。
気が付いて起き上がった魏嬰の前に、跪く温寧。
キミのせいじゃないんだよ。知らず操られて意識なんかなかったんだから。そもそもこういう温寧になったのだって、原因は魏嬰の詭道術法。元々霊識を部分損傷していた温寧に、かけてはいけないものだったのに。だけど、あの時それをしていなければ、金子勲の意志を汲んだ舎監達の悪行で、温寧はそのまま死んでいたのかもしれなくて。ああ、もうっ。思いがけず報復にはなったけどっ。
憤りを抑えられない魏嬰は、温寧を蹴り飛ばしました。
分かっているのか、一体だれを殺したと?
なぜ、よりによって金子軒を殺した?
責められても、分からないんだよ。温寧には何も分からない。
気付いたら、そこに2人が倒れていた、自分の手には血がついていた、まさか自分が…って、本人もおかしくなりそうだっただろうさ(涙)あれほど、人の何倍も、心優しい温寧なんだもの。
ぽにゃぽにゃとやって来た阿苑も、魏嬰の剣幕に泣き出して、洞窟の外でお祖母ちゃんに抱かれていました。
だけど、魏嬰も内省しています。
なんのために身を隠してきた。この道を進んだ結果がこれか、俺は愚かだったのか。
ごめんなさい、私が悪いんだと震える温寧を見て、温寧が悪いのか?こんなふうに変えたのはこの俺だぞと。
俺はどうすればいいんだ、誰か教えてくれ。
そう嘆いた魏嬰にそっと近づき、目を真っ赤にした温情は、その背に針を刺しました。何をしたと振り返る魏嬰ですが、力が抜けて倒れそうになります。姉弟が支え、魏嬰を寝かせました。
2人はもう決めていたのね。魏嬰が倒れている間に。
あなたが目覚めるまで、相談していたのと温情は言います。金鱗台に出頭すること。
金氏からも使者が来て、2人を差し出せば、ひとまず不問に付すと叫んでいたらしい。
行けばどうなるか、そんなこと百も承知で、2人はもう覚悟しちゃったんだね。
悪いけど寝ていて、3日後に体も動くわと温情。おじさん達が面倒を見てくれる。
誰がそんなことをしろとって、抵抗する魏嬰だけど、もう動けません。
金子勲に呪いをかけたのは俺じゃないと呟くものの、彼らは決めつけていると温情。
呪いは術者へと返ることに魏嬰は気付くけど、それこそ雲を掴むような話、もうそれを探して調べている時間も、彼らにそんな意志などないことも、温情は重々承知しています。
魏嬰は、自分の体に痕跡はないと言うんだけど、包囲された時にそれを聞かれたかと言われてしまいます。そもそも最初から、何も聞かずに襲おうとした意味が分かるかと。
証拠や真相など二の次、痕跡の有無も重要じゃない。あなたは邪道に通じる夷陵老祖。自分に痕跡がなくても、誰かを操って呪わせたのだと疑われる。釈明など通じない。今となっては、千瘡百孔の原因なんてどうでもいい、重要なのは窮奇道で起きた事実のみ。確かに金子軒は阿寧に殺された。
だったら、なぜ元凶の俺を呼ばないと魏嬰。
温情は言いました。
温寧は彼らが恐れる1本の刀。あなたを攻撃する口実となる刀。私達が行けば、刀もなくなる。彼らも口実を失う。
行けばどうなるか分かっているのかって魏嬰は叫ぶけど、そんなの愚問よ。
これも自分達の定め。本当ならとっくに死んでいた。生き延びた日々は、拾い物ね。
敢えて少し突き放した言い方をして、温情は魏嬰の額を人差し指で弾きました。魏嬰の目から力が抜けていきます。
もう行くわ、説明はしたし、別れも告げた。これでさよならね。
言わずにいたけど、今日ここで伝えておきたい。この先、機会もなくなる。
ごめんね、そして、ありがとう。
ふらふらと出て行く温情。拱手をして後に続く温寧。
既に意識を失っていた魏嬰の目から、涙だけが零れました。
「対不起、還有、謝謝」温情の言葉です。この人も普段は余り言わない人だった。
座学時代含めて、若かりし頃、ごめんねもありがとうもほぼ言わなかった魏嬰が、乱葬崗に行った後や16年後、ドラマの中で数回言う、ありがとうは、さらりと過ぎるけど、意味が籠ってるんだろうなと思われます。43話にも大事な「対不起、謝謝」が出て来るよ。そんな魏嬰が後に金凌にも、言えるようになれと教育するんだよね、確か。
洞窟の外には、みんなが集まっていました。
乱葬崗の住人は姉弟含めて20人だったのね。誰だよ、50人とか言ってたの。
笑顔を見せた温情と温寧を、覚悟の表情で見送って行くみんな。
金鱗台の階段のてっぺんに立つ金光善(ジングアンシャン)と金光瑶。
みんなは下に残り、温情と温寧だけが階段を上がっていきます。
金光善がなんだかんだ言っている中、剣を向けられ囲まれる2人。
俯く温寧の手を握り、温情は微笑みました。
師姐は金凌を抱いて、金子軒の棺の前に座っていました。
冥銭って、こうやって棺の前で燃やすためのものなんだね、本来。日本では、お通夜にお線香を絶やさず寝ずの番をしたりしますが。
魏嬰は、3日で目覚めると言われたけど、それ前に自力で解いたんだろな。
夢の中で、子供の頃、林に逃げた時、師姐が捜しに来てくれた時の、阿羨、早く出て来て、家に帰るのよ、誰も責めないわって言葉がこだましてました。
温情の、ごめんね、そして、ありがとう、も。
魏嬰、ここで、阿離って叫んでたねえ。
なんとか起き上がり、転び、なんとか走り、誰もいない乱葬崗を出て行く魏嬰。
そして次回はもっと悲惨なことが起きてしまいますのよ。
あーもうっ。早くすっ飛ばして16年後に進みたいくらいだあっ。
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